ありがとうございます。
生産性の向上で、一般にトリクルダウンと言われて、高いところが潤えばどんどんどんどん下へ下がるということがあったんですが、なかなかこの十五、六年、そううまくはいかなかったということもありますので、その辺も含めて、また検討したいと思います。
次に、生貝参考人にお尋ねしたいんですけれども、これも一般的な話でもあるかもしれませんが、AIをやるときに、ソフトロー的な自主規制か、あるいはハードロー的な法規制にするかという議論が続いていると思うんですけれども。参考人の御意見というのは、どちらかというと、EU的でいけば、ハードローだけれどもソフト的に使うというところに近いのではないかなというふうにちょっと理解させていただいています。
私もEUの二〇二四年のAI法の部分というのは、少し読ませていただきますと、特に四つの細かい区分に分けて、いわゆるアンアクセプタブル、つまり受け入れられないリスク、それからハイリスク、それからリミテッドリスク、それからミニマルという四つに分けて、結構丁寧にやっているなというふうなことを思っています。
特に、私はここに立つ前は大学で人権法を教えていたものですから、基本的人権の視点に立って、あるいは、いわゆる普遍的価値の視点に立って、一番厳しいところはやはり構成されているなというのが私の認識なんですよね。
そういうことでいけば、日本の法制度の中でも、少なくともこの部分に関してはもう少しセンシティブにあっていいかなというふうに思っているんですけれども、その辺の御意見を伺えればと思います。
71
大岡敏孝(自民)
次に、上村英明君。
この発言のページ
72
上村英明(れいわ)
皆さん、御苦労さまでございます。れいわ新選組の上村英明と申します。本日はよろしくお願いします。
まずは松尾参考人にお尋ねしたいんですけれども、いろいろと御論考とか読むと、検索エンジンの日本での失敗を取り上げられて、デジタル敗戦という言葉も使っておられますし、先ほどもずっと出ていますけれども、やはり、なかなか厳しい状況とか、負けているんだという表現もあるんですけれども、AIの開発の歴史がある意味で戦争と類推できるような状況であるとすればということを前提にお伺いしたいんですけれども。
日本が敗戦したときに、実は、何で敗戦したのかという、これは御存じの方も…
この発言のページ
73松松尾豊東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻/人工物工学研究センター 教授
ありがとうございます。
最初の、これまで負けた理由ですね、大変重要な御質問かと思います。
私は、いろいろな経営者の方にお話を聞いておりますと、例えば一九九〇年代後半に今のGAFAMに相当するようなビジネスというのはいろいろな企業に芽吹いていました。それをやろうとしてきた方も何人もいる。ところが、それが本流のビジネスとかち合うから、バッティングするから等の理由で、中で余り支援してもらえなかったという中で、そういった芽が伸びてこなかったということがあるかと思います。
結果的に、検索エンジン、Eコマース等の世界的なサービスが出てこなかった。これはウィナー…
この発言のページ
- (上の発言)
74
上村英明(れいわ)
ありがとうございます。
生産性の向上で、一般にトリクルダウンと言われて、高いところが潤えばどんどんどんどん下へ下がるということがあったんですが、なかなかこの十五、六年、そううまくはいかなかったということもありますので、その辺も含めて、また検討したいと思います。
次に、生貝参考人にお尋ねしたいんですけれども、これも一般的な話でもあるかもしれませんが、AIをやるときに、ソフトロー的な自主規制か、あるいはハードロー的な法規制にするかという議論が続いていると思うんですけれども。参考人の御意見というのは、どちらかというと、EU的でいけば、ハードローだけれどもソフト的に使うというところに近いのではないかなというふうにちょっと理解させていただいています。
私もEUの二〇二四年のAI法の部分というのは、少し読ませていただきますと、特に四つの細かい区分に分けて、いわゆるアンアクセプタブル、つまり受け入れられないリスク、それからハイリスク、それからリミテッドリスク、それからミニマルという四つに分けて、結構丁寧にやっているなというふうなことを思っています。
特に、私はここに立つ前は大学で人権法を教えていたものですから、基本的人権の視点に立って、あるいは、いわゆる普遍的価値の視点に立って、一番厳しいところはやはり構成されているなというのが私の認識なんですよね。
そういうことでいけば、日本の法制度の中でも、少なくともこの部分に関してはもう少しセンシティブにあっていいかなというふうに思っているんですけれども、その辺の御意見を伺えればと思います。
75生生貝直人一橋大学大学院法学研究科教授
どうもありがとうございました。
まず、おっしゃっていただきましたとおり、私としては、ハードローとソフトローの適切な組合せによる多様なリスクへの対応ということを非常に重視しておりますところ、よりハードローに寄せる、あるいは、よりソフトローに寄せるという様々な選択肢とトレードオフがある中で、今回の法案というのは、罰則というものはついていないのだが、しかし、指針及び調査、指導、情報提供という手法によって、やはりこれから生じ得る非常に様々な幅広い課題に対して少なくとも国としてアクションを起こすことができる、その点が非常に重要だと思っているわけでございますけれど…
この発言のページ
76
上村英明(れいわ)
どうもありがとうございました。
私も若干心配していたのは、ハードローかソフトローかどこに落とすかという議論が本当に主体的なのかなというふうに思っていまして、アメリカとかヨーロッパというのは少なくとも基本的人権に関する概念の共有化というものはどこかにあるわけですよね。日本の場合それはないので、ない段階の中でここに落としますと言ったときに本当にそれが意味を持っているのかというのはこれからもきちんと議論していくべきだというふうなことを思っておりました。どうもありがとうございます。
最後に、時間もあれなので、安野参考人にお尋ねしたいんですけれども、二〇二四年…
この発言のページ
77安安野貴博一般財団法人GovTech東京アドバイザー
御質問いただき、ありがとうございます。
私の考えですと、こういったAI技術というのはどちらの可能性もある、つまり、声を広く拾うために使うこともできれば、フェイクニュース、ディープフェイクのような、問題を引き起こす可能性も、両方あるものだと思っています。
私の経験を少しだけ御説明すると、この前の七月の都知事選挙ではブロードリスニングという言葉を使って説明していましたが、これはブロードキャストの逆ですね。通常、選挙ですと、政治家、候補者の考えていることを一方的にブロードキャストするというやり方が取られていますが、今、AIを活用することができれば、いろいろ…
この発言のページ