村田享子 (立憲民主党)

2025年6月9日・第217回国会 参議院 決算委員会 第9号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 194 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 230 発言)

立憲民主・社民・無所属の村田享子です。

会派を代表し、令和五年度決算並びに国有財産増減及び現在額総計算書の是認に反対、国有財産無償貸付状況総計算書の是認並びに内閣に対する警告案及び措置要求決議案に賛成の立場で討論を行います。

以下、令和五年度決算に反対の理由を述べます。

第一の理由は、財政運営の平時化に向けた取組が進んでいない点です。

令和五年度一般会計歳出決算では、翌年度への繰越額は十一兆円、不用額は六・八兆円にも上り、いまだコロナ禍前の水準には戻っていません。政府は、コロナ禍以降、経済対策の財源として毎年度巨額の補正予算を編成していますが、会計検査院によると、令和四年度一般会計補正予算の中で全額が補正予算によって追加された予算科目十・九兆円のうち、その半分以上の五・九兆円が翌年度に繰り越されていた実態が明らかとなりました。

多額の繰越しが生じている実態は、緊要性とは程遠い、規模ありきで補正予算を編成してきた証左にほかなりません。

第二の理由は、過去に会計検査院から同様の指摘を受けているにもかかわらず、実効性のある再発防止策が講じられていない点です。

令和五年度決算検査報告において、会計検査院が不適切な支出などと指摘した事項は三百四十五件、金額にして六百四十八億円に上りました。環境省所管の循環型社会形成推進交付金が過大に交付されていた、高額所得者等に対する公営住宅の明渡し請求等が適切に実施されていなかったなど、これまでも再三にわたり会計検査院から指摘を受けているものが複数あり、政府には、形だけの再発防止策ではなく、抜本的な対策を求めます。

第三の理由は、公共インフラの老朽化対策が不十分な点です。

今年一月、埼玉県八潮市において、下水道管の老朽化に起因すると見られる道路陥没事故が発生しました。建設後五十年を経過する施設の割合は加速度的に高くなり、一斉に老朽化するインフラの戦略的な維持管理、更新の必要性は自明であるにもかかわらず、政府の対応は遅きに失したと断ぜざるを得ません。

公共インフラの大部分の維持管理の担い手となる地方公共団体においては、下水道事業における職員数が二〇二三年度時点で十五年前と比べ二〇%減少と、人材不足が懸念されています。インフラの維持管理を自治体任せにすることなく、国から財政、技術、人的支援を行い、国民の安心、安全を守るべきです。

最後に、物価高で多くの国民にとって苦しい生活が続いている今だからこそ、より一層国民の皆様から政府の予算、決算に厳しい目が向けられています。予算は適切に使われたのか、無駄な使われ方はなかったのか、会派として引き続き改善を求めることを申し上げ、討論を終わります。

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