嘉田由紀子 (日本維新の会)

2025年6月12日・第217回国会 参議院 国土交通委員会 第19号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 139 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 194 発言)

その広く一般的に用いられているフォーミュラというのは、皆さん知ってほしいんです。二〇〇四年のハリケーン・カトリーナが襲ったニューオーリンズの例なんです。私はこの元のフォーミュラを見てびっくりしました。ニューオーリンズはゼロメートル地帯です。ですから、ハザードマップに対して、一階家なのか二階家なのか、そしてどれだけの避難率かということで、この百二十人から百十九人救えるということを国交大臣が言ったわけですが。

ちょっと、もうあと数分しかないので、資料三、四。まず、三は、この球磨川は大変な山です。どちらかというと、縫いぐるみのくまモンはいても熊はいません。昭和三十年代に広葉樹をほぼ絶滅させてしまって、熊が絶滅しました。それが資料三です。資料四。溺死者を調べるときには、こういう総合的な調査が必要です。

資料五ですが、幸い、熊本県が、二〇二〇年七月四日、五十人の溺死者の個人情報を出してくださったので、私は地元の皆さんと一緒に一人ずつが何時何分どこで亡くなったのかということを調べて、それが資料六です。

資料七。八代市坂本、最下流です。それから人吉市。ダムができた場合のダムの水位低減効果というのは大体、坂本ですと、それこそ一時、二時。それから、人吉ですと十時。そのはるか前に亡くなっているんです。

資料八を御覧ください。人吉市で二十名亡くなっているんですが、川辺川ダムを造ったら水位が低下するという図がこの元図です。それに対して、それぞれの人が亡くなった時間を入れさせていただきました。十八人はもう七時から八時。ですから、ダムができても命は救えない。

資料九が、七月四日の午後。これ見ると、あっ、そうか、ダムで水位下がったら命が救えるのかと思うかもしれませんが、資料十、御覧ください。このあふれたのは山から、支流からなんです。

ということで、あと二分しかないのでまとめさせていただきますが、個別の地域ごとに溺死者を調べてほしいと熊本の蒲島知事にも申入れをいたしました。それから、国交省にも申入れをいたしました。

それで、この川辺川ダムというのは、あいにく梅雨末期の東シナ海から来る豪雨、それから台風は南からです。この川辺川ダムは最上流にありますから、どちらにしろ、いろんな豪雨のパターンがありますが、ダムが効果発揮しにくい地勢的なところにあるんです。それを、あえて百二十人のうち百十九人救えると、ニューオーリンズのデータで国交大臣が公式に説明する、これ、国民をだましていませんか。

私は、この川辺川ダムは三方悪しだと思っております。命を救う効果が極めて少ない、そして生態系破壊、それから最後には税金の無駄遣い。ここのところを、国交大臣、まとめて答弁いただけますか。

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