宮出千慧 (参政党)

2026年6月25日・第221回国会 参議院 厚生労働委員会 第15号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 165 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 206 発言)

これは、子供たちだけでなく、現代の私たち大人の中にも愛着形成がなされないまま大人になってしまった方がたくさんいると思います。これは後からでも取り戻せるものでございます。ですから、是非周知啓発というところに力を入れてほしいというふうに思います。

ただ、今の子供たちに対してそれをやっていくには、この両親の経済的余裕であったり、心の余裕というものも必要だというふうに考えております。この機能不全家族が増えているのは、決して当事者だけの責任ではありません。かつての子育ては、祖父母を含む三世代で支え合って、さらに地域のコミュニティー全体で担うものでした。しかし、現代では、核家族化が進み、両親だけ、時には一人で子育てを抱え込まざるを得ない状況が当たり前になっております。加えて、行き過ぎた株主資本主義により、長きにわたり日本経済が低迷し、家庭に金銭的、精神的な余裕はなく、子育てに割けるエネルギーはますます失われております。

我が党は、子供一人生まれると月十万円を支給するという政策を掲げております。これは単なる経済的支援策ではありません。子供を産んで育てるということがどれほど尊いことか、どれだけかけがえのない営みであるかを社会全体で改めて認識し直そうという、そういう価値観の転換を訴えるものであると私は思っております。

女性が働くことももちろんすばらしいことなんですが、現代社会においてはキャリアを積むことが自己実現の中心に置かれてしまい、その中で、子育てはともすれば負担であったりキャリアのブランクとして捉えられがちです。

しかし、私は、お母さんたちがやはり子育てに誇りと喜びを持てる社会を取り戻さなければならないと強く思っております。子育てという尊いことをしているということを実感できる社会においてこそ、子供たちは安心して愛されて、そして健やかに成長することができると、そして、将来の犯罪や依存症、自殺といった深刻な社会問題を大きく減らすことにつながると考えております。

社会における多くの損失の根源をたどれば、子供の頃に愛されなかった、安心できなかった、認められなかった、そういう経験に行き着くことが少なくありません。逆に言えば、子供時代に安心できる環境の中で愛着を育み、自己肯定感を持って成長することができたなら、その子供たちは、社会的コストとなるのではなくて、社会を支え、未来を担っていく人材となっていたはずです。

そういう意味においても、子供への投資、そしてお母さんへの投資は日本における最大の社会保障政策であるということを申し上げて、私の質疑を終わりたいと思います。

ありがとうございました。

〔委員長退席、理事自見はなこ君着席〕

前後のやりとり

161の発言を見る

169の発言を見る