江藤拓 (自由民主党)農林水産大臣

2025年4月2日・第217回国会 衆議院 農林水産委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 59 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 152 発言)

まあ、理屈としては分からないじゃありませんよ、理屈としては。

しかし、まず、備蓄米とは何ぞやという話を今更長々するつもりはありませんが、これを思い切り出すというのは、やはり今でも大いにちゅうちょがあります。

凶作である、連続した不作が起こった、そういったときに国民が食に困らないようにためているのが備蓄米でありますが、その政策の意義は今も変わりません。ですから、これを思い切り出す、二十一万トンでは不足だという御指摘でありましたが、私は、正直言って二十一万トンは出し過ぎじゃないかといって、びくびくしながら出しました。これを出すことによって、もし、各段階において滞留しているであろう米が、国が出すなら今のうちに売ってしまえということで一気に出たら、暴落してしまうんじゃないかというふうに思いました。

ですから、ああしていたらこうだったかもしれないというのは過去を振り返ると、いろいろ自分としても反省すべき点もありますし、思うところはありますが、しかし、この段階で備蓄米を一気に出すという選択を私は取るつもりは全くありません。二兎を追う者は一兎をも得ず、まさにそのとおりだと思います。農林水産省としては、本来の職務ではない、そういうミッションに挑まなければならないところに今回追い込まれました。

ただ、様々御意見はありますが、しかし、昨年、南海トラフの緊急地震情報が起こり、消費者の方々が米を買い求め、スーパーの米が消え、地震や台風が起こり、さらにマスコミの方々がスーパーに米がないところを報道して、そこに商機というか商売のいわゆるチャンスを見出した方々も新たにこのマーケットに参入してきたということが、私は今回のいわゆる流通の滞留だというふうに思っているんですよ。

ですから、今議員も言われましたように、一万三千七百円は、これは変動部分ですよね。変動の部分と、一万五千円、十アール当たりだったと思いますが、これで三千三百億。これを今例えば緊急的に導入したとして、これを一時しのぎのものとして一年限りにするのか、それとも恒久的なものとするのかということについては、かなり精密な、緻密な議論が必要です。これは緻密な議論が必要です。そして、その裏側には国民の皆様方の御理解が必要です。

ですから、委員から今言われて、御提案は御提案として、今回は熟議の国会ということを私は肝に銘じておりますので、決して聞き流すようなことはいたしませんが、しかし、この場でなるほどねということを申し上げられないということでございます。

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