山内佳菜子 (立憲民主党)

2026年6月2日・第221回国会 参議院 厚生労働委員会 第10号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 59 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 225 発言)

ありがとうございます。

記事でも紹介されていますけど、今、六級の基準になっている両耳の聴力レベルが七十デシベル以上というものは、七十デシベルとは、すぐ近くで鳴くセミの鳴き声が聞こえないという程度に該当するそうです。

一方、WHO、世界保健機構の基準では、聴力レベル、もう少し低い六十五デシベル以上から高度難聴というような指定がなされていまして、記事の中でも、この女性は、日本は基準が高過ぎる、障害者として認める基準を引き下げてほしいというようにお訴えをされています。

大臣、実はこの記事で紹介されている東京在住の牧泉さんという方、後で知ったのですが、私と同じ宮崎市出身で、先日お電話でお話を伺う機会をいただきました。泉さんの二歳の息子さん、渓ちゃんは、新生児聴覚スクリーニング検査で難聴が判明しました。現在は補聴器を装着しながら日々懸命に成長をしておられますが、今後、再検査の結果によっては手帳の対象から外れる可能性がある、今後の進学、そして補聴器補助が受けられるかどうかというようなことで御不安を抱えておられます。

この泉さんなんですけれども、小学校の教員をされておられます。教員としての立場からも非常に不安を指摘されておられますが、例えば、中等度難聴の子供が入学した場合、今の学校現場で十分な情報保障や支援が全ての子供に行き届くとはとても思えない、それほど学校現場も厳しいというお話です。あとは、教室がざわついている中で友達の声を聞き取ることは簡単なことではないですとか、聞こえないからもう言っても分からないよと周囲から置いていかれてしまわないか心配だというような、本当に切実なお話を聞かせていただいたんです。

さらに、その牧さんが、聾学校や特別支援学校ではない一般の小学校に通う五年生の難聴の女の子に相談したそうです。普通の小学校に難聴の子を通わせて大丈夫だろうか、心配なんだというふうに相談をしたところ、その女の子は、いじめられても平気なメンタルがあれば大丈夫と答えられたそうです。本当に胸が締め付けられる言葉だなというふうに考えます。

大臣、WHOでは六十五デシベル以上を高度難聴としています。しかし、日本では、御紹介いただいたように、七十デシベル以上です。なぜ日本はWHOの基準から外れているのでしょうか。私は、これは単に数値の問題ではなくて、子供たちの学びですとか社会参加の機会の確保の問題にもつながる重要な課題だというふうに考えております。

そこで、現在の認定基準が子供の成長や教育を支える観点から本当に適切なのか、大臣にお伺いいたしますが、WHOの考え方も踏まえ、見直しを検討するお考えはありませんか。明快な御答弁をお願いいたします。

前後のやりとり

55の発言を見る

63の発言を見る