高平奇恵一橋大学大学院法学研究科教授/弁護士

2026年6月25日・第221回国会 参議院 法務委員会 第18号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 65 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 115 発言)

冤罪事件の原因について御質問がありましたが、これは一概には言えないし、検証もされていないという状況にあると思います。

その上で、日本の取調べについてのるる指摘されている問題は、やはり、もう根源には取調べ受忍義務論がいまだに克服されていないというところにあるかと思います。もう一日も早くこのような黙秘権侵害を招くような状況を克服するべきですし、制度としては諸外国が導入している立会い権を速やかに認めることが必要であると、自白に関しては考えております。

そのほか、多くの原因があるところですが、私も田岡参考人と同様、第三者による原因究明というのをきちんとする、検証をきちんとするというところからスタートすべきだと考えております。

二つ目の点です。

法制審議会がどこまで公平性、中立性を持っていたのかと。これも私が選任する立場にはございませんので、どのようにされたのかは分からない上で、感想を申し上げたいと思います。

確かに、構成委員に入られた委員、幹事の先生方、研究者の先生方は、日本の刑事訴訟法の研究を代表される極めて高い能力を持った先生方だと私は思います。しかし、必ずしも御関心は再審にはなかったのではないかというところもございます。再審の問題に長年取り組んできた、やはり日本の刑事訴訟法の研究者の代表たる先生はいらっしゃったのではないかと、ほかにもいらっしゃったのではないかと。先ほど田岡参考人から指摘がありましたが、研究者委員の中での対立する議論が交わされる中で、深まっていくというような議論がされた形跡は残念ながらなかったということになります。

少なくとも、再審の問題に研究関心、そこに研究関心の中心があるという方を選んでいただいたら、より良かったのではないかと考えているところです。

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