ありがとうございました。
ちょっと少し話はそれるんですけれども、昨年の七夕、東京都知事選挙が行われました。私も長らくこの業界におりながら、そのさなかで初めて知ったんですけれども、東京都知事選挙ではかつて現職の都知事が落選したことはないんだそうですね。昨年も結果そのとおりになってしまったわけなんですけれども、自分なりにその理由を考えてみたところ、やはり東京都の財政力、結論はこの一言に尽きるんだと思います。
ここで再度愛知県のことを持ち出すんですけれども、例えば愛知県の人口は七百四十六万人、対して東京都は千四百二十万人で、およそ一・九倍。一方で、今年度予算で見てみますと、愛知県は一般会計、特別会計、公営企業会計全部合わせて大体四・三兆円、対して東京は十六・六兆円となり、およそ三・九倍です。つまり、人口は愛知県の二倍であるのに予算規模は四倍にも膨れ上がるということになります。およそこれだけの潤沢な予算をとんでもなく的外れな使い方さえしなければ決して有権者に見放されることはないであろうというのが、私が導き出した拙い考察であります。
そして、今回、地方創生二・〇として予算もこれまでの倍、二千億円にするとのことでありますけれども、東京一極集中の是正という意味においては全くの焼け石に水ではないかと言わざるを得ません。というのも、東京都の来年度予算を少しのぞいてみるだけでも、全くの桁違いだということが一目瞭然で分かります。
いろいろあるんですけれども、一つだけ例を挙げますと、多摩、島嶼振興に二千九百六十三億円、来年度の東京都予算から計上されております。これについて言うと、いわば東京都が都内の地方創生に自ら二千億以上を計上しているということになります。そして、何よりも、予算を組むに当たってのスローガンは、世界で一番の都市、東京の実現に向けた施策展開だとあります。日本を造作なく超えて世界一を目指すというのですから、東京の求心力はますます高まり、地方との格差は広がるばかりであります。
また、石破総理は施政方針演説の中で、地方創生二・〇こそが楽しい日本を実現するための政策の核心であり、都市対地方という二項対立ではなく、都市に魅力を感じる方、地方に魅力を感じる方、そうした一人一人の多様な幸福が実現できる場として都市も地方もその魅力を高めるんだとおっしゃいました。確かに理想はそのとおりだと私も思うんですけれども、やはり現実世界では人は都市に魅力を感じる方の方が圧倒的に多いんだと思います。結果、東京は楽しい、東京だけは楽しいんだと人は引かれ、物が集まり、金が吸い寄せられてきたわけです。
そこで、質問ですけれども、これまで私が述べてきた莫大な東京の財政力、そして更に上を目指そうとする姿勢、なおかつやはり人は地方よりも都市の魅力に引かれるんだという事実、これらを勘案しても、それでも皆さんが一極集中を是正し多極分散型の多様な経済社会を構築できると考える根拠、理由は何なのか、これをお伺いしたいと思います。
79岩岩佐哲也総務省統計局長
お答えいたします。
住民基本台帳移動報告の二〇二四年結果によりますと、日本人移動者を見ますと、広島県全体で七千二百十八名の転出超過となっております。中国地方の四県との間では合計で八百五十八人の転入超過となっておりますが、東京圏との間では三千九百六十八人、それから大阪圏との間では二千九百十六人の転出超過という状況になってございます。
愛知県でございますが、全体で六百八名の転出超過となってございます。東海地方の愛知県を除きます三県との間では合計で五千六百六十五人の転入超過というふうになってございますが、東京圏との間では九千九百七十八名の転出超過ということ…
この発言のページ
80西西川厚志(立憲)
それぞれ、名古屋、愛知、また広島、そして仙台、宮城も、近隣県からは多くの皆さんが転入されているんですが、やはりそれ以上に東京圏へ出て行っているんだということがまずは分かりました。
それでは、ここで我が愛知県の取組を少し御紹介させていただきたいと思います。
そもそも、愛知県は、長らく工業製品出荷額の全国トップを誇る産業県でありまして、多くの優良企業が集積をしております。給与水準も全国最高レベルです。東京と比べて平均通勤時間も三十分以上短いというのも働きやすさのポイントですし、特に女性にとりましては、待機児童数は東京の約五分の一と、働きながら子育てできる…
この発言のページ
81岩岩間浩内閣官房新しい地方経済・生活環境創生本部事務局審議官
お答え申し上げます。
ただいま西川先生からいろいろな御指摘をいただきまして、率直に申し上げてそのとおりだと思っております。
これまで、地方創生ということでは、四つの柱ということで、地方に仕事をつくる、人の流れをつくる、結婚、出産、子育ての希望をかなえる、魅力的な地域をつくる、この四本柱で進めてきたということであります。様々な好事例が実際に生まれておりますが、一方で、御指摘いただきましたとおり、東京圏の一極集中の流れを変えるまでには至っていないということでございます。
そういう意味では、まさにおっしゃっていただいた若い方の転入が東京圏に多い、これが続…
この発言のページ
- (上の発言)
