小川洋平株式会社ゼンショーホールディングス代表取締役社長兼CEO

2026年5月20日・第221回国会 衆議院 農林水産委員会 第10号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 78 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 91 発言)

ありがとうございます。

どのように需要を拡大していくかという御質問でございましたけれども、まず前提として、インバウンドが本当に昨年の需要増の主因なのかということを先ほどの質疑で申し上げましたけれども、私としては、国内のお米の需要というのはかなり底堅いのではないか、むしろ伸びている可能性もあるのではないかというふうに考えております。

もちろん、人口減に関しては今後明確に数字として減ってまいりますので、その分の需要減というのはございますけれども、食の嗜好としてのお米からそれ以外の炭水化物へという流れに関しては、先ほども申し上げましたけれども、恐らく底を打っているのではないかというふうに、外食事業者としての感覚としても感じております。

ですので、インバウンドであるとか輸出ということもあるんですけれども、まずは、国内の消費者の日本米に対する需要、この底堅いはずの需要をいかにしっかり満たしていくかということが大事だと思っております。日本米を召し上がりたい方が外国産米を召し上がっている、あるいは小麦に移ってしまっているということそのものが問題だと思っています。そういう意味では、需要拡大ありきではなくて、足下の需要をしっかり見極めていかなくてはいけない、そこに対する安定的な供給をしていかなければいけないというふうに思っています。

その上で、国内の生産基盤を安定的にしていくためにも需要は拡大していきましょうという判断をするのであれば、その需要の拡大の仕方としてはいろいろあるというふうに思います。それは、インバウンドの方に対するプロモーションもそうですし、国内での米食のプロモーションもそうですし、輸出の促進というようなこともあると思います。

ただ、その輸出の拡大も、どこまで本当にやりたいのかというのは、本当は真面目に考えた方がいいと思うんですね。海外で量を売ろうと思うと、どうしても価格の競争になってきます。価格の競争になると、最終的には日本はやはり不利なんですよね。

それはやはり、まとまった農地の規模というのが限られている。今回、七十ヘクタールとか三百ヘクタール、八百ヘクタールというすばらしい規模でやっていらっしゃいますけれども、やはりこれは大分例外的だと思うんですね。アメリカに行きますと、私もカリフォルニアのお米の農場に行ったことがございますけれども、数百ヘクタールは当たり前、千ヘクタールを超えてくるというのも平気でございますので、巨大な農機に乗って刈り取っていますので、ここで価格競争になってしまうと、むしろ、日本の農家としては安い人件費で生産して売るしかない、あるいは税金を使って無理やり価格を下げて売るしかないということになってきますので、ある程度、輸出。輸出というのも、日本米としての付加価値を感じていただいて買っていただける範囲でやっていかないと、逆に農家さんの経営を圧迫することにもなりかねないのではないかというふうに考えております。

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