宮本雄二元駐中国特命全権大使/公益財団法人日中友好会館会長

2026年5月13日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 27 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 69 発言)

先ほど御説明しましたように、中国にとって日本の相対的な重要性というのは落ちております。二〇一二年、一三年、あの頃やっぱり日本経済、それは中国より進んだ部分もたくさんございましたから、あの頃は、したがって、日本との経済関係が切れていることが中国にとっても負担になるという側面はありました。したがって、日中関係を戻さなきゃいけないという、そういうその力は中国にも働いたんですね。我々が冷静に認識しなきゃいけないのは、それが中国の方で弱くなっているということです。ですから、放っていれば中国が来るだろうということは、これは非常に希望的観測になってしまったなと思います。

中国において客観的に日本は必要ですし、私は中国の友人にも言うんですけれども、日本と関係がうまくいかなくて、世界に対して人類運命共同体をつくりますから皆さんいかがですかと言っても、ちょっと、隣とちょっとまず上手におやりになったらどうですかと言われますよということは、もう中国の友人にも言っているんですけれども。

しかしながら、客観的に言って、中国から乗り出してくるというのは弱くなっていますので、だから、したがって、日本側から働きかける必要があるというふうに強く思います。これを進めませんと。ところが、不幸なことに、前は非公式のチャンネル結構あったんです。ですから、そこで動かそうという動きがつくれたんですが、今ここはほとんどなくなってしまっているんですね。誰がそれを動かすのかということになってくると、そこも見当たらないという状況なんですね。そうすると、再び政府が動かさないと動かないという、そういう局面に今なってしまっているということなので、下手するとそれより長く時間が掛かるかもしれないということで、非常に心配しています。

だから、どういう形でその局面を打開するのか、私も考えさせられている難問なんですけれども、しかし、これはどうにかして動かさなきゃいけないし、できるだけ早く、中国の人、友人たちも同じようなことで今心配し始めておりますので、突破口を開ける日が近いのを望んでいますが、客観的に言って前回よりは難しくなっているということであります。

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