有田芳生です。
昨日の参考人質疑を、食い入るようにお聞きをしておりました。特に、冤罪被害者のお姉さんである袴田ひで子さんのお話というのは、誰が聞いても、こんなとんでもないことが起きていたのかということを、本当に切実な言葉で表現されておりました。
特に、逮捕されて拘置所に入って、そして死刑の執行があるかも分からない、これは袴田巌さんだけではなくて、多くの冤罪被害者、特に死刑判決を受けた方、四大死刑冤罪事件の方々も同じなんだけれども、いつ死刑の執行がされるか分からない、夜寝る前もそう思えば、朝起きてまずそのことが頭に入る。昨日、ひで子さんはおっしゃっておりましたけれども、巌さんは心が壊れてしまった、今もそれが続いているということ。
こんなことを絶対許してはならないということが前提なんだけれども、本当に今度の法改正でそれを食い止めることができるのかという疑問がまだ払拭されておりません。
死刑判決を受けた人だけではありません。多くの方々、例えば、私は何度も言いましたけれども、足利事件、菅家さんは十七年半も身柄を拘束されておりましたけれども、DNA鑑定の結果によって冤罪、無罪だったということをおっしゃっておりました。
繰り返しますけれども、袴田事件もそうなんだけれども、真犯人はどこかでのうのうと暮らしているわけですよ、あるいは暮らしていた。北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人、これだって、菅家さんが犯人じゃなかったから、どこかに暮らしている。何度も何度も言いますけれども、DNA鑑定も行われた、四兆七千億人に一人のぴったりと合った人物がいるんだけれども、いまだ捜査は進んでいない。
死刑事件だけではないですよ。痴漢冤罪事件でも同じでしょう。私はやっていないと言ったって、証拠があるんだと、追い詰められて自白をして、認めざるを得なかった。そのことによって、本人の社会的評価は地に落ちるだけではなくて、袴田ひで子さんを始めとして、御家族の方々も、長い長い年月、苦しんでいらっしゃる。
大臣にお聞きをしたいんですけれども、大臣に、何で冤罪事件が起きるんですかと私は先日お聞きをしました。刑事局長も大臣も、冤罪はあってはならないことだと。当たり前の話ですよ。だけれども、冤罪は起きていた、起きている。中には、死刑判決を受けて、一貫して私はやっていないと言いながら死刑の執行をされた福岡県の飯塚事件もある。取り返しがつかないことなんですよ、死刑問題だけじゃなくて、痴漢問題にしたって。
だから、そのことでまず大臣に伺いたいんですけれども、傍聴の方々、昨日もそうだけれども、刑事司法の専門家の方もいらっしゃる、冤罪だと主張されている方もいらっしゃる。昨日も傍聴されておりました。今日も傍聴されております。と同時に、この法務委員会を中心とした質疑については、多くの国民の方々が関心を持って聞いている、見ている。この傍聴席にいらっしゃる方だって、専門家ではない方、いらっしゃるでしょう。そのときに必要なのは、専門性、正確性を前提にしながらも、分かりやすい言葉で語っていただきたいんですよ。
作家の井上ひさしさんは、難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを愉快に、そして愉快なことを真面目にと、小説などを書くときの心構えにしていたんだけれども、これは多くの分野でも当てはまることであって、専門性、正確性を基本にしながらも、多くの国民に何が起きているのかということを明らかにしなければいけないのが私たちの責任だと思うんですよ。
大臣、何で冤罪事件というのは起きたんですか、起きてきたんですか。そのことを一般国民に、大臣のお父さん、お母さんが聞いても分かるような言葉でまず説明してください。
20
平口洋(自民)法務大臣
お答えをいたします。
先ほど申し上げたとおり、近時、刑事司法、とりわけ検察の活動に対して様々な厳しい御指摘、御批判があることは私も重く受け止めておるところでございます。法務大臣として、引き続き、検察当局の活動を注意深く見守ることとしたいと考えております。
その上で、本法律案は、近時の再審請求事件に関する実情を踏まえ、再審制度が非常救済手続としてより適切に機能するよう所要の整備を行うものでありまして、再審制度を間違いなく大きく前進させるものでありまして、刑事司法に対する信頼確保の観点からも大変重要な意義を有するものと考えております。
もとより、本法律…
この発言のページ
21平平林晃(中道)
冒頭の御答弁もそうだったんですけれども、見守るということをおっしゃられますけれども、是非、大臣のリーダーシップで法務省、検察をしっかりと御指導いただきたいなというふうに思っております。
最後、三十秒程度なんですけれども、東住吉事件で無期懲役となって再審無罪となった青木恵子さんという方が御支援をしておられる、今まさに無罪を訴えておられる、そういう方々のお手紙を拝見をさせていただきました。本当に今、刑務所の中で、苦しい、先の見えない日々を送っておられるということも、時間がないので読み上げませんけれども、ということを拝見をさせていただいて、こういった人たちの…
この発言のページ
22井井上英孝(維新)
次に、有田芳生君。
この発言のページ
