有馬純独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構特命参与

2026年3月11日・第221回国会 参議院 資源エネルギー・持続可能社会に関する調査会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 87 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 166 発言)

ありがとうございます。

御指摘のとおり、私、経産省にいるときに新エネルギー課におりまして、今のFITの前のRPSの導入の、言ってみれば準備作業などをやっておりました。

当時は、やっぱり再生可能エネルギーの位置付けというのはエネルギーミックスの中でも非常にマイナーなものであって、それで、正直、本当にプレーヤーになるのかというようなことを言われていたわけなんですけれども、やはりそれから二十年近くたって、再生可能エネルギーのコストというものは非常に下がってきたというところはあります。ですから、主力電源になる可能性があるということで位置付けも大きく変わってきたというふうに思っております。

委員が御指摘のように、国産の再生可能エネルギーを導入拡大することによって、輸入化石燃料の依存度を下げるというエネルギー安全保障上のメリットはあるというふうに考えております。

他方で、そうやって日本でいっぱい導入されてきた再生可能エネルギーの大半が中国製のパネルであったということも忘れてはならないということだと思いますし、それから、いわゆるその再生可能エネルギーを含めたクリーンエネルギー技術において中国産が圧倒的な強さを誇っている。さらに、クリーンエネルギーにとって不可欠な重要鉱物においても中国がサプライチェーンを握っていると。したがって、そういったエネルギーへの依存度がどんどん増えてしまうということになると、別な意味の経済安全保障上の問題をもたらす可能性があると。

それからあと、再生可能エネルギーは出力変動いたしますので、再生可能エネルギー単体では発電コストはゼロでありますけれども、それを電力コストに入れるための蓄電池、あるいは送電網の強化、あるいは化石燃料火力の調整運転といったものを考えると、その導入コスト、統合コストというものも考えなければいけない。

したがって、再生可能エネルギーは有力なオプションであるけれども、その一本足打法というのは私は限界があると。したがって、いろいろなエネルギー源を組み合わせて使っていくというのが日本にとっての望ましい方向だと考えております。

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