参議院 資源エネルギー・持続可能社会に関する調査会 第2号
2026年4月15日・129 発言・国会会議録で会議の全文を見る(外部サイト、新しいタブで開きます)
この会議で多く話された要求
- 再生可能エネルギーを増やしてほしい7人 / 11発言
- 電気代・ガス代を下げてほしい6人 / 9発言
- 原発をなくしてほしい2人 / 2発言
- 太陽光パネルの乱開発を規制してほしい1人 / 1発言
発言の全文
令和八年四月十五日(水曜日) 午後一時開会 ───────────── 委員の異動 三月十一日 辞任 補欠選任 山田 吉彦君 伊藤 辰夫君 四月十四日 辞任 補欠選任 出川 桃子君 神谷 政幸君 西田 英範君 友納 理緒君 宮本 和宏君 永井 学君 四月十五日 辞任 補欠選任 神谷 政幸君 出川 桃子君 友納 理緒君 西田 英範君 永井 学君 宮本 和宏君 ───────────── 出席者は左のとおり。 会 …
ただいまから資源エネルギー・持続可能社会に関する調査会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨日までに、山田吉彦君、出川桃子さん、西田英範君及び宮本和宏君が委員を辞任され、その補欠として伊藤辰夫君、神谷政幸君、友納理緒さん及び永井学君が選任されました。
─────────────
原子力等エネルギー・資源、持続可能社会に関する調査を議題といたします。 本日は、「脱炭素時代における資源エネルギー戦略と持続可能社会の実現」のうち、「国際情勢の変化とエネルギー安全保障」に関し、「再生可能エネルギーをめぐる現状と課題」について三名の参考人から御意見をお伺いした後、質疑を行います。 御出席いただいております参考人は、特定非営利活動法人国際環境経済研究所副理事長兼所長山本隆三君、積水ソーラーフィルム株式会社取締役・エグゼクティブフェロー森田健晴君及び特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所主任研究員・名古屋大学大学院環境学研究科博士後期…
それでは、私から簡単に御説明したいと思います。(資料映写) 前半に、ちょっとマクロ的な観点から、持続可能な社会とは何なのかということを考えてみたいというふうに思います。その後、日本社会は果たして持続可能なのか、それからまた、エネルギーの問題から見たときに、持続可能なエネルギー、あるいは持続可能な社会を支えるエネルギーとは何なのかという話をさせていただければと思います。後半の方は、少し資料も多いんで、少し短めにしながら、前半のこの話、持続可能な発展とは何なのかという話をまず少し長めにしたいというふうに考えます。 この持続可能な発展という言葉はよく使われ…
ありがとうございました。
次に、森田参考人にお願いいたします。済みません、挙手をして、お願いを申し上げます。森田参考人。
積水ソーラーフィルムの森田と申します。 本日は、貴重な場を与えていただきまして、ありがとうございます。 それでは、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発と社会実装に向けた取組についてお話しさせていただきます。(資料映写) まず、ちょっと簡単に私の自己紹介をさせていただきますと、積水化学に入りまして、元々は材料屋として研究所の方にいたんですけれども、二〇〇九年からNEDOの新エネルギー部、太陽電池のグループの方に出向しまして、それをきっかけに、二〇一一年以降、太陽光発電の開発の方に携わってまいりました。今日お話しさせていただくペロブスカイト太陽電池は…
ありがとうございました。
次に、山下参考人にお願いいたします。山下参考人。
環境エネルギー政策研究所主任研究員であり、名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程に所属しております山下と申します。 本日、私からは、地域にとって望ましい再エネの適切な推進という点を中心にお話しさせていただきます。 冒頭に、背景と提言の方を載せておりますので、まずはそちらを御説明した上で、その後ろですね、補足材料を出していきたいと思っております。 では、私の方はモニターございませんので、お手元の資料で御説明いたします。 背景としては、もちろん皆様共通だと思いますが、化石燃料依存のリスクに対してどう対応していくか。私どもしては、太陽光、風力を中心と…
ありがとうございました。 以上で参考人の御意見の陳述は終わりました。 これより参考人に対する質疑を行います。 本日の質疑はあらかじめ質疑者を定めずに行います。 まず、各会派一名ずつ指名させていただき、その後は、会派にかかわらず御発言いただけるよう整理してまいりたいと存じます。 なお、質疑及び答弁は着席のままで結構でございます。 また、質疑者には、参考人が答弁しやすいように質疑の冒頭に答弁者を明示していただくとともに、できるだけ多くの委員が発言の機会を得られますように、答弁を含めた時間がお一人十分以内となるように御協力をお願いいたします。 そ…
自民党の本田顕子でございます。 本日は、三名の参考人の先生方から大変すばらしい御知見を伺いまして、ありがとうございます。 昨年の二月に策定しました第七次エネルギー基本計画では、現代社会においての国民生活や国内産業のエネルギー需要を賄うだけの供給を確保するために、石油依存から脱却し、他国への依存をできるだけ下げていくということが触れられているわけでございます。 エネルギー需給効率に資するペロブスカイト太陽電池、浮体式洋上風力、次世代型地熱、原子力などの脱炭素効果の大きい電源のほか、次世代エネルギーとして水素などの活用、導入を進めるということをしている…
御質問ありがとうございました。 まさに御質問いただいたところが非常に重要なポイントかなと思っています。エネルギーに限らず、日本で断トツで始まった技術が事業になって負けてしまうというパターンを今までずっと見てきております。 そういう意味でいうと、まず技術で勝たないといけないというのは絶対だと思うんですね。その上で、今、経産省様とか連携させていただいている省庁様と議論をさせていただいているのは、まず他国とフェアに戦えるようにしてほしいと。要は、技術で勝っているのに、例えば、分かりやすい例でいいますと、シリコンの太陽電池の場合、開発の段階がすごく国もサポー…
ありがとうございます。
では、次に山本参考人に伺います。
ロシアによるウクライナ侵略や中東情勢の緊張の高まりにより、我が国のみならず、国際社会は世界共通の問題意識を持ってエネルギーに関する安全保障について考え、かつ国際社会が調和を図る状態に持っていかなければならないのではないかと思うわけであります。
現時点での状況が一九七三年の第一次石油ショックのときと同じとは申しませんが、エネルギー安全保障の観点から国際協調の在り方を改めて早急に考える時期ではないかと思いますが、山本参考人の御見解をお願いいたします。
ありがとうございます。 非常に難しい問題なんですけれども、一九七三年の第一次オイルショックのとき、日本の一次エネルギー供給の四分の三ちょっとが石油だったんですね。発電の八割近くも石油だったんです。これは西ヨーロッパもほとんど同じ状況でした。アメリカだけはもうそのとき既に天然ガスを使っていたんですけれども。 オイルショックの結果、脱石油を進めなければいけないということで、西ヨーロッパ、日本とも脱石油を進めました。その結果、天然ガスも使うようになり、輸入する石炭も使うようになり、原子力も使うようになったわけですね。ただ、それでも今、日本は石油に依然三五%…
