江藤拓 (自由民主党)農林水産大臣

2025年3月24日・第217回国会 参議院 農林水産委員会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 32 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 314 発言)

大変スケールの大きい御質問で、農業構造の、現在の農業構造にどこに問題があるのか。それは、やはりなかなか若い人たちに選択していただけない。私の地元でも、結構もうかっている、例えば施設園芸なんかはもうかっているんですよ。もうかっていてもやりたくない。もうからないからやらないんだったらまだ救いがあるんですけれども、もうかるのは分かっているけどやりたくないと。やはり、それから、女性の話を聞くと、どうしても一回は東京か大阪に出たい。宮崎は大好きだけど、どうしても一度は都会に出たい。で、都会に出ると、そこでいい人と出会って結婚して、それはいいことなんですが、帰ってこない。

ですから、なかなか、この農業のイメージだけではなくて、やはりどれだけスマート農業が定着して、どれだけ労働生産性が上がってきても、やはり楽な仕事ではないんですよ。楽な仕事ではありません。そして、不確定要素が多いですよね。ただ、その逆の方向でいうと、全ての成果は自分のものになる。自営ですから、上からがあがあ言われることもない、うまくいけば全部自分の実入りになる、失敗したら自分で全部責任を取ると、それが魅力ではあるんですが、しかし、これだけ労働人口が減って人間の取り合いになってくると、なかなかこの農業の世界に人を呼び込むことができない。その農業の魅力というところはもう構造的な問題だと思います。それは、いわゆる所得だけの問題ではないということですね。

そして、これから先の話なんですが、私は地元で話すときに、本当に三十万人に農業人口が減るとすると、本当、私はそうならないように努力をしますが、そして今の四百二十七万ヘクタールの農地が維持されているとすると、そして食料自給率が四五%に向かって伸びていっているとすると、そうすると、その残った三十万人の農業所得はどうなると思うと。確実に上がるはずなんですよ、確実にですね。所得は爆発的に上がるはずなんですよ。三分の一の人しかやらないんだから、その人がそれだけの農地を国がしっかり整備した上で耕作をしてくれれば、農業者の所得は確実に上がる。そして、その世界には、もう今スマート農業という世界を飛び越して、ITとロボティクスがまさに融合した、もうロボットが農地を管理するような時代が、私が生きているうちはなかなか難しいかもしれませんが、必ず私は将来来ると思っています。

ですから、これからの将来の農業の未来図はやはり夢を語らなきゃいけないと思っています。決して、きつい、もうからないとか、汚いとか、そういうことだけではなくて、私の地元ではもう既に、全く土を触ったことはもう半年で一回ぐらいしかないよという農業者もいるわけですから、様々な農業の成功者を生み出していって、最初は点の成功者しか生み出せないかもしれませんが、それを面的に広げていって農業のイメージ自体を変えていく、それが最終的な農業の構造改革ではないかなというふうに私は、個人的な考えですけれども、そういうふうに思っております。

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