松尾豊東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻/人工物工学研究センター 教授

2025年4月16日・第217回国会 衆議院 内閣委員会 第14号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 53 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 237 発言)

ありがとうございます。

プロンプトというのは非常に重要です。私の研究室でもプロンプトエンジニアリングの研究をやっていまして、一つ有名になった研究が、レッツ・シンク・ステップ・バイ・ステップという一文をつけるだけで生成AIの能力がなぜか上がるというものです。つまり、一歩ずつゆっくり考えようねと言ってあげると、なぜか数学等の性能が上がるということがあります。それなんかを見ますと、ちょっとこれは、何か子供にゆっくり考えようねと言うと、落ち着いて成績が上がるというのと似ているようなところがあって、不思議だなと。

ただ、中を見ると、技術的には次の単語を予測するということをやっているだけなはずなんですけれども、そういうことが起こるのは非常に不思議だということです。

そういったプロンプトエンジニアリングのテクニックはいろいろありまして、例えば、目的をはっきりする、文脈をはっきりする、それから自分の意図をはっきり伝える、そうするとよい答えが返ってくるわけですね。実は、これは部下に対しての言い方も一緒なんじゃないかということで、そうしますと、AIにしゃべっているしゃべり方をよくするということは、人に対してしゃべるしゃべり方をよくするということでもあります。そういった意味で、人とAIの境がなくなってきているんじゃないか、そういうふうに申し上げました。

以上です。

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