済みません。ありがとうございます。
終わります。
次に、百田尚樹君。
日本保守党の百田尚樹です。 今日は参考人の皆さん、貴重な意見ありがとうございました。 山本参考人の意見は、まさに我が意を得たりと、そういうふうに思いました。私たち日本保守党は、再エネ、国が進める再エネ政策は非常に疑問に思っています。一体何のメリットがあるのかと。まず、この再エネ比率を上げれば上げるほど電気供給が非常に不安定になると。そして、電気料金が上がっていく、さらに環境が悪化すると。じゃ、メリットはどこにあるのかと思うんですが、どうも炭酸ガスが減るということが、これが地球、気候変動にいい影響を与えるということなんですが、最近になってどうもその炭酸…
難しい質問ですね。その答えが分かれば、私はここに座っていないんですけれども。 まず、産業用電気料金が重要だという御指摘はそのとおりだと思います。 実は、ドイツの連邦政府は、今年から産業用電気料金への補助を始めております。産業用電気料金をアメリカ並みにするんだと、これはとんでもない話ですけれども、それが一応目標というふうに言われています。これは、ドイツ経済というのはやはり日本と同じで、先進国の中では珍しくGDPの二〇%を製造業に依存している。その製造業がロシアのエネルギー危機以降やはり疲弊しているんですね。特に、エネルギー多消費型産業がドイツでも非常に…
指名でお願いします。
どうもありがとうございました。
やっぱりどうも再エネは更にコストが掛かるということが分かりました。実際にはもっと下げないといけないと私は思っているんですが、ちょっと、その答えはちょっと聞けなかったです。
次に、森田参考人にお伺いいたします。
ペロブスカイト太陽電池ですか、私、これちょっと調べてみたら、どうも、私の知識が間違っていたらごめんなさい、教えてください。鉛が非常に使われて、これは非常に環境に良くないんじゃないかという話があるんですが、この辺をお伺いします。
御質問ありがとうございます。 鉛が入っているということで、環境に良くないというのは確かでございます。ただ、先ほど申しましたように、ペロブスカイト太陽電池って非常に、発電層が一ミリしかないと。シリコンの太陽電池の百分の一なんですね。だから、その量がもう極めて少ないということで、実際、面積で見たら、今廃棄の問題が結構クローズアップされているシリコンの太陽電池よりも、鉛の量は面積当たりにすると圧倒的に少ないです。そういう意味で、鉛の量としては大したことないと。 ただ、だから大丈夫かというとそうじゃなくて、きっちりそれは責任を持って回収してやっていくと。リサ…
ありがとうございます。
この技術は非常にすばらしい技術だと思いますけど、ずばりお聞きいたします。このペロブスカイト太陽電池を普及させれば電気代は下がりますか。
ありがとうございます。
先ほど申しましたように、一ギガワットを超えるところまである程度サポートいただければ、世界に打って出るためには、サポートなくて勝負できるところということになると、基本的にはサポートなしで自立電源として行けるところを目指したいと、そういう目標で進めております。
いや、私は電気代が下がるかと聞いたんですが、森田参考人の意見を、話聞いていますと、どうも従来のシリコン型ともうほとんど変わらない、若干それより良くなりそうだということです。しかしながら、耐用年数が非常に短いということなので、それを差し引くと従来型とほとんど変わらないんじゃないかなと、私はそう考えます。
ありがとうございます。
おっしゃるとおりなんですけど、弊社では既に耐久性二十年というのがもう技術的には確立できました。これを実装していく。で、変換効率も今、若干シリコンよりも低い値には今なっているんですけれども、ポテンシャルとしては十分高いということと、耐久性の延長によってトータルのコストはシリコンよりも下げていけると、将来的には下げていけると思います。
ただ、これは、我々作る側だけじゃなくて、需要側の普及というところとセットになると思いますけれども、従来の電気代を下げていくポテンシャルは十分にあると考えております。
劇的に下がらないと電気代は下がらないと思いますが、まあこの辺で次の質問にさせていただきます。
山下参考人にお伺いします。
脱炭素社会への転換が、生活の質が、市民生活の生活水準が向上するというアンケートがありましたけど、具体的に脱炭素社会への転換がどういうふうに市民生活に向上いたしますか。
時間が来ておりますので、手短にお願いいたします。
詳細は多摩市のこの気候市民会議の報告書でございますけれども、端的に申し上げれば、例えば脱炭素の技術を使った企業等を多摩市で増やしていくことですとか、大学と連携したり、自分たちの今電気代が上がっている中で太陽光パネルを設置することで電気代を減らす、そういうことであれば、地域、それから住民、実感を持てる形で生活の質が上がるだろうというのを、このほかにも様々な意見出ております。
分かりました。
ありがとうございました。
次に、郡山りょう君。
立憲民主・無所属の郡山りょうでございます。 まずは、三名の参考人の皆様、大変、それぞれの知見の中で、再生可能エネルギーの機会とリスクということを伺うことができました。本当にありがとうございます。 まず、その三名の参考人の皆様に共通の質問をさせていただきたいと思います。 火力、原子力以外の再生可能エネルギーですね、こちらが将来的に、今、第七次エネルギー計画の中で再エネ大体四割から五割の比率を目指している中で、ベースロード電源に再生可能エネルギーはなり得るか、また、何を進めるとなり得るのかということをそれぞれ要点で、要点をついてお答えいただければと思い…
それでは、山本参考人からお願いします。
残念ながら、ならないというふうに考えます。
なぜかというと、先ほど山下参考人からもお話ありましたように、蓄電池と組み合わせなければ安定化は無理なわけですね。その蓄電池のコストがやはり下がり切らない、これも上昇傾向に今あります。一時間、二時間しか使えないような性能のものでも、やはり十万キロで百億円ぐらいしてしまう。そういうふうなものをたくさん入れていくと電気代は上昇します。要は、アフォーダブルでなければ可能ですけれども、アフォーダブルな世界では四割、五割は非常に困難だろうというふうに考えます。
ありがとうございます。 再生可能エネルギーがどこまで行くかというところについては、私どもだけではちょっと計り知れないところなので先生方にお譲りしたいとは思うんですが、最大限生かすためには、先ほどもありましたように、産業用の電気代という話があったと思うんですけれども、エネルギーの地産地消が非常に重要かと思っております。 エネルギーの地産地消、使うところで発電するというところを徹底的に進めることによって、先ほど山本先生の方からありましたような蓄電の方の負担も極力減らせるということで、昼に一番電気の使っているところで発電して、そこで使うという形がコスト削減…
