先ほどと似たような、証拠の部分もありましたけれども、冒頭申し上げたとおり、乱数表や暗号解読表など、北朝鮮の工作員が使っていたものを押収したという証拠も実はありましたし、ある程度、僕はそろっていたのではないかなというふうに思います。ですから、同様な事案がもし起きたときには、しっかりと起訴できるように、また釈放を簡単にしないように対応いただきたいというふうに思いました。
最後に申し上げたいと思います。
私は、この宇出津事件を取り上げることで、半世紀前の関係者の判断を現在の物差しだけで批判したいものではありません。私が本日問いたかったのは、あの事件から国家として何を学び、その教訓を現在の安全保障、危機管理、情報体制、そして法制度の整備にどこまで生かしてきたのかということであります。宇出津事件は、日本国内で北朝鮮の工作員と国内協力者が連携をし、日本人を国外に連れ去った事件であります。日本の主権が侵害され、日本国民の生命と自由が奪われた重大な国家犯罪であり、その教訓は決して風化させてはなりません。
そして、この事件は決して過去の問題ではありません。現在も拉致事件は解決しておらず、多くの被害者の帰国は実現をしておりません。被害者御本人はもちろんのこと、長年帰りを待ち続けてこられた御家族の高齢化も深刻さを増し、残された時間は決して多くはありません。
また、宇出津事件が示したもう一つの教訓は、外国の工作活動は、国外だけで行われるものではなく、日本国内においても国内協力者を通じて実行され得るという厳しい現実であります。だからこそ、情報収集、分析、関係機関の連携、そして迅速な意思決定を可能とする国家の情報体制を不断に強化していかなければなりません。
本年成立した国家情報会議設置法も、単なる組織改編や制度創設で終わらせてはいけません。重要なのは、情報を集めること自体ではなく、その情報を国家として統合し、そして分析をし、適切に判断をし、具体的な行動へと結びつけることであります。国民の生命、自由、そして国家主権を守るという、本来国家が果たすべき責務を確実に果たす体制へとつなげていただきたいと思います。
拉致問題は、人権問題であると同時に、我が国の安全保障の根幹に関わる問題であります。二度と同じ悲劇を繰り返さないためにも、宇出津事件の教訓を国家全体で共有をし、再発防止に万全を尽くすことが求められています。
政府におかれては、拉致被害者全員の一刻も早い帰国の実現に向け、あらゆる手段を尽くしていただくとともに、同様の国家犯罪を二度と起こさない強固な情報、治安管理体制の構築に引き続き取り組んでいただくことを強く要望し、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
145
あかま二郎(自民)国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災・海洋政策)
それぞれの事案にあって、いかなる状況証拠、また証言、様々なものを集め切るか切らないか。とりわけ、当時でいえば、国外移送目的拐取については、被害者、そこからの様々な証拠、これらというものがどうしても必要であった、それには至らなかったということでございます。
この発言のページ
146
川裕一郎(参政)
証拠に至らなかったと。幾つかの証拠は確実に出ていましたし、私自身は、当時、北朝鮮の工作員と関与した方々をせっかく捕まえたわけですから、しっかりとそこで対応しておけば、もう少し早い段階で、もしかしたら解決に向けての五人の帰国はもっと早かったかもしれないというふうに考えております。
次に、宇出津事件、実行犯とされる李秋吉は外国人登録法違反で検挙をされ、久米さんを北朝鮮工作員に引き渡したことを自供したとされながら、最終的には、国外移送拐取罪での、今ほど言った起訴には至らず、起訴猶予処分となり釈放されてしまいました。
ここで、もう一点お聞きしたいと思います。…
この発言のページ
147
あかま二郎(自民)国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災・海洋政策)
石川県警察が、昭和五十二年九月、宇出津事件の共犯者である在日朝鮮人を、今お話ございましたとおり、外国人登録法違反で逮捕し、その後、出入国管理令違反で逮捕しております。石川県警察においては、国外移送目的拐取についても、当時、最大限の努力をもって証拠の収集に努めたものの、国外移送目的拐取での立件には至らなかったというふうに承知しております。
