福田千恵子最高裁判所事務総局民事局長

2025年5月21日・第217回国会 衆議院 法務委員会 第16号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 100 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 203 発言)

お答えいたします。

いわゆる振り込め詐欺救済法に基づき凍結された銀行口座に係る預金債権に対し不当な強制執行がされているという報道については承知をしており、最高裁としては、裁判手続が悪用されているとすれば誠に遺憾であるというふうに考えております。

こうした指摘を受け、先ほども委員御指摘いただきましたとおり、最高裁では、同種事案の有無について調査を行うとともに、新聞報道の内容と調査結果を全国の裁判所に周知をしたところでございます。

委員から更なる方策を取る必要があるのではないかという御指摘をいただいたところではございますけれども、現行の民事執行法や振り込め詐欺救済法においては凍結された口座の差押えは禁止はされていない、また、差押命令の発令に当たって、債務名義に記載された請求権の存否は執行裁判所の審査対象になっていないところでございます。

こうした法制度を前提といたしますと、先ほど委員御指摘いただきました銀行との協議を含めまして、裁判所において運用で何らかの対策を講じるということは困難ではありますが、今後も引き続き、同種事案に関わる動向を注視し、制度を所管する関係省庁に必要に応じて運用の実情を提供するなど、適切な協力を行ってまいりたいと考えております。

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