端的に申し上げると、ベースロードになる必要はないということになります。 もちろん、既存の発電所でも、地熱発電ですとかバイオマスのように、安定的に出すものですとか調整可能なものもございます。それに対して、経済学的には太陽光、風力、追加コストがゼロということになりますので、マーケットでどんどん売れていくと。その中で、再生可能エネルギーを優先的に考えた場合には、残りを、ギャップをどう埋めるかという柔軟性を高めていく、そちらの考え方と二パターンあります。だから、ベースロードで考えれば再エネは要らないとなりますし、再エネ中心で考えればベースロードという考え方はな…
ありがとうございます。 あくまでも再エネは補完的なもの、しっかりとベースロード確保していきながら柔軟に対応していくような、そうした取組というか仕組みが必要じゃないのかなと改めて考えたところでございます。 ただ、再生可能エネルギー、やはり導入はしているんですけど、やはりコスパが、恐らく消費者もそうですし、やっぱり先ほどの産業用、企業の方にも非常に負担になっているということで、特に今政府が抱えている十七の成長分野ですね、こちらというのはやはり電力多消費の産業というか、が多いものですから、そこに大きな負担になって、世界と戦っていけるその十七の成長分野にはな…
日本のCO2排出量は世界の三%程度ですので、日本だけが進めても余り効果はないということはそのとおりだと思います。 日本の技術でもって、例えばアンモニアというお話があったんですけれども、これは発電すると多分発電コストが今の火力の三倍とか四倍になってしまう、非常に高いわけですね。 今世界のアンモニアの原料になる水素というのは、天然ガス、あるいは中国は石炭から作られています。作るときに二酸化炭素が、一キロの水素を作ると十キロぐらい、その十倍ぐらい出てしまうんですね。石炭だと二十倍ぐらい出てしまうんです。 二酸化炭素を出さないためには、水素を水の電気分解で…
やはり使いやすさ、要はアフォーダブルの観点で進めていくというのが重要だということで、ありがとうございます。 続きまして、森田参考人の方にお伺いしたいと思います。 今、ペロブスカイト太陽電池の方、中国がギガワット級の量産ラインを急速整備しているという報告があります。シリコン型太陽電池で、かつて日本が中国との価格競争に敗れた、先ほどおっしゃられた教訓を踏まえて、フィルム型のペロブスカイトで日本が国際競争力を維持するためには、技術、製造、政策の各面でどのような差別化戦略が有効だとお考えでしょうか。特にヨウ素。国産優位性をどこまでコスト競争力に転換できるか、…
ありがとうございます。 私ども、日々、どうやって勝つか、持続可能に持っていくかというのは議論していますので、非常に重要なポイントかと思っております。 やっぱり、従来、技術で勝ちながら事業で負けたというところで、結果的に言うと、日本市場で一定のシェアを、やっぱり値段が安い、性能はもう少しだけれども値段が安いよねということである程度受け入れられたというところがあると思います。 現在、中国で一ギガワットというふうに発表されているんですけれども、実際どこに使われているかというのをほとんどの方が見たことがないということで、今我々も調査はしているんですけれども…
以上で終わります。ありがとうございました。
それでは、奥村祥大君。
国民民主党・新緑風会の奥村祥大でございます。 まず、お三方、本日、本当に示唆に富んだお話、お聞かせをいただきまして、ありがとうございます。お時間ない中ですので、早速ですが、質問の方させていただきたいと思います。 まず、山本参考人にお伺いをしたいと思います。 総じて、伺っていて、私は、山本参考人の場合には、再生エネルギー、可能エネルギーよりかは原子力発電の方が今比重を置くべきではないかというような論調をお持ちなのかなということを思っています。それは、やはり個人の電気代を下げるということ、産業用としては、やはりデータセンターの需要がある中で、やはり安価…
御指摘のとおり、安価、安定的な電源ということであれば、フォン・デア・ライエン委員長が指摘したとおり、やはり原子力に依存するしかないのではないかと。ただ、日本の場合、時間が掛かります。すぐにできるものではありません。それを待っている間にデータセンターはどんどんほかの国に逃げてしまう、そういう大きな問題に我々直面しているんだと思います。
ありがとうございます。 主たるエネルギーを原子力でできるだけ賄っていこうとしたときに、再生可能エネルギーも、とはいえゼロにはならないだろうというところで、再生エネルギーの課題として、安定性、そしてコスト、そして主に中国に依存をするというところがあるかと思います。 一方で、先ほど森田参考人のお話にもあったように、ペロブスカイトの場合には主要な材料がヨウ素、千葉県で主に取れるということで、そういう意味では中国依存のリスクというのが軽減されるというふうに思ったわけなんですが、その点を踏まえると、山本参考人としては、ペロブスカイトを推進をしていくという方向性…
今御指摘のとおり、安定的、あるいはコスト面、こういうこともやっぱりよく考えなければいけないと思うんですね。 ペロブスカイトの場合は、残念ながら、コスト面という点で、本当にいつ、例えばほかの電源並みに達成できるのかというのが一つあります。それから、安定的の前提は、大規模に発電できなければデータセンターなんかは賄えないわけですね。これ、ペロブスカイトで例えば百万テラワット、どこかで、データセンターの隣で発電できるのかと。そうなると、非常にやはり疑問があります。 安定的も大事なんですけれども、大量に発電できるかという点からすると、やはり疑問があるんではない…
ありがとうございます。
今の点も踏まえて、森田参考人に是非一言申し上げていただきたいなというふうに思うんですが、その安定性であったり、あるいはこの大規模発電というところでは、やはりペロブスカイトでも少し難しい点があるのではというところだったんですけれども、この点いかがでしょうか。
おっしゃるとおり、データセンターの電力というのはかなり大きいところがありますので、そこに対してペロブスカイトを始めとする電源で全て賄うというのはかなり難しいと思います。
弊社の堺工場の方も、横にデータセンターが並ぶんですね。そういったところに少しでも供給できるようにというふうには考えていますけれども、やはりそれだけでは厳しいということで、やっぱり様々な電源と合わせてセットで使っていくという形になろうかと思います。
ありがとうございます。
そのまま森田参考人にお伺いをしたいと思いますが、やはり、今シリコン型の太陽光の発電機の問題としてはやはり廃棄の問題というのがあるのかなというふうに思います。いろいろ技術革新で進めていただいている中で、先ほども回収やリサイクルの点あったと思うんですが、この点、より具体的に今見据えていらっしゃるものであったり、剥離の難しさとかも少し私は記事等を拝見してあるのかなと思ったんですが、この辺り、今どの程度の例えば技術が進んでいるのか、あるいは今後の見通しとしてどのようなものがあるのか、伺いたいです。
ありがとうございます。 リサイクルの問題ですね、真摯に向き合っていかないといけないかなと思っています。一方で、鉛の問題で、流出しては困るということで、いろいろ今試していっているんですね。それで、剥離の問題とか、いろいろ分けていくべきなのかとか、いろいろそこは経済性を加味しながら結論を出していきたいなと思っています。 ただ、とにかく軽量で量が少ないわけですよ。ある意味、安全保障上、ヨウ素があるといっても、その心配するほどの原材料使わないんですよね。とにかく、従来のものに比べると本当に百分の一ぐらいのものになってくるので、リサイクルするとしても、一つ太陽…
