高山聡史 (チームみらい)

2026年6月3日・第221回国会 衆議院 本会議 第22号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 30 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 36 発言)

チームみらいの高山聡史です。

会派を代表し、ただいま議題となりました令和八年度補正予算案について質問いたします。(拍手)

長引く中東情勢の混乱に対し、国民の暮らしと経済を守るため、リスクを最小化するための備えを講じること、この基本的な考え方に対しては、チームみらいとしても賛同するところです。

その上で、本来、補正予算はお金を積むこと自体が目的とされるものではありません。何のために、どれだけ使おうとしていて、どのような効果があるのか、予算審議において国民に対する説明責任を果たすことが求められていると考えます。

そうした観点で、大きく三点、順に御質問いたします。

まず第一に、予備費の具体化と検証可能性について伺います。

今回の補正予算では、一般予備費を一兆円に復元した上で、新たに中東情勢等対応予備費を創設するとされています。先行きの不透明な情勢に臨機応変に対応するため、予備費という手法を用いること自体は理解いたします。しかし、中東情勢対応という大きな目的の枠をお示しになるだけでは、国会による予算の統制としてはなお粗いと言わざるを得ません。

かつて、新型コロナウイルス感染症への対応では十兆円規模の予備費が計上され、最終的な使途や効果が十分に追跡できていないことに関して会計検査院からも課題が指摘されました。予見し難い事態への備えであっても、想定される使い道を可能な限り具体的に示すことこそが、財政民主主義であり、納税者への説明責任です。

そこで、財務大臣に伺います。今回の中東情勢等対応予備費について、想定される使途の類型とそれぞれの想定額、そして使用の判断基準を、国会審議の中で可能な限り具体的にお示しになる考えはありますでしょうか。

あわせて、総理に伺います。執行の後に、何に、どれだけ使い、どのような効果があったのか、これを国会と国民にきちんとデータを開示して分かりやすい形で検証する、このことをこの場でお約束いただけますでしょうか。

第二に、サプライチェーンの強靱化について伺います。

今回の危機で浮き彫りになったのは、サプライチェーンの最上流では供給は足りているにもかかわらず、現場では物資の不足が生じているという事実です。これは、需給の見通しが関係者の間でも十分共有し合うことが難しいという、いわば情報の目詰まりにほかなりません。人海戦術による目詰まりの解消にもおのずと限界があります。必要なのは、危機のたびに人手で対処することではなく、平時から需給の見える化を進め、買いだめや売惜しみを構造的に防ぐ仕組みです。

また、調達先の多角化も一国だけでは限界があり、アジア各国、世界各国との連携が欠かせません。その意味で、先般立ち上げられたアジア・エネルギー・資源供給力強靱化パートナーシップ、いわゆるパワー・アジアの方向性は意義深い取組であると評価をいたします。

その上で、経済産業大臣に伺います。このパワー・アジアへの取組、そしてサプライチェーンの透明性を高めるデジタルインフラなどのシステムへの投資を今後更に進めていくべきではないでしょうか。大臣のお考えをお聞かせください。

最後に、エネルギー供給構造の改革について伺います。

ガソリンや電気、ガスへの支援は、足下の暮らしを守るために一定程度必要な措置であることは言うまでもありません。しかし、こうした激変緩和措置だけに頼り続ければ、価格が高騰するたびに財政が圧迫される構造から私たちは抜け出すことができません。今こそ供給構造そのものを変えるための投資が必要です。

とりわけ、AIの普及やデータセンターの集積により、我が国の電力需要は構造的に増大をしていきます。この需要増に応えることこそ、成長戦略の実現に欠かせない要素である一方、同時に、化石燃料やホルムズ海峡への過度な依存を減らしていくためには、省エネルギーや電源の多様化、そして次世代技術への投資を国家戦略として加速させなければなりません。

総理に伺います。AIによる電力需要の増大に応えるだけの国家戦略を描いた上で、激変緩和措置に偏ることなく、可能な限り構造改革に向けた投資へと予算を振り向けるべきではないでしょうか。総理のお考えと将来に向けた御決意を伺います。

危機への対応をその場しのぎの打ち手を並べるだけで終わらせるのか、それとも、強くて豊かで持続可能な構造へと転換する好機とするのか。私たちチームみらいは、この際、未来志向で強靱かつ変化に強い社会をつくるためのきっかけにすべきであるという立場から、建設的な議論を進めてまいりたい、そう考えております。

ここにおられる皆様との建設的な議論、そのきっかけとさせていただきたいと申し添えて、私の質問を終わります。(拍手)

〔内閣総理大臣高市早苗君登壇〕

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