小竹凱 (国民民主党)

2026年6月24日・第221回国会 衆議院 法務委員会 第22号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 142 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 168 発言)

ありがとうございます。

最後に、今言っていたように、移動手段の確保の観点から、自動運転バスの社会実装について伺いたいと思います。

今、全国各地の自治体が、移動手段の確保であったり、運転手の不足であったり、地域交通の維持のために、自動運転バスの実証や導入について取り組んでおります。しかしながら、現場を少し伺いますと、レベル2からレベル4に進めようとしたときに補助制度の設計がかえって壁になっているという声を先日伺っておりました。

例えば石川県の小松市ですと、JR小松駅から小松空港を結ぶ路線で自動運転バスの通年運行を行い、全国に先駆けて取組を進めておりました。現在では、レベル2で運行しながら、レベル4の実装を目指して段階的に整備を進めているというところでございます。このように、現場で着実に前進している自治体ほど、次の段階に進むための制度的な支えが重要になってくるというわけであります。

ところが、今の支援の在り方ですと、車両購入やシステム構築など初期投資への補助が中心的で、実装後に必要となる運行管理であったり保守、システム更新、専門人材の確保といった継続的な運営コストへの支援が十分ではないというような指摘をされております。

しかも、近年は、補助金について、レベル4実装を前提条件とし、未達成の場合には返還を求める仕組みまで今年から政府は掲げておりまして、これでは実装に向けて慎重に段階を踏んでいる自治体ほど財政的なリスクを背負うことになります。実際、自治体の現場では補助金に大きく依存せざるを得ない構造があり、財務省の調査でも、事業財源の大部分を国費補助が占めているという実態が指摘をされております。

補助が採択されなければ事業継続が難しくなる例も出ております。そのため、実証はできても実装後の持続可能な運営に移れない、あるいはレベル4に上がった途端に採算や維持費の問題が重くなるという矛盾が起きているわけでありまして、このため、今月の六月九日、小松市を含んだ六市長の首長らが、自動運転の社会実装に向けて、実証段階でなく実装後も見据えた支援制度の充実や見直しを国に要望しております。全国の自治体に共通する課題だというふうに思います。

国として、自動運転バスについて、初期導入支援だけでなく、実装後の運行継続、保守、人材確保も含めた支援制度に見直す考えはあるのでしょうか。レベル2からレベル4へと段階的に移行している自治体が、返還リスクを過度に恐れることなく挑戦できるように、現場実態に即した制度設計に改めていただきますよう、見解を伺いたいというふうに思います。

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