ありがとうございます。
最初の、これまで負けた理由ですね、大変重要な御質問かと思います。
私は、いろいろな経営者の方にお話を聞いておりますと、例えば一九九〇年代後半に今のGAFAMに相当するようなビジネスというのはいろいろな企業に芽吹いていました。それをやろうとしてきた方も何人もいる。ところが、それが本流のビジネスとかち合うから、バッティングするから等の理由で、中で余り支援してもらえなかったという中で、そういった芽が伸びてこなかったということがあるかと思います。
結果的に、検索エンジン、Eコマース等の世界的なサービスが出てこなかった。これはウィナー・テイク・オールの傾向が非常に強いですから、それがきちんと国の中で育っているのは、今、米中の二国になっている。そうしますと、AIへの投資もこの米中の二か国が圧倒している。そこら辺の構造、兵たんの部分で今負けてしまっているので苦しいということかなというふうに思っています。
そういった意味では、新しい芽を摘まない、新規のビジネスというのをたとえ本流とかち合うとしてもしっかりやっていく、そういった文化をつくっていくということが重要かと思います。
二つ目の点に関して、おっしゃるとおり、生産性の向上と生活の向上は別と。生産性が上がるということは、ある人にとっては自分の仕事が減る、なくなるということを意味する場合もあるというふうに思います。
ただ、機械化の歴史で考えてみていただくと分かりやすいんですけれども、自動車の生産なんかも多くの場合、機械化されています。機械化すると、最初は、そういった意味で、今まで手作業をしていた方の労働はなくなります。ただ、長期で見ると、生産性が上がり、それが競争力につながって、生活の向上につながってくるということがありますので、長期ではそこは私は連動していると思っています。
ただ、短期においてはいろいろな不具合が出てきますから、そこはしっかりセーフティーネットをつくっていくということも同時に必要かというふうに思います。
以上です。
70
河西宏一(公明)
時間が参りましたので、終わらせていただきます。
大変にありがとうございました。
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71
大岡敏孝(自民)
次に、上村英明君。
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72
上村英明(れいわ)
皆さん、御苦労さまでございます。れいわ新選組の上村英明と申します。本日はよろしくお願いします。
まずは松尾参考人にお尋ねしたいんですけれども、いろいろと御論考とか読むと、検索エンジンの日本での失敗を取り上げられて、デジタル敗戦という言葉も使っておられますし、先ほどもずっと出ていますけれども、やはり、なかなか厳しい状況とか、負けているんだという表現もあるんですけれども、AIの開発の歴史がある意味で戦争と類推できるような状況であるとすればということを前提にお伺いしたいんですけれども。
日本が敗戦したときに、実は、何で敗戦したのかという、これは御存じの方も…
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- (上の発言)
73松松尾豊東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻/人工物工学研究センター 教授
ありがとうございます。
最初の、これまで負けた理由ですね、大変重要な御質問かと思います。
私は、いろいろな経営者の方にお話を聞いておりますと、例えば一九九〇年代後半に今のGAFAMに相当するようなビジネスというのはいろいろな企業に芽吹いていました。それをやろうとしてきた方も何人もいる。ところが、それが本流のビジネスとかち合うから、バッティングするから等の理由で、中で余り支援してもらえなかったという中で、そういった芽が伸びてこなかったということがあるかと思います。
結果的に、検索エンジン、Eコマース等の世界的なサービスが出てこなかった。これはウィナー・テイク・オールの傾向が非常に強いですから、それがきちんと国の中で育っているのは、今、米中の二国になっている。そうしますと、AIへの投資もこの米中の二か国が圧倒している。そこら辺の構造、兵たんの部分で今負けてしまっているので苦しいということかなというふうに思っています。
そういった意味では、新しい芽を摘まない、新規のビジネスというのをたとえ本流とかち合うとしてもしっかりやっていく、そういった文化をつくっていくということが重要かと思います。
二つ目の点に関して、おっしゃるとおり、生産性の向上と生活の向上は別と。生産性が上がるということは、ある人にとっては自分の仕事が減る、なくなるということを意味する場合もあるというふうに思います。
ただ、機械化の歴史で考えてみていただくと分かりやすいんですけれども、自動車の生産なんかも多くの場合、機械化されています。機械化すると、最初は、そういった意味で、今まで手作業をしていた方の労働はなくなります。ただ、長期で見ると、生産性が上がり、それが競争力につながって、生活の向上につながってくるということがありますので、長期ではそこは私は連動していると思っています。
ただ、短期においてはいろいろな不具合が出てきますから、そこはしっかりセーフティーネットをつくっていくということも同時に必要かというふうに思います。
以上です。
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上村英明(れいわ)
ありがとうございます。
生産性の向上で、一般にトリクルダウンと言われて、高いところが潤えばどんどんどんどん下へ下がるということがあったんですが、なかなかこの十五、六年、そううまくはいかなかったということもありますので、その辺も含めて、また検討したいと思います。
次に、生貝参考人にお尋ねしたいんですけれども、これも一般的な話でもあるかもしれませんが、AIをやるときに、ソフトロー的な自主規制か、あるいはハードロー的な法規制にするかという議論が続いていると思うんですけれども。参考人の御意見というのは、どちらかというと、EU的でいけば、ハードローだけれどもソ…
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75生生貝直人一橋大学大学院法学研究科教授
どうもありがとうございました。
まず、おっしゃっていただきましたとおり、私としては、ハードローとソフトローの適切な組合せによる多様なリスクへの対応ということを非常に重視しておりますところ、よりハードローに寄せる、あるいは、よりソフトローに寄せるという様々な選択肢とトレードオフがある中で、今回の法案というのは、罰則というものはついていないのだが、しかし、指針及び調査、指導、情報提供という手法によって、やはりこれから生じ得る非常に様々な幅広い課題に対して少なくとも国としてアクションを起こすことができる、その点が非常に重要だと思っているわけでございますけれど…
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上村英明(れいわ)
どうもありがとうございました。
私も若干心配していたのは、ハードローかソフトローかどこに落とすかという議論が本当に主体的なのかなというふうに思っていまして、アメリカとかヨーロッパというのは少なくとも基本的人権に関する概念の共有化というものはどこかにあるわけですよね。日本の場合それはないので、ない段階の中でここに落としますと言ったときに本当にそれが意味を持っているのかというのはこれからもきちんと議論していくべきだというふうなことを思っておりました。どうもありがとうございます。
最後に、時間もあれなので、安野参考人にお尋ねしたいんですけれども、二〇二四年…
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