安達悠司 (参政党)

2026年6月15日・第221回国会 参議院 決算委員会 第8号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 266 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 344 発言)

ちょっと整理をしますと、要は、火災の発生にもう国民は不安を覚えていると、しかし、国はそこにお金を出さないでずっときたと、結局、民間の地元の有力者とか企業とかがお金をこうやって寄進して、寄附して、氏子、氏神あるいはその檀家で成り立ってきたわけです。

しかし、国民も経済的に今苦しいわけですね。減税も本当は必要だし、消費税も含めて減税も必要だし、あるいは物価も高いし、年金もだんだんちょっと減っていくしということで、やはり苦しいわけですよ、お金出せないわけですね。そうしたら、本当にこのままでいいのかという問題があって、そこに国もちゃんと経営実態や経済実態を把握して、そこに国もお金を出したり、戦略や少なくとも信仰の保存、これからの在り方を考えていくということもやる必要がないのかという問題なんです。民間任せにいつまでしておくんですかということです。特に、先ほど三浦委員からの御指摘にもあったように、精神的なメンタルヘルス不調による経済損失は七・六兆円といった金額もあるわけですね。

ここで、ちょっと六番飛ばして、次の質問に移りたいんですけど、結局、その神社や寺院に関連して、こういう業界に国が戦略的に投資をしないことで国民は実はすごい精神的な、文化的な損失を被っているんじゃないかという話です。ただ、今言ったように、神社や寺院の統計というのは経済統計ってありませんからね。なので、その関連する業界として少し、私、別にこの業界に何も縁はないですけれども、宗教用具、仏壇、神棚の業界の現状と、畳、畳表製造業の、あっ、畳床のですね、製造業の現状をグラフを配付いたしました。

これを見ると、三十年間で完全に右肩下がりなんですね。例えば、平成十一年から令和元年を見ると、宗教用具で売上高が七百億円だったのが三百億円、事業所数も七百事業所が三百事業所と。畳の製造も同じように、なぜか同じぐらいの数字で、七百億円だったのが三百億円、千四百事業所だったのが四百事業所というふうに、もう右肩下がりなんですよ。令和二年以降はちょっと統計の基準が変わったため比較が困難ですが、GDPの伸びと比較しても低下の一途をたどっています。

仏壇とか神棚というのは昔からの日本人の生活に根付いていて、伝統工芸品もありますし、また畳も和室や和文化などにとって欠かせないものですね。いずれも、ただ、和室の数自体が減っていて需要を生み出せていません。新築住宅には太陽光パネルの設置義務化とか言っている都道府県もありますが、それをするぐらいだったら和室一部屋を設置義務化する方がいいんじゃないでしょうか。

これらの業界は、しかも成長戦略の十七分野にも入っていませんし、業界に対する独自の、国の独自の補助金もないというふうに聞いています。しかし、政府はこのこうした業界を本当に右肩下がりのままでいいと考えているんでしょうか。成長戦略分野というのは、例えば、AI・半導体や造船、量子、あるいはバイオなど、確かに一を投入すれば十になる業界ばっかり選ぶという視点もありますが、しかし、それでは余りにも経済的効率や投資効果に偏り過ぎて成長全体のバランスが良くないと思います。

例えて言うなら、野球で言うなら、四番バッターばかり集めてチームをつくったようなもので、実際にはバントができたり守備が得意な人も必要です。例えば、弁護士だってそうですけど、司法分野だって、技術が幾ら良くなってもその技術を守ってくれる弁護士がきちんと育たなかったら、契約とかで抜け漏れが起きて取られちゃいますよね。こういった精神的な業界だって、きちんと国民が悪いことをしないとか一生懸命働くとか、そういう信仰心というものがなかったら、これまたやっぱり守りというものがなくなってしまうわけですね、先ほどメンタルヘルスの話もありましたが。

なので、これは城内国務大臣にお尋ねしたいんですけれども、投資乗数に偏り過ぎると人の心も金銭本位となって心がすさぶ。なので、神社仏閣もそうですが、それを支える宗教用具や畳の製造業界などを含めて、こうした日本人の精神性を支える分野も戦略分野として投資すべきでないかと考えますが、いかがでしょうか。

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