片山大介 (日本維新の会)

2025年5月27日・第217回国会 参議院 内閣委員会 第17号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 216 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 226 発言)

日本維新の会の片山大介です。

私は、AI推進法案に賛成の立場から討論します。

今回の法案は、イノベーションの促進とリスクへの対応など、変化の激しい、先の見えないAIの技術に対するガバナンスに日本が初めて取り組む法案で、意義のある法案だと思います。

ただ、今回のこの法案は、あくまでもAIに対する枠組みでしかありません。これからの執行や運用において臨機応変に対応していけるかが重要になってきます。

そのために必要なことは、まず、法成立後に策定される基本計画や指針、ガイドラインにおいてしっかりとビジョンを示すことです。我々はAIを活用してどのような社会を目指していくのか、そのためにAIは具体的にどのように使われ、それにはどのようなメリットがあり、リスクはどのように抑制させるかのビジョンです。予測が難しい技術であるからこそ、ビジョンを描く必要があります。

もう一つは、AIに対するリスクへの評価です。

AIの性能が高まったこと、安価や無料で誰でも使用できること、そしてオープンソースのAIも多数あることから、誰でも高性能なAIの使用が可能になり、AIを悪用した犯罪の増加や巧妙化が懸念されています。それは、偏見や差別的な情報の出力を始め、偽情報の流布、さらには武器や兵器開発のAI利用など安全保障面にまで及びます。このようなAIに関する多様なリスクをリストアップした上で評価し、そしてしっかりと対応してほしいと思います。

日本のAI活用が遅れている背景には、日本人の持つ慎重さのゆえ、AIに対する不安感があると言われ、それを払拭するためにも必要です。想定されるリスクをリストアップし、可能な法令やガイドラインを適用する、それ以外に対しては今回の法案を活用してほしい、そう思います。

今後、普及が進むと見られる自律的にタスクを実行して問題を解決するエージェントAIを始め、AIが高性能化すればするほど、そして、AIへの依存度が高まれば高まるほど、社会への影響は大きくなります。それだけに、AIによる誤判断やAIと人間との意見対立など、予測不能の事態が起こるおそれもあります。近い将来は、人間の能力を超えるASI、人工超知能が実現する時代も訪れます。先が見えないため、完璧な解は誰にも分かりません。

だからこそ、前例にとらわれることなく迅速に対応する、そしてその結果を予測し迅速に修正していく、今回の法案によってそうした対応が可能になり、日本の英知が集約されていくことを期待して、賛成討論とさせていただきます。

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