川嶋四郎同志社大学法学部法律学科教授

2025年6月3日・第217回国会 参議院 内閣委員会 第19号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 101 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 109 発言)

御質問ありがとうございます。

まず、私も、もしも法案を出すとしましたら、今のタイミングというのは極めて筋が悪い、不適切なタイミングであるというふうに思います。

つまり、前の法案の不提出、その後、先ほども申しましたけれども、理解を得られるだろうと思っておりましたら、何か有識者懇談会なるものができ上がりまして、で、法人化するという、法人化ありきの議論が爆走し始めたわけでございます。

そのときのメンバーを見ましたら、何と法学者はたった一名しかメンバーに入っておりません。唯一無二の法案を作る、法律を作る、法人をつくる、それはナショナルアカデミーだから。ところが、唯一無二でしたら、新たな創造的な法案作成能力というのが当然必要になってくるわけでございます。それこそ法学者の英知を結集して新しい法案を作る必要があると私は考えております。それが残念ながらそうはならなかった。これは非常に大きな問題ではないかなと思っております。

したがいまして、私は、今回は非常に筋が悪いタイミングで出てきた。今だったら、私は、内閣府はそうは思っていないとしても、思っていないとしても、あっ、これは結局は、任命拒否というのを糊塗する目的、別の言葉で言えば、新しい法案ができれば今度は任命拒否がなくなる、ということは、別の言葉で言えば、法の正規の手続を通じて任命拒否、事実上任命を拒否することができるようなシステムを内在化させることができる、潜在化させることができる、そういう法案を出してきた、そういうふうに私の思う国民の方々から思われてしまうんじゃないか、そんな時期にこれを出すというのは非常に筋が悪いお話ではないかなというふうに思っております。

ありがとうございます。

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