お答えいたします。
まず、今回の利上げの意図、位置づけについて御質問をいただきました。
金融政策運営に当たりましては、物価安定の目標を持続的、安定的に実現することが重要であることから、日本銀行では、一時的な要因を除いた基調的な物価上昇率の動きを重視しております。
賃金と物価の好循環の御指摘もあったと思いますが、この点、各種のデータやヒアリング情報などを踏まえますと、賃金と物価が相互に参照しながら緩やかに上昇していくメカニズムは維持されており、そうした中、基調的な物価上昇率は、このところ二%に近づいていると判断いたしております。
こうした状況にある中で、足下では、これも御指摘がありましたように、原油価格上昇を起点に企業間取引における価格転嫁がやや速いスピードで進んでおり、これが、今後、消費者段階における幅広い品目の価格上昇に波及していく可能性があると見ております。加えて、中長期の予想物価上昇率が引き続き上昇していることを踏まえますと、物価については、供給ショックに伴う一時的な上昇にとどまらず、御指摘のありましたように、基調的な物価上昇率が二%の物価安定の目標を超えて上振れていくリスクがあると考えております。
こうした状況などを踏まえまして、リスクを未然に防ぐためという御指摘もございましたが、今週の金融政策決定会合では、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整することが適当と判断いたしました。
また、金融環境についても御質問をいただきました。
実質金利の水準は、一頃よりも上昇しているものの、経済活動に及ぼす影響が大きい短中期ゾーンを中心に、引き続きマイナスで推移しております。全体として見ますと、企業などの資金需要は増加しており、CP、社債市場でも良好な発行環境が続いております。これらの動きを踏まえますと、今回の政策金利引上げの後も我が国の金融環境は緩和した状態が維持され、経済活動をしっかりサポートしていくと考えております。
以上です。
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武村展英(自民)
これにて概要の説明は終わりました。
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6
武村展英(自民)
質疑の申出がありますので、順次これを許します。稲葉大輔君。
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7稲稲葉大輔(自民)
皆さん、おはようございます。自由民主党、稲葉大輔でございます。
本日は、初めての質問の機会をいただきまして、誠にありがとうございます。まずは、委員会理事、先輩議員、そして同僚議員の皆様に御礼申し上げたいと思います。
そして、浜松から日頃応援をしていただいている皆様、今日は、地元浜松のためにも、日本銀行の金融政策について、皆さんの力となるように、そして、地域の皆さんの実態、小規模、中小企業の皆さんの声も踏まえて質問をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
では、最初に、一%への追加利上げの意図について、氷見野副総裁にお伺いしたいと…
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- (上の発言)
8氷氷見野良三日本銀行副総裁
お答えいたします。
まず、今回の利上げの意図、位置づけについて御質問をいただきました。
金融政策運営に当たりましては、物価安定の目標を持続的、安定的に実現することが重要であることから、日本銀行では、一時的な要因を除いた基調的な物価上昇率の動きを重視しております。
賃金と物価の好循環の御指摘もあったと思いますが、この点、各種のデータやヒアリング情報などを踏まえますと、賃金と物価が相互に参照しながら緩やかに上昇していくメカニズムは維持されており、そうした中、基調的な物価上昇率は、このところ二%に近づいていると判断いたしております。
こうした状況にある中で、足下では、これも御指摘がありましたように、原油価格上昇を起点に企業間取引における価格転嫁がやや速いスピードで進んでおり、これが、今後、消費者段階における幅広い品目の価格上昇に波及していく可能性があると見ております。加えて、中長期の予想物価上昇率が引き続き上昇していることを踏まえますと、物価については、供給ショックに伴う一時的な上昇にとどまらず、御指摘のありましたように、基調的な物価上昇率が二%の物価安定の目標を超えて上振れていくリスクがあると考えております。
こうした状況などを踏まえまして、リスクを未然に防ぐためという御指摘もございましたが、今週の金融政策決定会合では、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整することが適当と判断いたしました。
また、金融環境についても御質問をいただきました。
実質金利の水準は、一頃よりも上昇しているものの、経済活動に及ぼす影響が大きい短中期ゾーンを中心に、引き続きマイナスで推移しております。全体として見ますと、企業などの資金需要は増加しており、CP、社債市場でも良好な発行環境が続いております。これらの動きを踏まえますと、今回の政策金利引上げの後も我が国の金融環境は緩和した状態が維持され、経済活動をしっかりサポートしていくと考えております。
以上です。
9稲稲葉大輔(自民)
ありがとうございます。
景気判断、よくなるだろう、大丈夫だろうという発表でありましたけれども、私としてはちょっと、地方の実情を踏まえて少し懸念があります。
緩やかな回復は、マクロ的にはしているんですけれども、やはり地元を考えますと、部品メーカーとか、あるいは飲食、小売、あるいは建設業界など様々、物価高、コスト高に非常に苦しんで必死に耐えているような状況だと実感をしていまして、景気の上振れは、まだまだ甚だ実感とは乖離があるというような感じがしています。その点、価格転嫁に苦しんでいる地域、これは地方だけではありませんけれども、中小零細事業者に対して、今、…
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10氷氷見野良三日本銀行副総裁
お答えいたします。
原油価格上昇が地域経済や小規模企業、中小企業の経営に及ぼす影響につきましては、日本銀行の本店や支店を通じたヒアリング情報も活用しながら、きめ細かく丁寧に点検していく必要があると考えております。
各企業ごとに状況は様々であり、それぞれが課題に立ち向かっておられる状況だと思いますが、総じて見ますと、原油価格の上昇は我が国の経済の下押し要因となっているものの、小規模企業を含めて、高水準の企業収益や雇用・所得環境の改善などが経済を下支えする方向に作用しており、これまでのところ、全体としては景気の足取りはしっかりしていると考えております。
…
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11稲稲葉大輔(自民)
ありがとうございます。
今の物価高に関するところでもう一つお伺いしたいと思いますが、地方の中小企業にとって原油高に輪をかけているのが、円安、これによる輸入コストの上昇だと考えております。
日銀は、為替相場を直接のターゲットにはしていない、これは基本姿勢ということで承知をしておりますけれども、あえて、行き過ぎた円安が中小企業、生活者を苦しめている、悪性のインフレだということは間違いないと思っていますし、また、内外の金利差というのがこの円安を助長しているというような声も多方面から聞こえている状況であります。今回、利上げということで、こうした円安による物価…
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