仁比聡平 (日本共産党)

2026年7月14日・第221回国会 参議院 法務委員会 第20号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 352 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 375 発言)

私は、長く負担掛けてごめんなさいという話じゃないと思いますよ。警察とそれから検察がこの事件で行ったのは、その捜査機関が描いたあの筋立て、ストーリーに基づいて、言わば裁判所からだまし取った確定有罪判決を維持することにきゅうきゅうとすると、警察ぐるみ、そして検察ぐるみで有罪確定判決を維持することにきゅうきゅうとしてきたと、そのことについて反省がないということじゃないですか。

今回の報告書も、例えば概要をちょっと紹介をしていますが、資料の五枚目、概要でいえば二ページ目に、公益の代表者として公正誠実に職務を行う姿勢に欠けていたもので、真摯に反省しなければならないというけれど、先ほどちょっと紹介したような、もう本当に危険な、取調べ対象者の供述が不自然に収れんしていっている。

それは起訴前の段階で明らかなはずで、これを安易に起訴し、そしてその公判の中で既に「夜のヒットスタジオ」の嫌らしい場面を見たという証言そのものが争点になっているじゃないですか。その下で補充捜査が行われたんでしょう。だから、平成元年の、その「夜のヒットスタジオ」にはそういう場面、その日の番組にはそんな嫌らしい場面はなかったという報告書が上がっているわけじゃないですか。それを握っておいて、論告求刑はもちろんなんですけど、それが否定されますよね、無罪判決によって。その後の控訴趣意書にもそのことを主張すると。

それに対して、この今回の報告書の、名古屋高検の報告書の三十七ページのところには、この確定審控訴審の公判において、事実と異なる昭和六十二年捜査報告書の内容を前提とした具体的な主張立証を行ったとは認められず、弁論を行った際にも、事実と異なる主張をすることはなかったとわざわざ書いているんですよね。本当にこそくで、ずるい言い逃れなんじゃないですか。

検察官は、この昭和六十二年の報告書というのはうそだということを知っている。だから、最後、自分はそれに基づいて言っているんじゃないよという弁論をしましたということかもしれませんよね。それをこの検証報告の中でわざわざ取り上げて、検察官には責任はなかったかのような、こんな表現あり得ないと私は思いますよ。それは前川さん怒るでしょう。どうですか。

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