- (上の発言)
23
有田芳生(中道)
有田芳生です。
昨日の参考人質疑を、食い入るようにお聞きをしておりました。特に、冤罪被害者のお姉さんである袴田ひで子さんのお話というのは、誰が聞いても、こんなとんでもないことが起きていたのかということを、本当に切実な言葉で表現されておりました。
特に、逮捕されて拘置所に入って、そして死刑の執行があるかも分からない、これは袴田巌さんだけではなくて、多くの冤罪被害者、特に死刑判決を受けた方、四大死刑冤罪事件の方々も同じなんだけれども、いつ死刑の執行がされるか分からない、夜寝る前もそう思えば、朝起きてまずそのことが頭に入る。昨日、ひで子さんはおっしゃっておりましたけれども、巌さんは心が壊れてしまった、今もそれが続いているということ。
こんなことを絶対許してはならないということが前提なんだけれども、本当に今度の法改正でそれを食い止めることができるのかという疑問がまだ払拭されておりません。
死刑判決を受けた人だけではありません。多くの方々、例えば、私は何度も言いましたけれども、足利事件、菅家さんは十七年半も身柄を拘束されておりましたけれども、DNA鑑定の結果によって冤罪、無罪だったということをおっしゃっておりました。
繰り返しますけれども、袴田事件もそうなんだけれども、真犯人はどこかでのうのうと暮らしているわけですよ、あるいは暮らしていた。北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人、これだって、菅家さんが犯人じゃなかったから、どこかに暮らしている。何度も何度も言いますけれども、DNA鑑定も行われた、四兆七千億人に一人のぴったりと合った人物がいるんだけれども、いまだ捜査は進んでいない。
死刑事件だけではないですよ。痴漢冤罪事件でも同じでしょう。私はやっていないと言ったって、証拠があるんだと、追い詰められて自白をして、認めざるを得なかった。そのことによって、本人の社会的評価は地に落ちるだけではなくて、袴田ひで子さんを始めとして、御家族の方々も、長い長い年月、苦しんでいらっしゃる。
大臣にお聞きをしたいんですけれども、大臣に、何で冤罪事件が起きるんですかと私は先日お聞きをしました。刑事局長も大臣も、冤罪はあってはならないことだと。当たり前の話ですよ。だけれども、冤罪は起きていた、起きている。中には、死刑判決を受けて、一貫して私はやっていないと言いながら死刑の執行をされた福岡県の飯塚事件もある。取り返しがつかないことなんですよ、死刑問題だけじゃなくて、痴漢問題にしたって。
だから、そのことでまず大臣に伺いたいんですけれども、傍聴の方々、昨日もそうだけれども、刑事司法の専門家の方もいらっしゃる、冤罪だと主張されている方もいらっしゃる。昨日も傍聴されておりました。今日も傍聴されております。と同時に、この法務委員会を中心とした質疑については、多くの国民の方々が関心を持って聞いている、見ている。この傍聴席にいらっしゃる方だって、専門家ではない方、いらっしゃるでしょう。そのときに必要なのは、専門性、正確性を前提にしながらも、分かりやすい言葉で語っていただきたいんですよ。
作家の井上ひさしさんは、難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを愉快に、そして愉快なことを真面目にと、小説などを書くときの心構えにしていたんだけれども、これは多くの分野でも当てはまることであって、専門性、正確性を基本にしながらも、多くの国民に何が起きているのかということを明らかにしなければいけないのが私たちの責任だと思うんですよ。
大臣、何で冤罪事件というのは起きたんですか、起きてきたんですか。そのことを一般国民に、大臣のお父さん、お母さんが聞いても分かるような言葉でまず説明してください。
24
平口洋(自民)法務大臣
お答えいたします。
当然のことながら、処罰されるべきでない者が処罰されることはあってはならないという認識をしております。
具体的事件において無罪判決が言い渡される理由は様々でありまして、処罰されるべきでない者が処罰されるような事態が生ずる原因としてどのようなものがあるかを一概に申し上げることは困難でございますけれども、過去の無罪判決や検察当局による検証においては、例えば、客観証拠の吟味が不十分であったこと、また、自白の信用性に対する吟味、検討が不十分であったこと、さらには、新たな科学的捜査手法に対する理解、検討が不十分であったことなどの指摘がされてき…
この発言のページ
25
有田芳生(中道)
大臣、今読まれていたのは、私が六月二日のこの場で大臣に聞いた答弁と全く一緒じゃないですか。同じことを答えている。私の質問は、基本はこれで間違っていないと思いますよ、でも、それを誰にでも分かるような易しい言葉で答えてくれと言って、そういう質問なんですよ。何で同じ言葉を繰り返しているんですか。もう一度答えてください。
この発言のページ
26
平口洋(自民)法務大臣
おっしゃることを私なりに理解しますと、証拠というものを十分にわきまえて理解することというような指摘がされると思います。
いずれにしましても、検察の公判活動について、きちんとした遂行に努めていきたい、このように考えております。
この発言のページ