変電効率や耐用年数の延ばしていくというところも含めて、いろいろ課題はたくさんまだまだあるのかと思うんですが、是非とも頑張っていただきたいなというふうに思っておるところでございます。
山下参考人にもお伺いをしたいと思います。
今、やはり原子力発電、安価で安定的というところと、その再生可能エネルギーの不安定さやコストというところが議論として俎上にあるかなというふうに思うんですが、山下参考人としては原子力発電についてはどう考えるのかという点をまずはお伺いしたいです。
プレゼンでも申し上げましたが、既存の発電所から、化石燃料からの脱却は必要ですので、短期的に原子力を使うことでの経済的な点と、化石燃料依存を減らすという点での効果はもちろんあると考えております。 ただ、先ほど申し上げたように、その展開する、これからできるのか。ヨーロッパですと、発電所、一つの発電所が一兆円、二兆円というのは当たり前になってきております。じゃ、そういう新しい発電所を安全性をすごく高めて技術も使ったものを入れていくのか、それから、運転した場合にも様々な検査の不備、ガバナンスの不備によって突然止まってしまうこともある、そういったものを含めて安定…
ありがとうございます。
そう考えたときに、再生可能エネルギーも、じゃ、進めていこうとしたときに、先ほどちょっと太陽光でいきましたけれども、例えば風力のお話でいくと、山本参考人が資料等でも御指摘をされているんですが、やはりヨーロッパと日本では、その風の力強さであったり、あとは設置できるエリアが限定的であったりというところがあるということで、さきにも三菱商事が撤退をしたりだとか、なかなか厳しいのが実態なのかなというふうに思っておるんですが、この点、普及に対して山下参考人としてはどう見込んでいらっしゃるのかという点、伺えますでしょうか。
ありがとうございます。 おっしゃるとおり、今非常に業界全体として厳しい状況になっていると考えております。それでも、新しい場所での入札ですとか、そういった中で、コストの点と、それから地域の受容性の点も含めて、非常に努力しているところもある。 やはり、日本としては浮体式の洋上風力、こういったものを日本のメーカーさんですとか部品供給者、それから海外の知見を持っているところ、特にデンマークのベスタスと協力したような形で連携を推進していくこと、環境省の方では、環境アセスメントをまとめてやることになっていますので、かなり状況としてはコストの点、難しい点ありますけ…
ありがとうございます。
浮体式は設置型よりもよりコストのハードルであったりというのが高いのかなというふうに思っていまして、それを加味すると、より日本で洋上風力を浮体式で進めていくということに課題感があるように感じておったんですが、その点はいかがでしょうか。
おっしゃるとおり、コストの点の課題と、一方で受容性の課題があります。
今、例えば風力発電、洋上風力を浜辺から二キロとかで建てようとしているもの、数あるわけですけれども、そうなってくると地域の合意形成のコストもまた掛かってきます。
洋上風力を浮体式にすることで、まとめて量をたくさん置く、一か所でたくさん発電するような形でコストを効率化していくという考え方もございますので、また、多くなればなるほど、これもまたコスト下がっていきますので、初期のコストの話と、中長期的にどこまで下げていけるのか、両方見ていく必要があると思っております。
大変勉強になりました。ありがとうございました。
竹内真二君。
公明党の竹内真二です。
今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。順番に御質問させていただきます。
まず最初に、山本参考人にお聞きしますけれども、やはり原子力というものは当然私も大事な電源だと思うんですけれども、再生可能エネルギーというものを、参考人がおっしゃるように、アフォーダビリティーの観点からやはりなかなか厳しいという見方をしてしまうと、どうしても安定供給という点からは、これから中期的にも将来的にも必要な電力というのを賄えるのかという問題に直面すると思うんですけれども、そこの考え方はどう考えたらよろしいんでしょうか。
先ほど申し上げましたとおり、原子力を新設あるいは建て替えするとしても、十五年とか二十年掛かる可能性があります。その間、我々何もしないと、AI産業は日本には根付きません。AI産業が根付かないと、日本の産業の成長、生産性の成長がなくて、給料が伸びません。失われた四十年、五十年になっていきます。 ということは、この間何とか電気を賄うことを考えなければいけない。原子力発電所の再稼働を前提にしても足らないということになると、やっぱり再生可能エネルギーもコストの安いものはやっていくしかない、とにかく発電量を確保するんだということになると思います。 ただ、問題は、…
そうしますと、日本におけるこの再生可能エネルギーの中でも、あえてですね、参考人は、この分野はそれでもアフォーダビリティーがあると言える分野というのはないんでしょうか。
都市部の近くでできる、要は送電コストが余り要らないというふうなことを考えると、太陽光が一番、可能性としてはアフォーダビリティーはあると思うんですけれども、ただ、残念ながら日本にはもう太陽光を設置する場所が非常に限定されています。
したがって、積水さんがやられているペロブスカイトが非常にコストが下がるのであれば有望だろうと思いますけれども、その点は期待したいなというふうに思います。
ありがとうございます。 それでは、次に森田参考人にお聞きします。 私も、東京国際クルーズターミナルの方にある実証実験の場で、柱に巻いたペロブスカイトを視察させていただいたことがあります。そのときに、やはり耐久性の問題とかリサイクルの問題のお話も伺いましたけれども、まずは最初に、今発電効率二六・七%程度というお話がありましたけれども、これからの技術開発によって最終的にはどの程度まで高められるものなのか、そしてそれはいつぐらいが一つ言えるのかどうかということが一つと。 それからあと、いろんな用途があると思うんですけれども、いろいろな、例えば学校の体育館…
ありがとうございます。 まず、変換効率なんですけど、二六・七というのは、アカデミー、ところの論文で出ている最高値ですので、まだまだそこまで届いていないんですね。それ以上となってくると、現状報告されているのはシリコンとの、タンデムという形のシリコンとの組合せになってきます。我々としても、将来的にはそういうところの世界も見ていかないといけないんですけど、まずはそこまで上げなくても、もう二〇%程度になれば十分、コスト、発電コストとしてはペイするところまで行くと思っています。 シリコンの太陽電池と違いまして、ペロブスカイト太陽電池の場合、普通のシリコンの太陽…
適地、不適地。
あっ、はい。 不適地というと、済みません、寒いところ、暑いところですよね。 先ほど申しましたように、暑いところでは比較的有利ではあるんですけれども、寒いところというのも一つの考え方として今考えているのが、例えば雪国ですね。屋根に太陽電池を置いているんですけれども、冬になると雪が積もっちゃって発電しないとかあるんですね。そういったところに、例えば壁で発電して、上のその電力で屋根の雪を解かしてくれれば、屋根のシリコンの太陽電池も動き出すとか、そういうアイデアなんかもあるんですよね。 だから、そういう形で、このペロブスカイトが何にでも使えるというのではな…
