森まさこ (自由民主党)

2026年6月15日・第221回国会 参議院 決算委員会 第8号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 20 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 344 発言)

文科大臣、経産副大臣の御経験を踏まえて、頼りにしております。

実は、文科省は、病院協議会、私、行ってきなさいと、苦情が来ているんだからと言ったんですが、大臣には届いてないようですね。文科省は実は病院協議会に出席しているんです。この実態を把握しているはずなんですが、二回私のところにレクに来て、ADRの苦情は聞いていませんと言うんですよ。

被災病院協議会の議事録が私の手元に今あります。直近二回、令和八年四月二十一日、令和八年一月二十日の議事録です。参加者に文科省四名が記載されています。福島県で行われているんですよ。福島県医師会館まで新幹線に乗って行っているんですよ。文部科学省研究開発局の原子力損害賠償対策室の室長補佐のHさん、同対策室のKさん、そして四月、直近四月は、やはり原子力損害賠償対策室の次長のNさん、同対策室の係員のIさんが行っている。

そして、その協議会の議事録の中に、この会長、この被災地協議会の前原会長から、そして実際に被害に遭っている病院の事務局から、ADRの申立て状況がこんなにひどいんだということが言われており、その議事録が取られており、その前の議事録は、後の会にはちゃんと添付されて配付されているんですね。なぜこれが大臣まで届かないんでしょうか。もう経産省と同じ、法務省と同じ、何で現場で起きていることが大臣たちのところに届かないんでしょうか。最近の霞が関はたるんでいますね。

この協議会の要約を読み上げますけれども、これまで被災病院が経験してきた事例の中には、東京電力がADRの提示した和解案を受け入れず、ADRへの申立てを取り下げないと協議に応じないという姿勢を示したために、申立ての取下げを余儀なくされた事例も生じています。当協議会は、このような状況が被害者救済を目的とするADR制度の本来の趣旨に照らして適切であるのか、大きな疑問を抱いております。

本来、ADRは中立公正な立場から紛争解決を図る制度であるはずですが、実際には東京電力が和解案を受諾しなければ解決に至らず、被害者側は、資金繰りや経営継続の必要性から不本意な条件でも受け入れざるを得ない状況に置かれてきました。その結果、高い和解率が維持されている一方で、和解内容の妥当性や被害者の納得度については十分に検証されていないのではと危惧しております。

文部科学省が公表しているADRセンターの活動状況によれば、和解成立は八割と高い割合を維持していますが、毎年一割以上の取下げ案件が存在しています。これらの取下げ案件の中には、被申立人が和解案を受け入れなかったり、申立人が取下げ以外の選択肢を実質的に失った結果、取り下げざるを得なかった事案が含まれているものと考えられます。原発事故による医療機関の影響は、単なる時間の経過によって解消されるものではありません。

このように、前原、被災病院協議会の会長が切々と訴えており、これを四人の文科省の役人が聞いていたということなんですね。

森林組合や原発被災病院協議会などの事例を今文科大臣お聞きになって、事故から十五年以上が経過した現在も損害が継続している実態があると御理解いただいたと思います。ADRセンターの判断基準となる中間指針はもはやワークしていないのが現状です。これを改定し、十年を超えても継続する損害についてはしっかり賠償すべきとの詳しい指針を具体的に追加すべきではないでしょうか。お答えください。

前後のやりとり

16の発言を見る

24の発言を見る