杉山大志キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

2026年5月26日・第221回国会 参議院 環境委員会 第9号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 94 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 108 発言)

施工が悪いと土砂崩れが起きるといった、そういった問題は、私は、今は割とよく認識されていて、政府の方でもそういったものは改善するような、そういう法律も通って、取り組んでいると思います。

ただ、その一方で、先ほども御質問ありましたけれども、自治体等の関与ですね、それをきちんとつくるためにも、やはりこれまでは推進一本やりで割と制度をつくってきたのですが、ほかの工場や発電所並みにやはり手続をきちんと踏むようにすると。これは法律、制度でできることなので、それを国として、国会としてきちんとつくっていけば自治体の関与するポイントもたくさん増えて改善されていくだろうと思います。

森林を守る、森林を守ることが生態系に良くて、それがメガソーラーで覆われる、それが海への影響もある、そういったこともあると思います。

生態系保全の一番基本的なところはやっぱり自然を残すと、そういう場所を残すということですので、確実に環境負荷のコストはあると。それを数値化していますかという御質問だったんですけれども、済みません、しておりません。ですが、方法は、方法論は、計算の仕方というものはこれは世の中に幾らもありますので、本当にそれを計算しようと思えばできるはずで、ちょっと私も帰って調べてみますけれども、どこかに数字があれば準備したいと思います。

再エネで良い再エネがあるかということなんですが、まず忘れてならないのは、今電力の一割は水力発電なわけですね。これは一番確立した再生可能エネルギーですと。残念ながら、これ以上増やそうとすると、もう大きい水力発電所造り終わって、あとは小さいのしか造れないんですけど、それだとやっぱりコストは相当に高くなってしまう。

地熱発電というのも、日本はうまく開発すれば水力発電並みになると言われているんですが、いざ開発しようとすると、国立公園の中にあって開発しにくいとか、あるいは地元で温泉事業者の方と相談しなきゃいけないと、なかなかこれがうまくいかないといったような事情があると。

あと、バイオ燃料というのもあるんですけれども、これは、発電所で燃やしている木材と、あと自動車で燃やしているエタノールなどがありますが、これいずれも残念ながら輸入して使っているわけですね。輸入する元の国というのはアメリカとかなんですけど、そこでは火力発電所とか使っていて、そこからチップを、木材を輸入して日本で燃やすことに一体どれだけ意味があるのかというのは私は疑問。

ということで、再生可能エネルギー、実は主力は水力発電なんですよと。だけど、将来どれ増やせるかというと、どれも残念ながら余り大きな柱に育つことは期待できない。なので、やっぱり火力発電と原子力発電という今のスタイルが、日本はそれを続けるのが唯一選択肢かなと思っています。

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