中条きよし (日本維新の会)

2025年12月4日・第219回国会 参議院 文教科学委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 61 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 96 発言)

ありがとうございます。日本維新の会の中条きよしでございます。

昨年から私は、自身の経験や問題意識も踏まえて、芸能の仕事をする人が安心して自分の力を発揮できる環境をどう整えるかということを考えて質問をしてまいりました。今日もそういった観点から質問をさせていただきます。

芸能の仕事というのは、一見するととても華やかな世界に見えますが、その裏側というのはなかなか厳しい労働環境がありまして、例えば、映画やドラマの撮影では一日のスケジュールが非常にタイトで、夜通し撮影が続くことも珍しくありません。私自身も、現役時代には、朝六時まで映画の撮影をして、そのまま今度はテレビの撮影のために九時から次の現場に入るなんということはざらにありました。また、音楽活動や舞台でも、本番に向けたリハーサルが連日のように続き、深夜まで稽古を重ねて、公演が始まると休みはほとんどないまま何週間、何か月続くこともございました。

さらに、演者だけではなくて、照明、音響スタッフ、カメラマン、演出家など多くのスタッフも同じスケジュールで動いているために、長時間労働が当たり前の世界でございまして、また、芸能の現場には危険を伴う仕事も少なくありません。高所での作業やスタント、爆破シーン、火を使った演出など、リスクの高い場面も多いです。

今年四月には、ドラマの撮影中に火薬装置がうまく作動せず、俳優が鼓膜の一部を損傷する事故がありました。また、昨年九月にも、動画配信サービスのドラマの撮影中に照明器具が俳優の頭部に落ちてけがをする事故も報じられております。

こういった問題は昔からありましたが、制作現場の実態が発注者であるテレビ局のプロデューサーやスポンサーにまで届きにくいというその構造が長年解決を難しくしてきた原因だとも考えられます。

一方で、このような下請が何重にも連なる構造というのは芸能界だけではなくて、運送業や建設業でも同じ課題が指摘されております。また、建設業では、国土交通省が重層下請構造の実態調査を進めており、二〇二五年度中には結果がまとまるそうです。こうした取組はとても意義深いものだと感じております。

そこでお尋ねをいたします。

芸能や映像制作の分野においても、建設業のような重層的な下請構造があるのではないかと思います。建設業や運送業では、こうした問題について実態の把握や制度的な改善が既に進められておりますが、これらの取組を参考にして、芸能、映像制作の現場にも同じような改善が必要ではないでしょうか。政府の御認識をお伺いいたします。

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