御質問ありがとうございます。
やはり、本法案によりまして価格転嫁、商習慣の見直しが着実に進むことを期待しております。価格転嫁、商慣習の見直し、これらが進めば、利益構造が改善し、生み出された利益で賃上げや生産性の向上のための投資、また、不公正な商慣習に割いていた時間をより付加価値の高い仕事に充てることができるのではないかというふうに思っております。そういった健全なサイクルに入れば、やはり持続的な賃上げも可能になるというふうに思っております。見直すべき商慣習につきましては意見陳述や質疑の中でもお伝えしていましたが、こういった商慣習が改善するような適切な法にしていただければなというふうに思っております。
価格転嫁の実態について先ほどもお伝えさせていただきましたけれども、食品関連産業全体で見れば価格転嫁が進んでいることはこれは間違いはないんですけれども、個別の状況に目を向けると厳しさもございます。
一例で申し上げますと、強いブランドで高いシェアを占める業種では、やはり下位のシェアのブランドでは低価格競争に陥ってしまいがちでありまして、原材料が上がってもあえて値上げをしないという戦略を取る企業もございます。また、牛乳や乳製品では乳価とか、小麦粉製品やパンでいえば小麦の政府への売渡価格といったように、透明性の高い価格指標がある業種では、その価格指標が下がったときに、たとえほかの原料やエネルギー、労務費が上がったとしても、製品の値下げ圧力が強く、転嫁交渉がしづらいというような実態もございますし、また、具体的になりますけれども、食肉製品や、特に生肉の取引では、公設市場の競りで決まった枝肉価格が指標価格となりまして、畜産メーカーや生産者の工賃を価格転嫁しづらいということも聞きます。
いろいろとほかにもございますけれども、ひとまず以上とさせていただきたいと思います。
58許許斐亮太郎(国民)
ありがとうございます。
重ねてお伺いします。
産業間や企業規模間の格差是正には課題がある、そういうことが分かりました。フード連合加盟組合の全体で見れば前年を上回る賃上げ結果が得られているとも理解いたしました。
今年のこういった積極的な賃上げを行っている会社では、価格転嫁や商慣習の見直しによって利益体質が改善した結果として考えてよろしいのでしょうか。重ねて伊藤参考人にお尋ねいたします。
この発言のページ
59伊伊藤敏行日本食品関連産業労働組合総連合会会長
御質問ありがとうございます。
中にはやはり、価格転嫁がうまく進んで利益を確保できるようになった、その結果によりまして賃上げにつながったという企業もあると思いますけれども、一方で、大幅な賃上げを行った組合であっても、いろいろと内情を聞いてみますと、やはり人材流出を防ぐための防衛的な賃上げのため、企業の方もやむを得ず回答したというようなところも多く聞きます。また、そういった企業では、価格転嫁や商習慣の見直しが進んで利益構造の改善が進んだわけではないと推察されますし、根本的な原資確保にはまだまだ至っておらず、やはり来年以降の持続的な賃上げに向けては現状なかな…
この発言のページ
60許許斐亮太郎(国民)
大変参考になる御回答、ありがとうございました。
数字に表れない食品事業者の厳しい賃上げの実態があることを認識させていただきました。食品事業者においても、継続的に給料が上がる状況を実現して、食や地域の雇用を守る必要性に非常に共感いたします。
今後とも持続的な賃上げを実現するために、本法案のどのような点に期待して注目しているでしょうか。改めまして、伊藤参考人に引き続きお尋ねしたいと思います。
この発言のページ
- (上の発言)
61伊伊藤敏行日本食品関連産業労働組合総連合会会長
御質問ありがとうございます。
やはり、本法案によりまして価格転嫁、商習慣の見直しが着実に進むことを期待しております。価格転嫁、商慣習の見直し、これらが進めば、利益構造が改善し、生み出された利益で賃上げや生産性の向上のための投資、また、不公正な商慣習に割いていた時間をより付加価値の高い仕事に充てることができるのではないかというふうに思っております。そういった健全なサイクルに入れば、やはり持続的な賃上げも可能になるというふうに思っております。見直すべき商慣習につきましては意見陳述や質疑の中でもお伝えしていましたが、こういった商慣習が改善するような適切な法にしていただければなというふうに思っております。
価格転嫁の実態について先ほどもお伝えさせていただきましたけれども、食品関連産業全体で見れば価格転嫁が進んでいることはこれは間違いはないんですけれども、個別の状況に目を向けると厳しさもございます。
一例で申し上げますと、強いブランドで高いシェアを占める業種では、やはり下位のシェアのブランドでは低価格競争に陥ってしまいがちでありまして、原材料が上がってもあえて値上げをしないという戦略を取る企業もございます。また、牛乳や乳製品では乳価とか、小麦粉製品やパンでいえば小麦の政府への売渡価格といったように、透明性の高い価格指標がある業種では、その価格指標が下がったときに、たとえほかの原料やエネルギー、労務費が上がったとしても、製品の値下げ圧力が強く、転嫁交渉がしづらいというような実態もございますし、また、具体的になりますけれども、食肉製品や、特に生肉の取引では、公設市場の競りで決まった枝肉価格が指標価格となりまして、畜産メーカーや生産者の工賃を価格転嫁しづらいということも聞きます。
いろいろとほかにもございますけれども、ひとまず以上とさせていただきたいと思います。
62許許斐亮太郎(国民)
ありがとうございます。
商慣習や価格転嫁の実態について、様々な状態を注意深く確認していく必要性が分かりました。
この法案によって適正な価格転嫁が行われて、それが賃金上昇の原資となって、働く仲間、生活者の賃金が上がって購買力の向上につながっていく好循環が起こっていく、そのような社会を実現していかなければならないと思います。そして、その成功の鍵は、市場が受け入れるか、つまり、消費者が受け入れるかどうかが鍵になると思います。
先ほどより、長谷川委員や林委員からも質問がありました。そして、意見陳述では、藤間参考人が、やはり国産国消をアピール、伊藤参考人も、…
この発言のページ
63藤藤間則和一般社団法人全国農業協同組合中央会常務理事
コスパ、物価高騰に見合う給与所得の上昇が十分でない中、消費者の購買力に限界がある、そして、国産農畜産物の高止まりによる消費者離れを懸念する声、このようなことを懸念されているんだと思っております。
我々といたしましては、国産農畜産物を適正な価格によって消費者に安定的に供給していく、これが何より重要だと考えております。JAグループでも、国消国産の取組、先ほど来御説明をさせていただいておりますけれども、今後は、今回の法案によりまして、消費者を含めた関係者の皆様が国産農畜産物の適正な価格について考えていただくきっかけになればと思っております。
以上です。
この発言のページ
64伊伊藤敏行日本食品関連産業労働組合総連合会会長
我々食品事業者にとりまして、やはり安全、安心にかかるコストというのは削ることはできないというふうに思っております。そんな中で、やはり、価格転嫁を進めることができない状態では、乾いた布を絞るように、何とか安全、安心に影響のない部分でコストダウンをこれまでしてきてまいりました。
中には、最近、ステルス値上げというふうなことでやゆされておりますけれども、これも、先ほど消費者の価格帯の話がございましたけれども、内容で調節せざるを得ないというような状況にもなっているということでございます。
やはり、日本の食品は、安全で安心でおいしいのはもちろんのこと、バラエテ…
この発言のページ