杉山大志キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

2026年5月26日・第221回国会 参議院 環境委員会 第9号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 41 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 108 発言)

私は、もう世界は脱炭素に向かっていない、むしろ逆だと思っています。

中国は毎年五千万キロワットの石炭火力発電所を建てていて、これは日本の全石炭火力発電所と同じだけです。日本が何十年も掛けて建ててきた石炭火力発電所と同じだけを毎年建てている。アメリカはガス火力発電所をどんどん建てて、AIの戦いに勝とうとしている。ロシアは石油とガスの生産、輸出が国の命綱ですけど、誰もやめさせることなどできるはずもない。インドはやはり化石燃料の調達に必死で、ロシアから買ったり、あるいは今中東からの供給が途絶したりして新たな調達に奔走していると。こういう日本より大きい四つの大国は、みんな化石燃料を活用して何とか国力を強めようとしていると。

G7を見渡しても、今やどこの国も与党若しくは非常に有力な野党が脱炭素に明白に反対しています。イギリスは保守党と改革UKが反対しています。フランスは国民連合が反対しています。ドイツはドイツのための選択肢が反対しています。イタリア、メローニさんは、首相は排出量取引の強化といったことには反対をします。カナダも今、トランプ関税への対抗策なんですけれども、石油やガスの採掘と輸出に熱心です。

国会の中で脱炭素というものの本当かうそか、これをやるべきかどうかということを真剣に議論する人が少ないのは日本だけだと思います。

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