有田芳生 (中道改革連合)

2026年6月10日・第221回国会 衆議院 法務委員会 第19号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 23 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 198 発言)

有田芳生です。

昨日の参考人質疑を、食い入るようにお聞きをしておりました。特に、冤罪被害者のお姉さんである袴田ひで子さんのお話というのは、誰が聞いても、こんなとんでもないことが起きていたのかということを、本当に切実な言葉で表現されておりました。

特に、逮捕されて拘置所に入って、そして死刑の執行があるかも分からない、これは袴田巌さんだけではなくて、多くの冤罪被害者、特に死刑判決を受けた方、四大死刑冤罪事件の方々も同じなんだけれども、いつ死刑の執行がされるか分からない、夜寝る前もそう思えば、朝起きてまずそのことが頭に入る。昨日、ひで子さんはおっしゃっておりましたけれども、巌さんは心が壊れてしまった、今もそれが続いているということ。

こんなことを絶対許してはならないということが前提なんだけれども、本当に今度の法改正でそれを食い止めることができるのかという疑問がまだ払拭されておりません。

死刑判決を受けた人だけではありません。多くの方々、例えば、私は何度も言いましたけれども、足利事件、菅家さんは十七年半も身柄を拘束されておりましたけれども、DNA鑑定の結果によって冤罪、無罪だったということをおっしゃっておりました。

繰り返しますけれども、袴田事件もそうなんだけれども、真犯人はどこかでのうのうと暮らしているわけですよ、あるいは暮らしていた。北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人、これだって、菅家さんが犯人じゃなかったから、どこかに暮らしている。何度も何度も言いますけれども、DNA鑑定も行われた、四兆七千億人に一人のぴったりと合った人物がいるんだけれども、いまだ捜査は進んでいない。

死刑事件だけではないですよ。痴漢冤罪事件でも同じでしょう。私はやっていないと言ったって、証拠があるんだと、追い詰められて自白をして、認めざるを得なかった。そのことによって、本人の社会的評価は地に落ちるだけではなくて、袴田ひで子さんを始めとして、御家族の方々も、長い長い年月、苦しんでいらっしゃる。

大臣にお聞きをしたいんですけれども、大臣に、何で冤罪事件が起きるんですかと私は先日お聞きをしました。刑事局長も大臣も、冤罪はあってはならないことだと。当たり前の話ですよ。だけれども、冤罪は起きていた、起きている。中には、死刑判決を受けて、一貫して私はやっていないと言いながら死刑の執行をされた福岡県の飯塚事件もある。取り返しがつかないことなんですよ、死刑問題だけじゃなくて、痴漢問題にしたって。

だから、そのことでまず大臣に伺いたいんですけれども、傍聴の方々、昨日もそうだけれども、刑事司法の専門家の方もいらっしゃる、冤罪だと主張されている方もいらっしゃる。昨日も傍聴されておりました。今日も傍聴されております。と同時に、この法務委員会を中心とした質疑については、多くの国民の方々が関心を持って聞いている、見ている。この傍聴席にいらっしゃる方だって、専門家ではない方、いらっしゃるでしょう。そのときに必要なのは、専門性、正確性を前提にしながらも、分かりやすい言葉で語っていただきたいんですよ。

作家の井上ひさしさんは、難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを愉快に、そして愉快なことを真面目にと、小説などを書くときの心構えにしていたんだけれども、これは多くの分野でも当てはまることであって、専門性、正確性を基本にしながらも、多くの国民に何が起きているのかということを明らかにしなければいけないのが私たちの責任だと思うんですよ。

大臣、何で冤罪事件というのは起きたんですか、起きてきたんですか。そのことを一般国民に、大臣のお父さん、お母さんが聞いても分かるような言葉でまず説明してください。

前後のやりとり

19の発言を見る

27の発言を見る