山中伸介原子力規制委員会委員長

2026年6月15日・第221回国会 参議院 決算委員会 第8号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 212 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 344 発言)

お答えいたします。

委員御指摘のとおり、「常陽」の運転再開、そして医療用RIの製造実証に向けては一刻も早い進捗が期待されていることは私も十分承知しているところでございます。

私自身、設置変更許可の審査を委員として直接担当させていただきました。本案件の審査につきましては、グレーデッドアプローチの観点から、基本設計に当たる設置変更許可の段階におきまして、重要な論点が生じるたびに審査会合から委員会へ迅速に問題を吸い上げ、委員会として明確な判断や方針をその都度決定してまいりました。こうした審査マネジメントの工夫により、安全性を担保しつつ、設置変更許可のプロセスを完了させたところでございます。

一方、現在進めております審査は設計及び工事計画の認可、いわゆる設工認でございます。現在、事業者である原子力機構も真摯に取り組んでおられますけれども、「常陽」特有の幾つかの大きな課題がございます。

その一つが、許可の段階から指摘をしておりました建屋の耐震性の評価でございます。ナトリウムを冷却材とします原子炉でございますので、極めて重要な課題でございます。半世紀近く前に建設された既存の建屋構造に対して、基準地震動に耐え得るかどうか、どの程度の補強が必要なのかということを、いわゆる丁寧に技術的な議論を重ねているところでございます。

設工認の審査につきましては、原子力規制委員会としましては、事業者がまさに直面しているこれらの技術的な壁に対して、単に申請を待つだけではなくて、会合を通じて論点を構造的に振り分けて、議論が迷走しないような建設的な対話を進めているところでございます。我が国の高速炉技術の信頼性、ひいては医療用RIの安定供給の根幹を支えるものと確信しているところでございます。

一方、原子力規制委員会といたしましても、リスクに応じた審査の改善、工夫には今後も努めてまいりたいと思います。リスクに応じた審査の改善、引き続き実施していきたいつもりでございます。

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