話は変わりますが、去る五月十七日に、私は、社民党の自治体議員の皆さんとともに、福島県双葉郡楢葉町の宝鏡寺境内にある伝言館という施設に参りました。住職を務め、半世紀以上、反原発運動を続けられた早川篤雄さんが、私財を投じ、原発事故により故郷を奪われたことの悔しさと、核兵器も原発もない世界を願う思いを込めて造られた展示施設です。早川さんは残念ながら二年前にお亡くなりになっておりまして、現在、館長は安斎育郎さん。この方は共に早川さんと闘ってこられた方で、八十六歳ですけれども、東大工学部原子力工学科の一期生であられる方なんですね。恐らく、東大で原発のためにつくられた学部だと思うんですが、この一期生が十五人いて、残りの十四人は全て原子力、原発推進派となり、そして、安斎さんは、専門家として原発に批判的な見解を述べたことでかなりのアカデミックハラスメントに遭われたということでございますが、現在八十六歳でもかくしゃくとして二か月に一回展示を変えたりしておられます。
福島第一原発事故は、いまだ終わっておらず、ふるさとを追われた方の帰還も廃炉に向けた作業もまだ道半ばであります。本調査会でも原発の発電コストについて様々な議論がありましたが、原発事故が奪ったものの大きさを考えれば、原発を安上がりな電力と評価することはあってはならないと考えます。
政府は、福島第一原発事故の処理費用約二十三兆円、うち廃炉費用は約八兆円として原発の発電費用を試算していますが、処理費用の中には、燃料デブリ取り出し以降に生じる廃棄物処分費用や汚染廃棄物等の最終処分関係費用は含まれておりません。
そして、燃料デブリ、合計八百八十トンあると言われるこの燃料デブリはいまだ〇・九グラムしか採取されておらず、四十年間で廃炉が完了することを前提とする廃炉費用の見積りは過小評価だと言わざるを得ません。公益社団法人日本経済研究センターが二〇一九年三月に発表した試算では、事故処理費用は四十年間で三十五兆から八十兆円になるとしています。
放射性廃棄物や取り出したデブリの最終処分地も見付けられず、事故処理に掛かるお金、時間が現在の想定よりも膨れ上がる可能性が十分ある現状において、原発が安上がりであるとの認識を広げるのは不適切ではないでしょうか。
98
木戸口英司(立憲)
ラサール石井君。
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99
ラサール石井(社民)
社民党、ラサール石井です。
若干重複するかもしれませんが、よろしくお願いします。
まず、現下の中東情勢に伴うエネルギー需給の調整についてお伺いします。
国際エネルギー機関、IEAは、石油や天然ガスの供給混乱に備えるため、リモートワークの最大限活用、高速道路の速度制限の引下げ、公共交通機関の利用促進等の十項目の具体策を示し、エネルギー需要の抑制を呼びかけています。IEAは各国が行っている需要抑制策のリストを公開していますが、日本は全くリストに掲載されておりません。むしろ、高市政権は、燃料費補助の継続のための補正予算編成を検討していると言われています。…
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100小小林大和資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長
お答えいたします。
エネルギー需要の抑制についての御質問でございましたが、石油備蓄の放出や各国からの代替調達を通じて、原油や石油関連製品について日本全体として必要な量は賄われております。一方、足下では一部で供給の偏りや流通の目詰まりが生じているものと認識しており、関係省庁に設置された情報提供窓口を通じて、供給の偏りや目詰まりを一つ一つ確実に解消しているところでございます。
国民への省エネの呼びかけについては、資源の乏しい我が国においては毎年夏と冬のエネルギー需要が増大する時期に行っておりまして、中東情勢にかかわらず、こうした取組を中期的に継続すること…
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- (上の発言)
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ラサール石井(社民)
