氷見野良三日本銀行副総裁

2026年6月19日・第221回国会 衆議院 財務金融委員会 第12号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 134 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 159 発言)

お答えいたします。

最近の企業間取引のうち、エネルギーや石油関連製品の価格上昇につきましては、原油高を起点とするコストプッシュ型の物価上昇という面が大きいと考えております。

こうした供給ショックによる物価上昇であっても、物価上昇の動きが幅広い財・サービスに波及し、予想物価上昇率の上昇を通じて基調的な物価上昇率の押し上げにつながる可能性がある場合には、持続的な物価安定の実現に向けて、金融政策で必要な対応を検討する必要がございます。

こうした観点から、日本銀行としては、今回の供給ショックの規模や持続性に加え、我が国企業の賃金、価格設定行動が積極化していることなども踏まえると、基調的な物価上昇率が二%の物価安定の目標を超えて上振れていくリスクがあると判断し、今般、政策金利の引上げを決定したところであります。

なお、企業収益や賃金がしっかりとした動きを続ける中、所得から支出への前向きな循環メカニズムが働き続けていることに加え、グローバルなAI関連需要の増加も日本経済に好影響を与えてきております。具体的には、AI関連需要の増加に伴う銅やアルミ、メモリーなどの需給逼迫を背景に、機械類や非鉄金属の価格が伸び率をはっきりと高めております。このように、企業間取引の中には、原油価格上昇の影響とは別に、需要が牽引する形での価格上昇も見られております。

今後の金融政策運営に当たっては、こうした動きの広がりも併せて、経済、物価動向をしっかりと点検してまいりたいと考えております。

前後のやりとり

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