大変スケールの大きい御質問で、農業構造の、現在の農業構造にどこに問題があるのか。それは、やはりなかなか若い人たちに選択していただけない。私の地元でも、結構もうかっている、例えば施設園芸なんかはもうかっているんですよ。もうかっていてもやりたくない。もうからないからやらないんだったらまだ救いがあるんですけれども、もうかるのは分かっているけどやりたくないと。やはり、それから、女性の話を聞くと、どうしても一回は東京か大阪に出たい。宮崎は大好きだけど、どうしても一度は都会に出たい。で、都会に出ると、そこでいい人と出会って結婚して、それはいいことなんですが、帰ってこない。
ですから、なかなか、この農業のイメージだけではなくて、やはりどれだけスマート農業が定着して、どれだけ労働生産性が上がってきても、やはり楽な仕事ではないんですよ。楽な仕事ではありません。そして、不確定要素が多いですよね。ただ、その逆の方向でいうと、全ての成果は自分のものになる。自営ですから、上からがあがあ言われることもない、うまくいけば全部自分の実入りになる、失敗したら自分で全部責任を取ると、それが魅力ではあるんですが、しかし、これだけ労働人口が減って人間の取り合いになってくると、なかなかこの農業の世界に人を呼び込むことができない。その農業の魅力というところはもう構造的な問題だと思います。それは、いわゆる所得だけの問題ではないということですね。
そして、これから先の話なんですが、私は地元で話すときに、本当に三十万人に農業人口が減るとすると、本当、私はそうならないように努力をしますが、そして今の四百二十七万ヘクタールの農地が維持されているとすると、そして食料自給率が四五%に向かって伸びていっているとすると、そうすると、その残った三十万人の農業所得はどうなると思うと。確実に上がるはずなんですよ、確実にですね。所得は爆発的に上がるはずなんですよ。三分の一の人しかやらないんだから、その人がそれだけの農地を国がしっかり整備した上で耕作をしてくれれば、農業者の所得は確実に上がる。そして、その世界には、もう今スマート農業という世界を飛び越して、ITとロボティクスがまさに融合した、もうロボットが農地を管理するような時代が、私が生きているうちはなかなか難しいかもしれませんが、必ず私は将来来ると思っています。
ですから、これからの将来の農業の未来図はやはり夢を語らなきゃいけないと思っています。決して、きつい、もうからないとか、汚いとか、そういうことだけではなくて、私の地元ではもう既に、全く土を触ったことはもう半年で一回ぐらいしかないよという農業者もいるわけですから、様々な農業の成功者を生み出していって、最初は点の成功者しか生み出せないかもしれませんが、それを面的に広げていって農業のイメージ自体を変えていく、それが最終的な農業の構造改革ではないかなというふうに私は、個人的な考えですけれども、そういうふうに思っております。
29羽羽田次郎(立憲)
この予算案が概算要求をされた頃はほかの方が大臣だったというふうに承知しておりますが、そういう中において、この令和七年度予算というのは江藤大臣もこれで十分だったなというふうにお感じだということでよろしいでしょうか。
この発言のページ
30
江藤拓(自民)農林水産大臣
まあ、余り私の心の中まで語れというようなことは余り言わないでほしいんですが、それはいろんな思いがありますよ。私は前回の閣僚になったときも、もう少し農林水産の予算があったらいいなとすごく思っていました。それを言った途端にマスコミにたたかれました。いきなり金をよこせという大臣といってですね。しかし、お金がなければできないこともあるんですよ、正直なところですね。予算もないのにやれと言ったって、できないこともあります。しかし、お金が全てかと言われれば、そうではない。やっぱり政策はそれぞれブラッシュアップしていって、もし無駄があればそれについては整理しなきゃいけな…
この発言のページ
31羽羽田次郎(立憲)
本当に農林水産大臣経験者が多い内閣であり自民党の執行部なんだなというふうに私も感じておりましたが、そうであるからこそ、今まさにこの予算案も審議中なので、これから、参議院の方でまたもしかしたら修正される、そして衆議院で再可決されるというような状況にもございますので、ここで一声江藤大臣が出して、獲得していただけたらなというような思いもありますが、余りこれを申し上げても申し訳ないとは思いますので。
次、これもやはり大臣にとっては引っかかる問題だと思いますが、昨年の十一月二十九日に財務省財政制度審議会は、令和七年度予算の編成等に関する建議を財務大臣に提出されま…
この発言のページ
- (上の発言)
32
江藤拓(自民)農林水産大臣