ありがとうございました。
それでは、最後に山下参考人にお聞きします。
良い再生エネルギーというお話があったんですけれども、例えば、もうちょっと時間がなくなってきたんですが、今、導入例も具体的にも御説明いただいたんですが、ちょっと時間の関係で、もう一回、例えば都市部的なところと、あと割と農業が盛んなようなそういう場所で、それぞれこの地域でベストだというようなものを広げていくために、例えばこれまでやった導入例の中でこういうのは非常にうまくいっているなというものがあったら、一つずつ紹介していただけたらと思います。
ありがとうございます。 都市部においては、やはり住宅、それから店舗等の屋根がまだまだ空いておりますので、そちらを増やしていきつつ、先ほど申し上げたベランダソーラーとかプラグインソーラーといったものはすごく新しい可能性がある。これ持家じゃなくてもできるものになりますので、そちらを是非、規制緩和も含めて安全性担保して進めていただきたいと思っております。 やはり農村地帯においては、農地での営農型太陽光を農業者主体でやる。今ですと、もう大きい、町全体の計画を変えるような、農山漁村再エネ法というのを適用するという話になっていますけれども、あれ大きいところしかで…
ありがとうございました。
終わります。
それでは、松野明美さん。
日本維新の会の松野明美と申します。よろしくお願いいたします。 本日、三名の参考人の皆様、ありがとうございました。 まず、森田参考人にお尋ねいたします。 このペロブスカイト太陽電池ですけれども、先生の記事で、この薄さをなかなか生かし切れないんだという記事も拝見いたしました。そういう中で、この説明の中で、この薄さ、フィルムの薄さが一ミリから三ミリの薄さというふうに書いてあったんですが、私、もう少し薄いのかなと思っていました、実際は。百ミクロンとか、そういうような世界なのかなと思っていたんですけど。 というのは、これから先というのは、車のラッピングとか…
ありがとうございます。 ペロブスカイト太陽電池、非常に薄くできるということで、それがあるので、我々フィルム型ということで連続で作るところへ行ったんですけれども、実際、発電層が一ミクロンで、それを基材、PETフィルムの上に塗って作っているんですね。実は、全体で、発電する部分のシートだけでいうと百ミクロンなんですよ。おっしゃる、目指すところなんですよ。ただ、それを二十年間屋外で大丈夫ですかとなってしまうと、結局表と裏のフィルムがほとんどなんです。 要は、百ミクロンですから、もう本当にちっちゃい、百ミクロンに一ミクロン乗っているだけなので薄っぺらい話なんで…
ありがとうございます。
また、先ほどから、少し、微量、心配はないとおっしゃったんですけど、微量に鉛が加わっているというふうに聞きました。確かに心配はないと思いますが、例えば火事で燃えたとき、やっぱり消火するじゃないですか。消火したときの水でやっぱり流れ出て、人体への影響とか環境への影響とかやっぱり少しでもあるんではないかと。
そういう中で、やっぱり回収であったりとかリサイクルであったりというのは必須であると思うんですが、その辺りのことをちょっとお尋ねいたします。
ありがとうございます。 弊社、これもまだ社内評価ではあるんですけれども、実際に水につけたり、中で切り刻んだり、これは大学、早稲田の所先生のところでもやっているんですけど、してもなかなか出てこない。それから、燃やしても、基本的には、出てくる、問題になる量にはならない。もう本当に量が少ないものですから、それによって体に影響があるというほどのものではございません。 ただ、それが、火災の場合は長期的にどうかという話は多分ないとは思うんですけれども、その辺りですね、要は、多面的にいろんな角度で本当に影響がないかなというところは見ていかないといけないかなというふ…
済みません、参考人、鉛以外っていうのはやっぱりなかなか難しいものなんですか、考えられない。
研究開発の方は様々な角度から今やっております。どこかのタイミングでは代替材料というのは見付かる可能性は十分あると思っています。
ただ、今のところ、そこまで緊急性、それがないと製品化ができないかというレベルでは全くないので、一旦は回収はきちっと責任を持ってやりますということで進めさせていただいております。
ありがとうございました。
それでは、山下参考人にお尋ねいたします。
先ほどから説明の中で、太陽光、地域トラブルもたくさんあるということで、実際私も、本田先生もそうですけど、熊本県の阿蘇の方にもこのメガソーラーというのが設置をされておりまして、やはり景観が悪くなるとか、そういうふうなトラブルも実際はあります。そういう中で、やっぱりメガソーラーあって良かったねと、やっぱり役立つよねというような、そういうふうになるためには、やっぱりどのようにこの共生というか、していったらいいのかということをお尋ねいたします。
ありがとうございます。 阿蘇にもいろいろなメガソーラーございまして、NHKの番組にもありましたけれども、地元の方は今まで管理し切れなかった部分というのを有効活用していただいているので、地元としては、いろんなみんなで議論をして納得して決めたと。ところが、周りの方、訪れる方からは余り評判が良くない、その中で悩まれている方もいらっしゃるんですね。 その意味では、地域共生というのもいろんな層がある。地元は納得しているけれども、ほかが納得していない場合、逆に、土地を持っている方が離れていて地元には全然帰らないと、で、地元の方は余りいい思いをしていないというもの…
ありがとうございます。
熊本地震から十年を迎えまして、特にやっぱり災害時に活用していただくとうれしいなと思うんですが、その電力供給を行うマイクログリッドとか、そういうふうな活用というのはいかがなんでしょう。
マイクログリッドに関しましても、緊急時だけ使うものですと非常にコスト高くなりますので、ふだんでも使いながら緊急時には独立できる、そういったものができてくれば非常に理想的となります。
これは蓄電池そのものでも同じで、緊急時しか使わない蓄電池って本当にコストでしかないので、ふだんから使いながら、いざというときに使える。これは、防災全体の考え方、レジリエンスそのものだと思います。
最後に、あと一分で、山本参考人、先ほど、持続可能な発展とはということで、国連の言葉とかビル・ゲイツさんの重いお言葉いただきました。
山本参考人は、この持続可能な次世代に今よりももっと良くならなければならないということで、何がポイント、何が大事だと思われますか。
経済成長です。失われた三十年を失われた四十年にしないこと、もうそれしかなく、それにはAIの活用が欠かせない。失われた三十年の原因は中国とまともに競争して負けたことですね。競争に勝つにはやっぱりAIをうまく活用することだろうと思います。
ありがとうございました。終わります。
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この際、委員の異動について御報告いたします。
本日、神谷政幸君、友納理緒さん及び永井学君が委員を辞任され、その補欠として出川桃子さん、西田英範君及び宮本和宏君が選任されました。
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後藤翔太君。