あわせて、日本に在住した拉致実行犯などとして、これまで、辛光洙事件であるとか姉弟拉致容疑事案、ここにおいて、逮捕状を取得して国際手配を行うなどとしているというふうに承知をしております。
北朝鮮による拉致容疑事案の全容…
この発言のページ
- (上の発言)
148
川裕一郎(参政)
先ほどと似たような、証拠の部分もありましたけれども、冒頭申し上げたとおり、乱数表や暗号解読表など、北朝鮮の工作員が使っていたものを押収したという証拠も実はありましたし、ある程度、僕はそろっていたのではないかなというふうに思います。ですから、同様な事案がもし起きたときには、しっかりと起訴できるように、また釈放を簡単にしないように対応いただきたいというふうに思いました。
最後に申し上げたいと思います。
私は、この宇出津事件を取り上げることで、半世紀前の関係者の判断を現在の物差しだけで批判したいものではありません。私が本日問いたかったのは、あの事件から国家として何を学び、その教訓を現在の安全保障、危機管理、情報体制、そして法制度の整備にどこまで生かしてきたのかということであります。宇出津事件は、日本国内で北朝鮮の工作員と国内協力者が連携をし、日本人を国外に連れ去った事件であります。日本の主権が侵害され、日本国民の生命と自由が奪われた重大な国家犯罪であり、その教訓は決して風化させてはなりません。
そして、この事件は決して過去の問題ではありません。現在も拉致事件は解決しておらず、多くの被害者の帰国は実現をしておりません。被害者御本人はもちろんのこと、長年帰りを待ち続けてこられた御家族の高齢化も深刻さを増し、残された時間は決して多くはありません。
また、宇出津事件が示したもう一つの教訓は、外国の工作活動は、国外だけで行われるものではなく、日本国内においても国内協力者を通じて実行され得るという厳しい現実であります。だからこそ、情報収集、分析、関係機関の連携、そして迅速な意思決定を可能とする国家の情報体制を不断に強化していかなければなりません。
本年成立した国家情報会議設置法も、単なる組織改編や制度創設で終わらせてはいけません。重要なのは、情報を集めること自体ではなく、その情報を国家として統合し、そして分析をし、適切に判断をし、具体的な行動へと結びつけることであります。国民の生命、自由、そして国家主権を守るという、本来国家が果たすべき責務を確実に果たす体制へとつなげていただきたいと思います。
拉致問題は、人権問題であると同時に、我が国の安全保障の根幹に関わる問題であります。二度と同じ悲劇を繰り返さないためにも、宇出津事件の教訓を国家全体で共有をし、再発防止に万全を尽くすことが求められています。
政府におかれては、拉致被害者全員の一刻も早い帰国の実現に向け、あらゆる手段を尽くしていただくとともに、同様の国家犯罪を二度と起こさない強固な情報、治安管理体制の構築に引き続き取り組んでいただくことを強く要望し、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
149
山下貴司(自民)
次に、黒田征樹君。
この発言のページ
150
黒田征樹(維新)
日本維新の会、黒田征樹でございます。
今日は、人工知能基本計画における行政のAIの活用、そしてAIを使った偽情報、認知戦、こういったことにどういうふうに対抗していくのかというようなことで質疑を進めていただきたいというふうに思います。
現在、AIを積極的に活用しようとしているその政府の姿勢というものは大いに評価をしております。今日は、その取組を更に進めるために、現状の課題と今後の方向性について確認をさせていただきたいというふうに思っております。
今日は、若山政務官が参議院の方にも呼ばれているということでありまして、当初予定していた質疑の順番を少し変え…
この発言のページ
151恒恒藤晃内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官
AI法に基づきます人工知能基本計画、いわゆるAI基本計画につきましては、昨今の状況の変化を踏まえまして、改定に向けた検討を進めてきたところでございますが、本日の朝、総理大臣を本部長といたしますAI戦略本部が開催されまして、AI基本計画の改定案が決定されたところでございます。その中では、基本計画の進捗状況を把握するため、適切なベンチマークを設定した上でモニタリングを実施するとされたところでございます。
その具体的なベンチマークやモニタリングの方法につきましては今後検討するということにしてございまして、今御指摘をいただきました行政分野におけますAI活用の状…
この発言のページ