天畠大輔 (れいわ新選組)

2026年6月18日・第221回国会 参議院 厚生労働委員会 第14号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 136 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 145 発言)

福祉国家の前進を感じられない法案ばかりです。代読お願いします。

れいわ新選組の天畠大輔です。

私は、会派を代表して、社会福祉法の一部を改正する法律案に対して反対の立場から討論を行います。

昨今、厚労省が国会に提出する法案には、社会福祉国家としての前進をほとんど実感できないものばかりです。どうか、厚労省としての意気込みをお示しください。

以下、本法案への反対理由を述べます。

反対理由の第一は、一部住宅型有料老人ホームにおけるケアマネジメント費用の自己負担化です。

政府は、事業者による特定のサービスへの囲い込み是正と適正運営を図るとしていますが、制度発足からの眼目である、利用者がサービスを自由に選ぶ意識を高め利用控えを排除するという目的から大きく逸脱するものであり、自己負担拡大へのアリの一穴という危惧が絶えません。

反対理由の第二は、障害者や高齢者の支援付意思決定における相互牽制機能、チェック・アンド・バランスの問題です。

政府は、このチェック・アンド・バランス原則の重要性を理解しながら、法改正には盛り込みませんでした。立法、行政、司法の三権分立において典型例とされるこの大原則は、お互いの行為や決定をある場面では全面否定するほどの強い権力を与える場合すらある伝家の宝刀です。

先日の参考人質疑で認知症当事者団体の志田参考人が述べられていましたが、現場では関係各所が利益相反をめぐる課題を改めて認識し、その課題と向き合う様子がうかがわれました。当事者参画の熟議の末には、必ず解決策が見えるはずです。

反対理由の第三は、人口減少地域を対象とする特定地域サービスの創設です。

これは、介護保険の給付として保障されてきたサービス提供を自治体事業へと置き換えかねず、居住地域によるサービス格差や人員配置基準の緩和による質の低下を招くおそれがあり、制度の根幹を揺るがします。さらに、この仕組みを障害福祉に持ち込むことで重度障害者の地域生活が脅かされないかという制度批判が強く寄せられています。

我が党の木村英子議員が六月十一日、参議院厚労委員会において上野厚労大臣に対してこの点をただしたところ、重度訪問介護を対象にするかは未定で、当事者の意見を聞きながら慎重に検討するとの答弁でした。

このような政府の姿勢は、緊張感が極めて足りないと言わざるを得ません。今ここにある生死の危機をしっかりと直視し、報酬引上げを含む抜本的な制度見直しこそ早急に行うべしと付言し、反対討論といたします。

前後のやりとり

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