ラサール石井 (社会民主党)

2026年4月23日・第221回国会 参議院 財政金融委員会 第8号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 113 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 127 発言)

低金利政策により多くの地方銀行が収益悪化で苦しむ中、個人向け不動産融資で高収益を上げようとしたのがスルガ銀行であり、それを森信親長官は地銀の優等生、低金利下でも高収益をたたき出すビジネスモデルと褒めそやされていたわけです。低金利政策がスルガ銀行の問題の一因だといえば乱暴かもしれませんが、低金利政策が地方銀行をして越境不動産融資という、本来、地方銀行が果たすべき役割とは言えないビジネスモデルへと向かわしめる誘因になったという負の側面について、真摯に反省すべきだと考えます。

低金利政策が見直され、預貸両面で金利が上がっておりますが、貸出金利を引き上げ過ぎると貸出先の企業の業績が悪化してしまいます。とりわけ、地方の中小企業を支える地方銀行にとって、貸出金利の引上げのハードルは高いと思われます。

一方、市場金利の上昇が預金金利に上昇圧力を掛ける局面において、預金獲得競争が激しくなると銀行の資金調達コストは上がりますから、低金利政策が転換されても地方銀行の経営が順風満帆になるわけではありません。ただでさえ、地方銀行は都市部への人口流出や利便性で劣位に立たされることから、都市銀行、オンラインバンクへの預金流出リスクにさらされており、実際に預金量が減少した銀行の数はここ五年で増加傾向にありますが、預金金利の引上げ競争が預金流出に拍車を掛けるということが懸念されるわけです。

このような地方銀行に対する逆風は中長期的に続く構造的な問題だと考えますが、政府は、預金流出を引き起こす構造的なこの問題に対し、どのような対策を行おうと考えていますか。今般の金融機能強化法は、こうした問題への有効な解決策になるのでしょうか。

前後のやりとり

109の発言を見る

117の発言を見る