宮本雄二元駐中国特命全権大使/公益財団法人日中友好会館会長

2026年5月13日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 49 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 69 発言)

余り具体的な名前は出すべきじゃないので控えますが、合意ができた後、日本国内の報道で、日本が勝利した、要するにその合意で、日本に有利な合意だという解説なりそういうものが流れてしまう、出ていって、それで、当時、武大偉さんが外交部の副部長をしていましたけれども、立ち所に記者会見をして、それは違っているということで、合意の中での日中の了解事項と違うことを武大偉さんは記者会見で言って、そこで壊れたんですね。

それは、そうしないと彼らは国内から大変な突き上げを受けるという。あれをじっと黙っていて、日本側も黙っていて、外に出さずに、どんどん五年たって十年たってみたらそういうものだったということだったら、もう認められたと思うんですね。

最初にそういうことがあったものですから、まさにおっしゃるとおり、コンドミニアムという、今、先ほどの概念に、我々も意識しながらやったものなんですけど、それが潰れてしまったということで、もう本当に残念ですよ。あれは、福田総理がもう渾身の力で中国側と交渉をされて、中国側が日本の立場まで十分理解をして、そして歩み寄ってくれて合意できたものなので、本当に残念だというふうに思います。

これからどうするかという問題は、やっぱりチャンスは我々つくっていくべきだと思います。それはやっぱり両国のトップがそういうことでやろうというふうに了解を付けない限り動きませんので、もう一回両国首脳が会って、そういうことができるような環境整備、これをやらなきゃいけないと。これが何年掛かるか分かりませんが、できるだけ早くそれをやることによってあれを復活させるというようなことだって持っていける可能性はあるんですね。

したがって、あれはもう本当に貴重なチャンスで、これからも、もうこれで終わったと思わずに、引き続き我々としては努力していくべきだと思います。

他方、ちなみに、中間線のこっち、開発、あれ難しいんですよね。開発しても、どちらに持っていくかといったら中国に持っていくしかないという、もう地理的な理由でですね。中国ばっかりやっていて、何で日本やっていないのかと、こっちは中間線のこっちでやればいいわけですから。だけど、やれていないのは、まあそれなりの理由があるということです。

前後のやりとり

45の発言を見る

53の発言を見る