82西西川厚志(立憲)
ありがとうございました。
ちょっと少し話はそれるんですけれども、昨年の七夕、東京都知事選挙が行われました。私も長らくこの業界におりながら、そのさなかで初めて知ったんですけれども、東京都知事選挙ではかつて現職の都知事が落選したことはないんだそうですね。昨年も結果そのとおりになってしまったわけなんですけれども、自分なりにその理由を考えてみたところ、やはり東京都の財政力、結論はこの一言に尽きるんだと思います。
ここで再度愛知県のことを持ち出すんですけれども、例えば愛知県の人口は七百四十六万人、対して東京都は千四百二十万人で、およそ一・九倍。一方で、今年度予算で見てみますと、愛知県は一般会計、特別会計、公営企業会計全部合わせて大体四・三兆円、対して東京は十六・六兆円となり、およそ三・九倍です。つまり、人口は愛知県の二倍であるのに予算規模は四倍にも膨れ上がるということになります。およそこれだけの潤沢な予算をとんでもなく的外れな使い方さえしなければ決して有権者に見放されることはないであろうというのが、私が導き出した拙い考察であります。
そして、今回、地方創生二・〇として予算もこれまでの倍、二千億円にするとのことでありますけれども、東京一極集中の是正という意味においては全くの焼け石に水ではないかと言わざるを得ません。というのも、東京都の来年度予算を少しのぞいてみるだけでも、全くの桁違いだということが一目瞭然で分かります。
いろいろあるんですけれども、一つだけ例を挙げますと、多摩、島嶼振興に二千九百六十三億円、来年度の東京都予算から計上されております。これについて言うと、いわば東京都が都内の地方創生に自ら二千億以上を計上しているということになります。そして、何よりも、予算を組むに当たってのスローガンは、世界で一番の都市、東京の実現に向けた施策展開だとあります。日本を造作なく超えて世界一を目指すというのですから、東京の求心力はますます高まり、地方との格差は広がるばかりであります。
また、石破総理は施政方針演説の中で、地方創生二・〇こそが楽しい日本を実現するための政策の核心であり、都市対地方という二項対立ではなく、都市に魅力を感じる方、地方に魅力を感じる方、そうした一人一人の多様な幸福が実現できる場として都市も地方もその魅力を高めるんだとおっしゃいました。確かに理想はそのとおりだと私も思うんですけれども、やはり現実世界では人は都市に魅力を感じる方の方が圧倒的に多いんだと思います。結果、東京は楽しい、東京だけは楽しいんだと人は引かれ、物が集まり、金が吸い寄せられてきたわけです。
そこで、質問ですけれども、これまで私が述べてきた莫大な東京の財政力、そして更に上を目指そうとする姿勢、なおかつやはり人は地方よりも都市の魅力に引かれるんだという事実、これらを勘案しても、それでも皆さんが一極集中を是正し多極分散型の多様な経済社会を構築できると考える根拠、理由は何なのか、これをお伺いしたいと思います。
83岩岩間浩内閣官房新しい地方経済・生活環境創生本部事務局審議官
お答え申し上げます。
まず、委員お尋ねの財政力の点でありますが、政府という部分で申し上げると、行政サービスの地域間格差、これが過度に生じないように、地方公共団体間の税収の偏在状況、財政力の格差の調整状況等を踏まえつつ、税源の偏在性が小さく税収が安定的な地方税体系の構築が重要という認識でございます。
その上で、地方創生ということでありますので、改めて、私どもの都市と地方という関係ということで、少し根っこの部分でありますが申し上げさせていただきますと、まず、都市でありますが、一極集中の現状はありますが、実際には、食料ですとか水、エネルギー、そうしたものの…
この発言のページ
84西西川厚志(立憲)
ありがとうございました。
ここで、もう一度、去年の都知事選挙の話に戻りたいと思います。東京一極集中の是正を公約に掲げた極めて有力な候補者が出馬いたしました。当時、私も、東京都政のトップを目指す者がそれを掲げて果たして都民の納得は得られるんだろうか、むしろマイナスに働くのではないかと不思議に思っておりました。
ただ、選挙の結果はともかくとして、本気で一極集中の是正を成し遂げようとするのであれば、確かに、東京都政のトップの意識が変わることが実現すれば、これほど有効な手だてはないと思います。少なくとも地方創生二・〇よりはるかに手っ取り早い話になると思います…
この発言のページ
85
古川直季(自民)総務大臣政務官
お答えいたします。
私は首都圏選出の国会議員ではありますが、過度な東京一極集中は、少子高齢化、過疎が進む地方における地域社会の担い手不足とともに、災害リスクなどの点から大きな問題であり、その是正は我が国全体にとって喫緊の課題であると認識しております。
我が国はこれまで首都圏と地方が一体となって発展してきたものと認識しており、首都圏と地方がしっかりと支え合い、活力を高めていくような環境をつくることが重要であると考えております。
石破内閣としては地方創生二・〇の推進を最重要政策に位置づけており、総務省としても関係省庁と連携しながらしっかりと取り組んでま…
この発言のページ