石破茂 (自由民主党)内閣総理大臣

2024年12月17日・第216回国会 参議院 予算委員会 第5号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 69 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 222 発言)

世界有数の災害発生国でございます。マグニチュード六以上というんでしょうか、巨大地震の二割から三割は日本に集中していると。また、昨今の異常気象というのはもう皆さんが共通して体験しておることであって、忘れた頃にやってくるのではない、忘れる間もなく災害はやってくるのだと。

また、その被害の甚大化というのは変な日本語ですが、とにかくどんどん甚大化している。そして、頻発化は先ほど申し上げたとおりであって、今までの防災対応でいいはずがないということであります。

かつては国土庁という役所があって防災局というのがあったんですが、今それが内閣府の防災担当ということで、各省庁からいろんなそういうことに志のある方、能力のある方が集まっているのですけれども、残念ながら、二年来ていろんな経験を積んだらば元の省庁へ帰っていく、だから知識とか経験の集積ができないという宿痾はどうしてもあるんだというふうに思っております。

そうすると、その体制は格段に強化をしなければならなくて、専任の大臣があり、そしてまた最初からずうっと防災一筋という職員の方、プロフェッショナルな職員の方をそろえなければならない、これ体制の問題だと思っております。

じゃ、何をやるのというのは、今委員から御指摘があったように、スフィア基準というのをきちんと満たしましょうと。トイレカーであったりキッチンカーであったり、あるいはテントであったりベッドであったり、そういうものを、ここは発災の危険性が高いねというところにはやや厚くすることになるだろうと思いますが、全国一か所だけに集中してというんではどうにもなりませんので、七か所ぐらいに分散をしたいというふうに思っていますし、一体それをロジスティクスとして誰が運ぶのよと。誰かが運ぶでしょうと考えていたら実は誰も運んでくれなかったみたいなことはよくある話なので、そこは登録制度できちんとしたいと思いますし、いや、ボランティアなんだからねと、無償で行ってねということではなくて、実費はちゃんとお支払をしないとそれはなかなか実効性が担保されないということだと思っております。

ですから、私も、お正月、できればまた能登へ行きたいと思っているのですけれども、もう日本海側の冬、むちゃくちゃ寒いですからね。そこへ行って、もう地震はあるわ、九月には大雨だ、何で自分たちだけがこんな目に遭うんだろうという、ある意味、今年一番つらい思いをした人たちが、でも、でも、国は分かってくれたんだねと、当たり前の話、一番つらい思いをした人たちに一番温かい手を差し伸べなくて何が国家だと私は思っておるところでございます。くだくだしゃべって恐縮です。

あとは、気象衛星の能力を上げていかなければなりませんが、事前に災害の、線状降水帯でありますとか、そういうものの状況が分かる、そういう能力は格段に上げてまいりたいということで、気象庁の体制も拡充をしてまいりたいと思っております。

災害を防ぐことはできませんが、災害が起こった後に起こることは全て人災だということは、後藤田正晴先生がかつて阪神・淡路大震災のときにおっしゃった言葉であります。その言葉を胸に刻んで、私ども最大限努力をいたしてまいりたいと考えております。

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