田上英樹地経学研究所主任客員研究員

2026年6月4日・第221回国会 参議院 内閣委員会 第13号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 44 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 91 発言)

攻めの経済安全保障につきましては、企業の経済安全保障の御担当者の間でかなりやはり話題になるお話になります。しかしながら、なかなかその担当者の間で議論ができない、しにくいというのもまた事実でございます。

それは、つまるところ、経済安全保障上のチョークポイントみたいなものをうまく見付けて、それを自社のプラスにしてもうけていくということになりますので、なかなか、世の中ですとか他社の弱みの裏腹みたいなところにやっぱりなっていくわけですね。ですので、なかなか自社の強みをお互いに話を、これやっていますというふうに話をするだけで、それが競合の会社さんであればなかなかそれは難しいことになりますし、競合でないところは逆に、そのサプライチェーンも違うサプライチェーンの方だと、それが話として余りつながらない、通じないと、こういう状況も出てくると思います。なかなか難しいと思っています。

やはり、各企業さん、政府の旗振りでかなり経済安全保障というものを経営実装していこうという努力をされていると思うんですけれども、その中で、情報を取りましょう、これにはお金が掛かります、社内の体制を整備しましょう、これも人件費が掛かりますとか会議が増えますというようなことで、どうしてもその経営会議ですとかそういうところに上がってくる経済安全保障の話というのは、コストの面、リスクマネジメントなので当然だと思うんですけれども、が中心になってくると。

それであれば、恐らくその企業の経営者の方は、これが重要な外部環境の変化なのであるならば、これを攻めに転じて、何か我が社として考えられないのかというふうなことをお考えになるのは当然、真っ当なことでございまして、それが皆さん、執行部隊の方に下りてくると。ただ、執行部隊としては、なかなかそれが簡単なようで簡単ではないと。

幾つかの類型あると思うんですけれども、もう防衛産業ですとか情報セキュリティー産業ですとか、そういったところはもう素直に、ストレートに自社の強みということですることができますし、そうではないところは新たにそういうものを習得して次に、次のビジネス、新規開拓していくということになる、こういったことが考えられるわけですけれども、ただ、それは各社さん各様で、それほど、うまくいっているというか、物すごくそれでもうけているというお話は伺いませんですし、逆に、もうけている会社さんが仮にあったとしても、それは余り表に出てくる話ではないのかなと、こういうふうに考えております。

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