どうもありがとうございました。
まず、おっしゃっていただきましたとおり、私としては、ハードローとソフトローの適切な組合せによる多様なリスクへの対応ということを非常に重視しておりますところ、よりハードローに寄せる、あるいは、よりソフトローに寄せるという様々な選択肢とトレードオフがある中で、今回の法案というのは、罰則というものはついていないのだが、しかし、指針及び調査、指導、情報提供という手法によって、やはりこれから生じ得る非常に様々な幅広い課題に対して少なくとも国としてアクションを起こすことができる、その点が非常に重要だと思っているわけでございますけれども。
その運用の在り方という中で、やはりまだ、例えばヨーロッパのあの四類型というもの、非常に広く受け入れられてきているが、しかしまだ日本の制度的議論の中であれをそのまま受け入れようというふうにいったようなコンセンサスというものは今存在していない。
しかし、非常に重要な参照の枠組みになるのだろう。是非、指針の作成と、そして運用という中で、ああいった、まさに確立される途上にある国際規範というものを強く意識していただきたいし、それだけの枠組みというものに今回なっているというふうに思います。
それから、もう一つだけ加えさせていただきますと、今回の法案に関して、しばしば論説などですと日本としてはEUのAI法とは異なる道を選んだのだという解説がされることが見受けられます。しかし、私は、そのような判断や決定というものがAI制度研究会の中でもなされたというふうには認識しておりません。
むしろ、果たして、これからの我が国にとって最も望ましい制度の在り方というのが中長期的に何なのかということを、これはもしかすると、しっかり検討してみた結果、徹底的に情報を集めてみた結果、EUのような仕組みというものが望ましいという選択があるかもしれない。あるいは、意外とAIというのはどれだけ発展して普及しても余りリスクや事故が起こらないということが明らかになったのであれば、それは自由放任の、今の連邦の、アメリカの方法というところに寄せたらいい。
やはり、コストをかけた検討の体制とそのためのツールというものが今回つくられること、このことが、やはり今後の我が国の制度選択にとって極めて重要なところだというふうに考えております。
以上でございます。
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上村英明(れいわ)
皆さん、御苦労さまでございます。れいわ新選組の上村英明と申します。本日はよろしくお願いします。
まずは松尾参考人にお尋ねしたいんですけれども、いろいろと御論考とか読むと、検索エンジンの日本での失敗を取り上げられて、デジタル敗戦という言葉も使っておられますし、先ほどもずっと出ていますけれども、やはり、なかなか厳しい状況とか、負けているんだという表現もあるんですけれども、AIの開発の歴史がある意味で戦争と類推できるような状況であるとすればということを前提にお伺いしたいんですけれども。
日本が敗戦したときに、実は、何で敗戦したのかという、これは御存じの方も…
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73松松尾豊東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻/人工物工学研究センター 教授
ありがとうございます。
最初の、これまで負けた理由ですね、大変重要な御質問かと思います。
私は、いろいろな経営者の方にお話を聞いておりますと、例えば一九九〇年代後半に今のGAFAMに相当するようなビジネスというのはいろいろな企業に芽吹いていました。それをやろうとしてきた方も何人もいる。ところが、それが本流のビジネスとかち合うから、バッティングするから等の理由で、中で余り支援してもらえなかったという中で、そういった芽が伸びてこなかったということがあるかと思います。
結果的に、検索エンジン、Eコマース等の世界的なサービスが出てこなかった。これはウィナー…
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上村英明(れいわ)
ありがとうございます。
生産性の向上で、一般にトリクルダウンと言われて、高いところが潤えばどんどんどんどん下へ下がるということがあったんですが、なかなかこの十五、六年、そううまくはいかなかったということもありますので、その辺も含めて、また検討したいと思います。
次に、生貝参考人にお尋ねしたいんですけれども、これも一般的な話でもあるかもしれませんが、AIをやるときに、ソフトロー的な自主規制か、あるいはハードロー的な法規制にするかという議論が続いていると思うんですけれども。参考人の御意見というのは、どちらかというと、EU的でいけば、ハードローだけれどもソ…