よろしくお願いいたします。参政党の後藤翔太と申します。 本日は、お三方から異なる立場からの重要な示唆、また情報をお示しいただきまして、誠にありがとうございました。 今回のお話を伺って、私の整理なんですけれども、山本参考人からは、そもそもの再エネ政策の是非、ホワイですね、森田参考人からは、ペロブスカイト太陽電池への革新的技術、つまりホワット、そして山下参考人からは、技術、どのように導入して活用していくのか、ハウを、そういった観点でお話しいただけたというふうに思っております。 これらを踏まえて、改めて日本のエネルギー政策を考えてみたときに、今回の再エネ…
ありがとうございます。
まず、はっきりしておかなければいけないのは、四割から五割には達することはないだろうということです。もし仮に達するようなことがあれば、そのときにはもう日本経済は沈没して、我々の給料は更に下がっているという状況に陥るんだろうというふうに思います。
ありがとうございます。
続きまして、森田参考人にお伺いしたいと思います。
ペロブスカイトの太陽電池、技術のところでいくと、その材料となるヨウ素は国内で取れるということで、国内電源という観点では非常に期待できるというふうに思っています。
一方で、シリコン太陽光発電のところでいくと、シェアをやはり他国に奪われてきたというところから、絶対に二の轍を踏んではならないという観点もあると思います。
そういった観点から、この技術をしっかりと国内のものにしていくというところで、大切な要素はどのようにお考えか、お聞かせください。
ありがとうございます。 現状、少なくともフィルム型のペロブスカイト太陽電池に関しては、弊社あるいは国内がリードしていると考えています。 大事なのは、ここから技術の流出というところですね、まずそこを抑え込むというところかなと思っています。これは非常に重要なんですけど、やはり国内市場をきっちりつくって、人もそうですし、技術もそうですし、設備もそうですし、サプライチェーンしっかり押さえて、海外への流出を抑えていきたいなと思っています。 そのためにも、経産省様の方もサプライチェーンの強靱化というところでのサプライチェーンへの補助というところも強化していただ…
ありがとうございます。 続けて、森田参考人にお伺いしたいと思います。 今のお答えの中に含まれていたかと思うんですけれども、技術流出というところはしっかり止めなければなりませんが、二〇四〇年の例えば二十ギガワットの目標、山本参考人からはその目標がそもそもどうなんだという御意見いただいたと思うんですけど、それが目標だとすると、今お話しいただいたような推進、進み具合は一社だけで可能になるのか、それとも、技術流出は当然止めなければいけませんが、チーム日本としていろいろと取り組んでいくことはあるのか、そういった方向性の取組はあるのか、是非お聞かせいただけますか…
ありがとうございます。 本日の説明でもありましたように、弊社ですね、一四%、日本政策投資銀行に出資いただいているということで、これは目指す姿としてはオールジャパンを想定しております。ですので、国内のメーカーを我々としては競合という言い方はしなくて、仲間という言い方をしています。やはり強いところがきちっと組んでオールジャパンとして戦っていく。サプライチェーンもそうですし、モジュール、太陽電池の製品としてもそういう形を模索しながら、とんがった材料、とんがった技術というのが海外のメーカーに持っていかれるというのは非常に残念なことですので、その受皿をしっかり弊…
ありがとうございました。 続けて、山下参考人にお伺いしたいと思います。 再エネ導入に関しまして、その技術をいかにうまく調和モデルとして提案して導入を推進されてきたというふうに認識しておりますけれども、その上で、先ほどお示しのとおり、様々な問題が起こっていることも事実だと思います。 そういったところでいくと、再エネという技術や設備、それに問題があったのか、それとも一方で、それを進めていこうとするその政策、それに対して問題があったのか、いろいろな問題に対するその問題の所在というところは異なってくるというふうに思うんですけれども、山下参考人は改めてこの問…
ありがとうございます。 大きく分けて三種類、三階層になっていると考えております。 一つ目は、技術として非常に太陽光は特に入れやすい、場所を選ばずにいろんなところにできている、それを高い買取り価格でやってきたと。その結果、いわゆる乱開発なものができている。ただし、その一個下には、じゃ、再エネを進めるための準備を日本としてしてきたのかと。どういう土地ではオッケーなのか、農業との兼ね合いはどうなのか、それから、系統制約というのは言われておりますけれども、じゃ、系統を再エネに合わせて中長期的に考えてきたのか、準備不足もある。一番下には、日本の土地利用、開発に…
ありがとうございました。
お三方からの意見、非常に参考になりました。再エネ政策に対して、岐路、分岐点に立たされている我々としては非常に、それを考える上で非常に勉強になりました。
本日はありがとうございました。
それでは、岩渕友さん。
日本共産党の岩渕友です。 参考人の皆様、本日はありがとうございます。 初めに、山本参考人にお伺いをします。 私は福島県の出身なんですね。東京電力福島第一原発事故から今年で十五年ということになりました。今もあの数万人の方々があのふるさとを奪われていて、福島第一原発自身も今も緊急事態宣言出されたままとなっていて、燃料が溶け落ちたデブリですよね、八百八十トンあるというふうに言われていますけれども、今のところ取り出しているのは〇・九グラムだということで、事故も被害も終わっていないというふうに思います。あわせて、核のごみの処分についてもめどが立っていないとい…
原子力事故が起こったというのは非常に不幸な出来事ですけれども、今お話があったように、もうつくってほしくないというのは、避難している方の気持ちであると同時に、日本国民全員の総意だろうと思います。 そのために今何をやっているか。それは、原子力規制庁が安全性を高めたということを、高めるということをやっているわけですね。そのためにいろいろ時間が掛かりますし、お金も掛かります。 ただ、それによって原子力発電を利用するというのが日本の国民の意思で、今、世論調査では、原子力発電を利用すべきが六割ぐらいで、もうやめるべきが三割ぐらいという調査も出ています。やはり、そ…
ありがとうございます。
次に、森田参考人にお伺いします。
ペロブスカイト太陽電池ですけれども、外壁であるとか内窓であるとか、屋根とか道路とか、これまで太陽光発電の導入が難しかった場所でも活用できるということで、大変注目されているというふうに思っています。事前の資料に、自治体からの問合せが最も多いというふうに参考人のコメントであったんです。
今日のお話の中でも、公共部門への導入についてお話ありましたよね。この公共施設に設置するということが非常に重要だと思うんですけれども、その際に課題になっていることがあれば教えていただけますでしょうか。
ありがとうございます。 まずは公共エリアから、CO2をたくさん排出、要は削減をできるようにするためにたくさんの面積を置かないといけないということで、まず公共からということになっているんですけど、そういうところでいうと、結構課題に関しては次々と今各省庁様の方で理解していただいて、前向きな方向で議論は進んでいるんですけれども、やはりその建物の周辺で置いていくというと、現状の様々な規制というところが要は障害になる可能性があると。 その規制の中には、当然安全を確保しないといけないということで必要なものも当然あるんですけれども、これまでこういう軽量の太陽電池を…
