有田芳生 (中道改革連合)

2026年6月3日・第221回国会 衆議院 法務委員会 第17号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 28 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 163 発言)

おはようございます。有田芳生です。

昨日も質問をさせていただきまして、積み残しがあったところを中心に刑事局長にお伺いしたいんですけれども。

私は、出版社に勤めていたとき、松川事件、戦後の謀略事件の一つですけれども、松川事件の被告で死刑判決を受けた方が職員にいらっしゃいました。事件そして裁判についてお話を伺ったときに、死刑判決が下ったときにどんな気持ちですかと伺ったことがあるんですよ。そうすると、法廷に座っていて、背中に氷がすうっと落ちるような感覚があったというんですよね。

この法改正について昨日もお話を伺いましたけれども、四大死刑冤罪事件、免田事件、財田川事件、島田事件、松山事件、そしてさらに、今や五大になった袴田さんの事件、その人たちは、死刑判決を受けて背中から氷が落ちるような感覚を経験されたんだろうけれども、判決を受けて、毎日毎日、あした執行があるかも分からない、今日執行があるかも分からないという日々を送られた。だけれども、結果的に冤罪、無罪だったということが明らかになったわけですよね。

そういう問題をもう二度と繰り返してはいけない。死刑判決だけではありません。足利事件の菅家さんは無期懲役でしたけれども、冤罪、無罪だった。そういう方々が戦後日本の裁判でとても多くいらっしゃる。それを、大臣も刑事局長も、二度とあってはいけないということは何度も何度も繰り返していらっしゃいますけれども、果たして今度の法改正でそれが抜本的に改善されるのかということに対して、当事者たちは非常に不安を持っていらっしゃる。

例えば、五月二十七日、袴田ひで子さんは静岡市で記者会見を開かれました。政府案に対してこう語っていらっしゃいました。すべからく緩いですね、私たちはよい証拠も悪い証拠も全部出してほしいと言っているが、出すのか出さないのか分からない、検察の抗告禁止も法務省は何とか抜け道をつくろうとしていると非常に厳しい御意見を出されて、最後に、代議士さんたちには頑張っていただきたいという気持ちを表明されました。

さらには、冤罪問題を取り上げている村山浩昭元裁判官、今は弁護士さんですけれども、今度の法改正についてこう語っていらっしゃいます。運用によってはかえって改悪になる危険もある、今後何年、何十年にわたり再審事件の帰趨が決まってしまうと思うと大きな不安を禁じ得ない。そういう思いの方もいらっしゃるわけなんですよね。

そこで、具体的にお話を伺っていきますけれども、昨日、刑事局長に伺いました、一九八六年に作られた再審無罪事件検討結果報告書についてですけれども、これは、免田事件が無罪になったのが一九八六年、財田川が一九八四年、そして松山事件が一九八四年、三つの死刑判決事件が無罪だったということが確定をした直後に、今お話ししました再審無罪事件検討結果報告書が出された。当然、この三つの事件を念頭に置いて作られた報告書として理解してよろしいでしょうか。

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