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- (上の発言)
75生生貝直人一橋大学大学院法学研究科教授
どうもありがとうございました。
まず、おっしゃっていただきましたとおり、私としては、ハードローとソフトローの適切な組合せによる多様なリスクへの対応ということを非常に重視しておりますところ、よりハードローに寄せる、あるいは、よりソフトローに寄せるという様々な選択肢とトレードオフがある中で、今回の法案というのは、罰則というものはついていないのだが、しかし、指針及び調査、指導、情報提供という手法によって、やはりこれから生じ得る非常に様々な幅広い課題に対して少なくとも国としてアクションを起こすことができる、その点が非常に重要だと思っているわけでございますけれども。
その運用の在り方という中で、やはりまだ、例えばヨーロッパのあの四類型というもの、非常に広く受け入れられてきているが、しかしまだ日本の制度的議論の中であれをそのまま受け入れようというふうにいったようなコンセンサスというものは今存在していない。
しかし、非常に重要な参照の枠組みになるのだろう。是非、指針の作成と、そして運用という中で、ああいった、まさに確立される途上にある国際規範というものを強く意識していただきたいし、それだけの枠組みというものに今回なっているというふうに思います。
それから、もう一つだけ加えさせていただきますと、今回の法案に関して、しばしば論説などですと日本としてはEUのAI法とは異なる道を選んだのだという解説がされることが見受けられます。しかし、私は、そのような判断や決定というものがAI制度研究会の中でもなされたというふうには認識しておりません。
むしろ、果たして、これからの我が国にとって最も望ましい制度の在り方というのが中長期的に何なのかということを、これはもしかすると、しっかり検討してみた結果、徹底的に情報を集めてみた結果、EUのような仕組みというものが望ましいという選択があるかもしれない。あるいは、意外とAIというのはどれだけ発展して普及しても余りリスクや事故が起こらないということが明らかになったのであれば、それは自由放任の、今の連邦の、アメリカの方法というところに寄せたらいい。
やはり、コストをかけた検討の体制とそのためのツールというものが今回つくられること、このことが、やはり今後の我が国の制度選択にとって極めて重要なところだというふうに考えております。
以上でございます。
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上村英明(れいわ)
どうもありがとうございました。
私も若干心配していたのは、ハードローかソフトローかどこに落とすかという議論が本当に主体的なのかなというふうに思っていまして、アメリカとかヨーロッパというのは少なくとも基本的人権に関する概念の共有化というものはどこかにあるわけですよね。日本の場合それはないので、ない段階の中でここに落としますと言ったときに本当にそれが意味を持っているのかというのはこれからもきちんと議論していくべきだというふうなことを思っておりました。どうもありがとうございます。
最後に、時間もあれなので、安野参考人にお尋ねしたいんですけれども、二〇二四年…
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77安安野貴博一般財団法人GovTech東京アドバイザー
御質問いただき、ありがとうございます。
私の考えですと、こういったAI技術というのはどちらの可能性もある、つまり、声を広く拾うために使うこともできれば、フェイクニュース、ディープフェイクのような、問題を引き起こす可能性も、両方あるものだと思っています。
私の経験を少しだけ御説明すると、この前の七月の都知事選挙ではブロードリスニングという言葉を使って説明していましたが、これはブロードキャストの逆ですね。通常、選挙ですと、政治家、候補者の考えていることを一方的にブロードキャストするというやり方が取られていますが、今、AIを活用することができれば、いろいろ…
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上村英明(れいわ)
なかなか課題も多いんですけれども可能性もあるということで、大変貴重な御意見、皆さんに。田中先生、済みません、先ほどの御意見は引用させていただきましたので。
また今後ともよろしくお願いいたします。
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