ありがとうございます。 次に、山下参考人にお伺いします。 原発は電気料金に明示されない巨額な費用が掛かっていて、経済合理性がないということは明らかになっているというふうに思うんですね。安全性や持続可能性の面から見ても再エネを主流にしていくことが重要だというふうに私は思っています。しかも、今日もお話ありましたけれども、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃でホルムズ海峡が封鎖をされるということで、化石燃料の依存度を下げるということが重要になっていると思います。 ところが、日本は石炭火力発電の稼働率を引き上げるということになっていて、こんなときだから…
ありがとうございます。 そもそも、日本においても今、再生可能エネルギーで電気の二五%は供給していると。特に、二〇一三年頃から考えると、そのほとんどの増加分というのは太陽光が担っていると。これは現状でも増え続けている。 世界では、去年の再エネ業界の一番大きなニュースは、二〇二五年の前半の六か月ですね、石炭火力を抜いて再エネが世界最大の発電源になったということなんですね。その意味では、危機いろいろ起きていますけれども、世界全体で増え続けている。なぜかというと、それは環境のためではない、やはり経済合理性があるところから入っていっているからということになりま…
ありがとうございます。
続けて、山下参考人に伺います。
私も各地の再エネの取組について見てきたんですね。例えば、今日の資料にもある二本松の営農ソーラーもですし、福島市にある土湯温泉ではバイナリー発電が行われていて、その利益を地域に還元したり、観光に役立てたり、雇用を増やしたり、地域に貢献する取組があるわけですよね。
こうした取組、全国にもあると思うので、ちょっと全国の事例も紹介をいただきながら、再エネならではのいいところを是非教えていただけますでしょうか。
ありがとうございます。 資料で申し上げると、例えば四十六ページ、こちらは、既存の発電所を草刈りをして、草花をより増やしていくですとか、ニホンミツバチ等をやるということ書いてありますけれども、そもそもこれをやっているおひさま進歩エネルギーというのが日本における地域のエネルギー事業のパイオニアでございます。 二〇〇四年から環境省の支援も受けて、私たちもお手伝いして、全くその再エネがほぼなかったところから再生可能エネルギーを、例えば幼稚園ですとか、市立、市営の建物の上に付けて、地域で経済も循環していくというのを二十年続けてきているんですね。当時、地元のスタ…
以上で終わります。ありがとうございました。
それでは、ラサール石井君。
社民党、ラサール石井です。 お三人には、長きにわたり、お付き合いありがとうございます。 まずは、山本参考人にお伺いいたします。 再生エネルギーのコストの高さを指摘しておられますが、福島第一原発事故の事故処理費用は総額約二十三・四兆円と言われています。事故処理費用を考えないまま原発が安いとは言えないと思いますが、また、化石燃料の安さについても、気候変動という外部不経済、隠されたコストをコストの中に含み込んでいないという問題もあります。エネルギーコストの比較をする際も、資材費や建設費といった目に見えるコストだけでなく、それぞれのエネルギーが引き起こす外…
事故が起こればその処理に費用が掛かるのは事実ですけれども、先ほどお話ししましたように、事故の想定をして原子力発電所を建てるわけではありません。それからまた、原子力発電所のコストの中には様々なコスト、例えば廃棄物処理のコストとか、そういうふうなものも見込まれております。そうでなければ、世界中で、ヨーロッパ、アメリカで、これほど多くの国が原子力発電所にかじを切るわけはないというふうに思います。 例えば、ヨーロッパでいえば、一度脱原発を決めたイタリア、一九九〇年に決めましたけれども、昨年、閣議決定で原子力発電所の新設を決めました。それからまた、スウェーデンで…
ありがとうございます。
続きまして、森田参考人にお伺いいたします。
ペロブスカイト太陽電池が普及し、町全体が発電所という状態が本当につくり出されれば、マイクログリッドによる地産地消の電力供給が可能になりますから、送電ロスの大きい大規模送電網に依存した従来の電力供給を抜本的に転換できるのではないかとの期待を持っています。
エネルギーの地産地消を進めれば原発依存の構造から脱却できるとも考えておりますが、その辺りの展望、お持ちであればお聞かせください。
ありがとうございます。 おっしゃるとおりであるかと思います。やはり、人の集まるところで電力が必要というのが当然かなと思っていますので、地産地消を進めることによって消費地が近くなります。それによって、電力の運ぶ費用が削減できるということになりますので、やはりそこをどれだけ進められるか。 ただ、都心とか都会のところになると、やはりビルとビルの間で陰になる部分とかもありますので、そういったところも見ながら最適なところがどれだけあるのかというところをしっかり押さえていかないといけないかなと思っています。 ただ、ペロブスカイト太陽電池のこれまた一つの特徴なん…
ありがとうございます。
それでは、山下参考人にお伺いいたします。
山下参考人は、発電施設が現地の生態系を破壊しないよう、諸外国で様々な取組が行われているということを紹介しておられますが、こうした取組には追加で費用が掛かると考えますが、その費用は事業者と自治体、国との間でどのように分担されているのでしょうか。我が国でも同様の取組を広げるために、参考にすべき費用分担の在り方があれば御見解をお聞かせください。
ありがとうございます。 おっしゃるとおりで、誰がどのコストを負担するのか、非常に重要な論点だと考えております。 御紹介、資料の中で書いている点でいいますと、四十二ページ、ドイツの制度がございます。 こちらは、自然共生型の取組をしたところだけ、FIT、FIPに相当するような支援があると、要は、国の補助が入るのであれば必ずそれをやるというところになっております。また、今、PPAと呼ばれるような発電所と需要家が直接契約するものがございますので、この場合には、国の費用を入れずに、自然共生型に係る費用も含めた価格を評価して需要家が買い取るということになります…
ありがとうございます。
もう一つ、山下さんに。
近年、とりわけSNS上でメガソーラーに対する否定的な意見が流布されております。自然環境の破壊を懸念しているのか、排外主義的な文脈で言っているのか分からないところがあるので厄介なんですけれども、政府は昨年十二月に法令改正を行い、メガソーラーに伴う開発の規制を強化いたしました。順次施行が始まっていますが、こうした政府の取組についての評価をお聞かせいただけますでしょうか。
海外の論文になりますけれども、政党の右派ポピュリズムに強い政党というのが、再生可能エネルギーに対して、特に太陽光に対して、景観、それから生態系への影響を中心として批判しているという論文は出ております。 政策パッケージに関しましては、やはり私たちも、常日頃、自然を守る、生物多様性の保全に関しての日本の制度は弱過ぎると考えておりましたので、種の保存法の改正など含めて、守るべきところを守るのはしっかりやっていくべき。一方で、あつものに懲りてなますを吹くという言葉ありますけれども、一部の悪いものを規制するために全てを根こそぎ刈ってしまうというのもおかしな話にな…