大変スケールの大きい御質問で、農業構造の、現在の農業構造にどこに問題があるのか。それは、やはりなかなか若い人たちに選択していただけない。私の地元でも、結構もうかっている、例えば施設園芸なんかはもうかっているんですよ。もうかっていてもやりたくない。もうからないからやらないんだったらまだ救いがあるんですけれども、もうかるのは分かっているけどやりたくないと。やはり、それから、女性の話を聞くと、どうしても一回は東京か大阪に出たい。宮崎は大好きだけど、どうしても一度は都会に出たい。で、都会に出ると、そこでいい人と出会って結婚して、それはいいことなんですが、帰ってこない。
ですから、なかなか、この農業のイメージだけではなくて、やはりどれだけスマート農業が定着して、どれだけ労働生産性が上がってきても、やはり楽な仕事ではないんですよ。楽な仕事ではありません。そして、不確定要素が多いですよね。ただ、その逆の方向でいうと、全ての成果は自分のものになる。自営ですから、上からがあがあ言われることもない、うまくいけば全部自分の実入りになる、失敗したら自分で全部責任を取ると、それが魅力ではあるんですが、しかし、これだけ労働人口が減って人間の取り合いになってくると、なかなかこの農業の世界に人を呼び込むことができない。その農業の魅力というところはもう構造的な問題だと思います。それは、いわゆる所得だけの問題ではないということですね。
そして、これから先の話なんですが、私は地元で話すときに、本当に三十万人に農業人口が減るとすると、本当、私はそうならないように努力をしますが、そして今の四百二十七万ヘクタールの農地が維持されているとすると、そして食料自給率が四五%に向かって伸びていっているとすると、そうすると、その残った三十万人の農業所得はどうなると思うと。確実に上がるはずなんですよ、確実にですね。所得は爆発的に上がるはずなんですよ。三分の一の人しかやらないんだから、その人がそれだけの農地を国がしっかり整備した上で耕作をしてくれれば、農業者の所得は確実に上がる。そして、その世界には、もう今スマート農業という世界を飛び越して、ITとロボティクスがまさに融合した、もうロボットが農地を管理するような時代が、私が生きているうちはなかなか難しいかもしれませんが、必ず私は将来来ると思っています。
ですから、これからの将来の農業の未来図はやはり夢を語らなきゃいけないと思っています。決して、きつい、もうからないとか、汚いとか、そういうことだけではなくて、私の地元ではもう既に、全く土を触ったことはもう半年で一回ぐらいしかないよという農業者もいるわけですから、様々な農業の成功者を生み出していって、最初は点の成功者しか生み出せないかもしれませんが、それを面的に広げていって農業のイメージ自体を変えていく、それが最終的な農業の構造改革ではないかなというふうに私は、個人的な考えですけれども、そういうふうに思っております。
33羽羽田次郎(立憲)
しっかりした御答弁ありがとうございました。
ただ、女性は一度は都会に出たいというお話ありましたけど、まあ男性もそれは同じような思いがあるでしょうし、当然宮崎にも我が信州にもいい男性も女性もいるんで、観光で出ていくけど、わざわざ二年、三年住むというふうに思う方がそんなに多いのかなという気もしないでもないんですが。
確かに東京に人口が一極集中しているので、大臣がおっしゃる意味も分からないではないと思いますし、また本当に三十万人になったらというお話ありましたし、当然、これから増えていくというよりは、何とか歯止めを掛けなければいけませんけど、多少減っていく中…
この発言のページ
34
江藤拓(自民)農林水産大臣
いつか私のような立場になったら多分お分かりになると思いますが、余り事は荒立てない方がいいと、平たく言うとですね。
しかし、こんなことを言われて、例えば財政支援の多寡に懸かっている、財政支援がなければ農業がやれないのかと言ったら、そんなことはないですよ。そんなことはないですよ。国からの支援なんか要らないと、自分の知恵と工夫だけで俺はやってみせるといった農業者に私はたくさん会いました。補助金なんか江藤さん要らないよって、そんなものなくたってやっていけるというような農業者もいましたよ。しかし、何かが変わる、何かに挑戦する、そういうときには、いわゆる国が一回背…
この発言のページ
35羽羽田次郎(立憲)
非常に奥の深いというか、まさにそのとおりだなというような、これやっぱり農業に携わっている人がお聞きになったらいい大臣だなというふうに思うんじゃないかなという気が私は、まあ持ち上げたらいけないですね、済みません。
いや、本当に、そうですね、将来そうして引退されたときのお話もされたとおりで、やはり多様な農業経営体というのもしっかりと支えていかなければならないという大臣の思いもこうした答弁にも詰まっているのかなというふうに思いますが、ただ、本当に農業に限らずほかの、自動車にしろ、当時はですね、あと、今は半導体なんかはもう本当に国の支援たっぷり入っているわけで…
この発言のページ