杉山大志キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

2026年5月26日・第221回国会 参議院 環境委員会 第9号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 38 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 108 発言)

太陽光発電を大量導入すると、発電コストですね、電力供給コストが三十六・九円、今日、六ページで御説明しましたけど、これは政府の資料、経産省の資料から私が持ってきた数字です。これに比べて、既存の原子力、火力を活用していくならばはるかに安く済むと。この発電コストの差が三十円に上りますと。これは、一般の電気料金、一般家庭の電気料金だと年間十四万円、日本全体の電気料金だと三十兆円の上昇になりますと。これは国民生活や経済を犠牲にするやり方ですので、私は大量導入にこれだけでも反対します。

それと、CO2を減らすメリットというのは、日本全体がCO2をゼロにしてもせいぜい〇・〇〇六度ですね。なお、これは先ほど申し上げたとおりなんですが、では、被害が起きているかというと、統計を見る限り災害の激甚化というものは起きていないし、食料の生産量などは伸びていく一方で、不吉な予測というのはシミュレーション計算によるもので、コンピューターによる将来の計算ですね。では、これが過去を再現できているかというと、例えば過去四十年の海水面の温度上昇を現実の倍のスピードで見積もっているとか、過去もろくに再現できていないようなシミュレーションですので、私はそれは信頼するに足りないと。

こうして考えてくると、太陽光発電大量導入のデメリットというものがメリットをはるかに上回るということは間違いなくて、国民生活、経済という観点からは、これはやめるべきだというふうに思います。

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