話は変わりますが、去る五月十七日に、私は、社民党の自治体議員の皆さんとともに、福島県双葉郡楢葉町の宝鏡寺境内にある伝言館という施設に参りました。住職を務め、半世紀以上、反原発運動を続けられた早川篤雄さんが、私財を投じ、原発事故により故郷を奪われたことの悔しさと、核兵器も原発もない世界を願う思いを込めて造られた展示施設です。早川さんは残念ながら二年前にお亡くなりになっておりまして、現在、館長は安斎育郎さん。この方は共に早川さんと闘ってこられた方で、八十六歳ですけれども、東大工学部原子力工学科の一期生であられる方なんですね。恐らく、東大で原発のためにつくられた学部だと思うんですが、この一期生が十五人いて、残りの十四人は全て原子力、原発推進派となり、そして、安斎さんは、専門家として原発に批判的な見解を述べたことでかなりのアカデミックハラスメントに遭われたということでございますが、現在八十六歳でもかくしゃくとして二か月に一回展示を変えたりしておられます。
福島第一原発事故は、いまだ終わっておらず、ふるさとを追われた方の帰還も廃炉に向けた作業もまだ道半ばであります。本調査会でも原発の発電コストについて様々な議論がありましたが、原発事故が奪ったものの大きさを考えれば、原発を安上がりな電力と評価することはあってはならないと考えます。
政府は、福島第一原発事故の処理費用約二十三兆円、うち廃炉費用は約八兆円として原発の発電費用を試算していますが、処理費用の中には、燃料デブリ取り出し以降に生じる廃棄物処分費用や汚染廃棄物等の最終処分関係費用は含まれておりません。
そして、燃料デブリ、合計八百八十トンあると言われるこの燃料デブリはいまだ〇・九グラムしか採取されておらず、四十年間で廃炉が完了することを前提とする廃炉費用の見積りは過小評価だと言わざるを得ません。公益社団法人日本経済研究センターが二〇一九年三月に発表した試算では、事故処理費用は四十年間で三十五兆から八十兆円になるとしています。
放射性廃棄物や取り出したデブリの最終処分地も見付けられず、事故処理に掛かるお金、時間が現在の想定よりも膨れ上がる可能性が十分ある現状において、原発が安上がりであるとの認識を広げるのは不適切ではないでしょうか。
102久久米孝資源エネルギー庁電力・ガス事業部長
お答え申し上げます。
原子力発電の特性につきましては、第七次エネルギー基本計画において、他電源と遜色ないコスト水準というふうにしております。
また、二〇二五年二月に経済産業省が取りまとめた発電コスト検証においてお示ししている原子力発電のコストは、追加的安全対策費を含む建設費や東京電力福島第一原子力発電所の廃炉や賠償に係る費用など、現時点で合理的に見積もれることができる費用を全て織り込み算定をしてございます。この中で、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に必要な費用として計上している八兆円は、原子力損害賠償・廃炉等支援機構による有識者へのヒアリング等に基…
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103
ラサール石井(社民)
一度何かが起きると相当高く付くということだと思います。
福島第一原発事故から私たちが学んだ教訓は、原発と人類は共存できないということだと思います。一方、脱炭素が国際的に不可逆な流れであることは間違いなく、エネルギー自給率を高め、我が国の国際収支を改善するためにも、自然エネルギーへの転換は必須だと思います。
送電ロスの大きい大規模送電網に依存した従来の電力供給を抜本的に改め、マイクログリッドによる地産地消の電力供給へと転換することが重要と考えますが、政府としてそのようなビジョンを持っているのか、そのために今後どのような施策を講じるのか、お答えください。
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104中中尾豊環境省大臣官房地域脱炭素推進審議官
お答え申し上げます。
自営線マイクログリッドにつきましては、自立分散型エネルギーシステムの構築に資するものとして、系統制約のある地域で電力の需要地と再生可能エネルギー設備が近接している場合に再生可能エネルギーを最大限活用することが可能である、また、一般送配電線が停電した場合にも早期に停電から復旧でき、地域のレジリエンスが向上する、こういったメリットがあると承知してございます。
環境省では、地域の脱炭素化の推進に向けて、地域脱炭素推進交付金を活用し脱炭素設備の導入等を行う地方公共団体に対して支援を行っているところでございまして、自営線マイクログリッドを…
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