ありがとうございます。じゃ、これで終わります。
〔会長退席、理事鬼木誠君着席〕
他に御発言はありませんか。
伊藤辰夫さん。
国民民主党・新緑風会の伊藤辰夫です。 三人の先生方、本当に大変貴重な御示唆をいただきましてありがとうございました。順次お伺いしたいと思います。 まず、山本参考人にお伺いしたいと思います。 これまでの日本エネルギー政策において、洋上風力発電、これは再エネのある意味切り札といいますか、とされて、大量導入による習熟効果でコストが劇的に下がっていくというある意味シナリオといいますか、そういうのが描かれてきたというふうに思います。しかし、参考人のブログ記事も拝見させていただいたりとか昨今の国際情勢を拝見しますと、ロシアのウクライナ侵攻によるインフレの、資機材…
もう御指摘どおりの問題があるわけですけれども、もう一つ、最初に、今御指摘がありました産業振興ということもよく考えなければいけない点です。 日本は、かつて、具体名を挙げませんけれども、大手重工メーカー、全て風力発電設備を造っておりました。今、一社もございません。なぜなくなったのか。ヨーロッパと中国勢に競争できなかったんですね。で、撤退した。それをまた一からサプライチェーンをつくれるのかとなると、これはある意味では夢物語じゃないかという気がします。 洋上風力設備や部品が多いのでやれるんだという説明を日本政府はしているんですけど、逆だろうと。部品が多ければ…
そうしたら、続いて、先ほどからいろいろ話が出たんですけれども、次の、次世代の人たちにこれからの世の中といいますか、それをしっかり残していくには、やっぱり産業の競争力といいますか、そういったものが非常に大切になってくるんではないかということで、そこに、先生は、AIとかそういったものに関すること、あと半導体もそうでしょうし、そういったのがこれからのある意味生命線になってくるんではないかなというふうに思います。 そうなると、もうそれこそ、二十四時間三百六十五日、安定的に、かつ安価な電力供給というのが必要になってくるというふうに思います。となると、やはり原子力…
非常に難しい問題は、私どもはこれから大量の電気を必要とするだろうと。この十年間、電力需要が下がっていました。データセンターとか半導体のおかげで、これから電力需要が爆発的に増えていく可能性があります。 今、ヨーロッパ、アメリカ、日本、中国の競争は、いかにアフォーダブルな電源を確保するかという世界になってきているんですけれども、そこで大量の電源も確保しなければいけないんですね。大量の電源をどう確保するか、これは非常に難しい問題です。 例えば、先ほど山下参考人から、アメリカでは再エネが共和党地盤の州で導入が進んでいるという話があったんですけど、これは、共和…
ありがとうございました。 じゃ、続きまして、森田参考人にお伺いしたいと思います。 ペロブスカイトについてですけれども、私も以前から、個人的にもいろいろ興味といいますか、勉強させていただいたりしたのがより一層よく分からせていただいたんですけれども、ちょっとコストの面についてお伺いしたいなと思います。 政府が二〇四〇年までに発電コストを一キロワット当たり十円から十四円まで引き下げるという目標を掲げているんですけれども、しかし、本当に国民の皆さんの負担をしっかり抑えていくには、発電するときだけではなく、廃棄とかリサイクルとか、そういったものに掛かるコスト…
ありがとうございます。 現在の現在地なんですけれども、まだ始まったばかりの量産ということで、これから百メガワットというのを堺の方でつくっていく。これが稼働するのが二七年度以降というところになりますので、そこまでは明確な今発電コストというのが出しづらい状況でございます。 ただ、様々な補助、補助金等を入れると、一般的な電源と同じぐらいの価格で御提供できるような形にはなっております。ただ、二〇四〇年の段階ではもう当然自立していないといけないというところで、その中の目標として、今の十円から十四円というところは目標どおりの設定でございます。 ただ、この円パー…
以上です。ありがとうございました。
他に御発言が。
郡山りょうさん。
立憲民主・無所属の郡山りょうです。 〔理事鬼木誠君退席、会長着席〕 先ほど時間の関係で、山下参考人に一問だけちょっと質問をさせていただきたいなと思います。 資料の三ページ、提言の地域にとって望ましい再エネの適切な推進のためにということで、片括弧一の二ポツ目、地域主導、市民参加型の仕組みと中間支援を構築していかなければならないとあるんですが、一方で、例えばこの地域主導には自治体の協力欠かせないんですが、鬼木筆頭理事の昨年の予算委員会の質問にあったように、自治体によっては、例えばここに大きく関わる建設や土木の担当者が不在であったり、一方で市民参加型と、…
重要な御指摘ありがとうございます。 まさに、私がそれに悩んで今名古屋大学の博士課程入っているというところですので、合意形成、本当にいろんな形がありますけれども、首長が主導でやるものですとか、自治体が主導でやるもの、それから民間主導でやるもの、住民たちでやるもの、たくさんございます。そのいろんなパターンに応じて中間支援のやり方も変わってくると認識しております。 そうしたら、行政を中間支援の団体でサポートしていくことですとか、民間でできる、民間の方がやっぱりスピード感が速いので民間の方を支援していく、そのときはかなり営利的な伴走支援といったものになってい…
アジャイルも必要だということですね。(発言する者あり)はい、大変貴重な意見ありがとうございました。
以上で終わります。ありがとうございます。
他に御発言はありませんか。
ラサール石井君。
一つだけ、済みません、森田参考人に。
御社は、二〇三〇年までにペロブスカイト太陽電池のトータルコストをシリコン太陽電池と同等にしたいと考えておられると承知しておりますが、コストを引き下げるに当たって、民間企業の努力では限界があり、政府による公的支援が必要なところはどこか、御見解をお聞かせください。
ありがとうございます。 今、御協力いただく方向で議論させていただいているのは、まず設備投資のところのサポート、それから、あとは需要ですね、需要喚起、需要を起こしていく。要は、一ギガワット級を目指して製造キャパも増やしていきますし、性能も上げていくんですけれども、それに見合う市場がセットでないと、やっぱり鶏、卵じゃないですけど、作ったものがすぐに売れないとなると投資も止まってしまいますので、その両面でしっかりサポートいただきたいなということで、そういう形の今動きには、例えば官民協議会を立ち上げていただいて、自治体を始め主要な大手のメーカーさんとかへの声掛…
ありがとうございました。
他に御発言はありませんか。──他に御発言もなければ、以上をもちまして参考人に対する質疑は終了いたしました。
参考人の皆様には一言御礼を申し上げます。
皆様には、長時間にわたり貴重な御意見をお述べいただき、誠にありがとうございました。調査会を代表して厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。(拍手)
本日はこれにて散会いたします。
午後三時五十七分散会
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