刑事施設におけます犬の育成といたしましては、島根あさひ社会復帰促進センターにおきまして、外部団体の協力を得て、受刑者が、生後四か月頃から一歳程度まで、盲導犬訓練の子犬であるパピーを育成し、基本的な社会化訓練を実施いたします盲導犬パピー育成プログラムというのを実施しているところでございます。
先ほどから御指摘のございます拘禁刑が新たに導入されることを踏まえまして、これに加えて、松江刑務所及び広島刑務所尾道刑務支所の二つの施設におきましては、今御紹介のありました保護犬を対象とするものとして初めてとなります一般改善指導の保護犬育成プログラムを、NPO法人の御協力を得て、本年度から始めたところでございます。
このプログラムは、保護犬等の触れ合いを通じながら、保護犬を訓練いたしまして、家庭犬として共生できるように育成する社会貢献活動を行うものでございます。さらに、受刑者の自他を尊重する思考や態度を育み、健全な社会生活への適応能力を育成し、社会の一員であるといったことを意識させることで、改善更生への動機づけを行うことも目的としております。
このプログラムでは、具体的に、人間の身勝手な行動によって発生する保護犬が置かれた状況について学ぶこと、散歩やおやつを上げるといったトレーニング等で受刑者が保護犬と触れ合いながら、保護犬を人になれさせるということ、受刑者が保護犬のボディーランゲージ、犬の感情を理解をし、主体的に適切な訓練や世話の方法を考えて接することなどを通じて保護犬との信頼関係を築くことといったことを目的とした、内容とした取組を行っております。
このプログラムは、元々野犬であった保護犬という取扱いの難しい犬を育成するプログラムでございまして、訓練に当たる受刑者には高い忍耐力やコミュニケーション能力が求められるものでございます。また、受刑者が保護犬をトレーニングする中で、単に訓練のための技術を身につけるだけでなく、保護犬が育ってきた環境などにも思いを致し、社会貢献や自身の改善更生への動機づけが高まることも期待されると考えております。
このように、社会貢献に加えまして、受刑者の再犯防止に求められる能力の向上に寄与する可能性も認められますことから、引き続き、このプログラムの更なる充実発展に努めたいと考えております。
187
若山慎司(自民)
恐れ入ります。ありがとうございました。
そういう中で、今、再犯に向けた大臣からの取組の姿勢といいますか、決意もいただいたところではございますけれども、この再犯率も着目すべきところではありますが、刑事施設への再入所率といいますか、要は、帰ってきてしまうということにもやはり目を向けていかなければいけません。私の承知しておりますデータはいささか古いものかもしれませんが、こちらも比較的高い水準で推移していたのではないかというふうに記憶をしております。
そうした中で、これまで禁錮刑、懲役刑というような形でありました刑罰の体系が拘禁刑という形になり、個々の受刑者…
この発言のページ
188小小山定明法務省矯正局長
お尋ねの拘禁刑でございますけれども、先ほど大臣からも御答弁がございましたように、令和七年、本年の六月一日に導入されることとなってございます。
これまでの懲役刑では作業の実施が前提とされておりましたけれども、拘禁刑導入後は、そうした前提がなくなりまして、今御指摘のありましたように、個々の受刑者の特性に応じて、作業と指導を柔軟に組み合わせた処遇を実施するということで、より効果的な改善更生を図ることが期待されるものと受け止めてございます。
こうした拘禁刑の導入の趣旨を踏まえまして、これまでの、犯罪傾向の進度のみに基づく受刑者の集団編成というものがございまし…
この発言のページ
189
若山慎司(自民)
ありがとうございました。
様々な、元々私、学生時代に少し法律をかじっておりましたときに、教育刑論の考え方というのはまさにそこに通ずるものなんだと思っております。長い時間をかけてといって、これは時代の流れにもよってというところがあるかと思います。今の時代に、やはりそういう形で社会復帰を促していくということが重要であるという中で、こういう仕組みに変わっていったということは非常に重要なことだと思っております。
また、先日、実は、法務省で特別矯正監をお務めであります杉良太郎さん、以前から御縁はあったんですけれども、その御関係の方とちょっとお話をしておりました…
この発言のページ
- (上の発言)
190小小山定明法務省矯正局長
刑事施設におけます犬の育成といたしましては、島根あさひ社会復帰促進センターにおきまして、外部団体の協力を得て、受刑者が、生後四か月頃から一歳程度まで、盲導犬訓練の子犬であるパピーを育成し、基本的な社会化訓練を実施いたします盲導犬パピー育成プログラムというのを実施しているところでございます。
先ほどから御指摘のございます拘禁刑が新たに導入されることを踏まえまして、これに加えて、松江刑務所及び広島刑務所尾道刑務支所の二つの施設におきましては、今御紹介のありました保護犬を対象とするものとして初めてとなります一般改善指導の保護犬育成プログラムを、NPO法人の御協力を得て、本年度から始めたところでございます。
このプログラムは、保護犬等の触れ合いを通じながら、保護犬を訓練いたしまして、家庭犬として共生できるように育成する社会貢献活動を行うものでございます。さらに、受刑者の自他を尊重する思考や態度を育み、健全な社会生活への適応能力を育成し、社会の一員であるといったことを意識させることで、改善更生への動機づけを行うことも目的としております。
このプログラムでは、具体的に、人間の身勝手な行動によって発生する保護犬が置かれた状況について学ぶこと、散歩やおやつを上げるといったトレーニング等で受刑者が保護犬と触れ合いながら、保護犬を人になれさせるということ、受刑者が保護犬のボディーランゲージ、犬の感情を理解をし、主体的に適切な訓練や世話の方法を考えて接することなどを通じて保護犬との信頼関係を築くことといったことを目的とした、内容とした取組を行っております。
このプログラムは、元々野犬であった保護犬という取扱いの難しい犬を育成するプログラムでございまして、訓練に当たる受刑者には高い忍耐力やコミュニケーション能力が求められるものでございます。また、受刑者が保護犬をトレーニングする中で、単に訓練のための技術を身につけるだけでなく、保護犬が育ってきた環境などにも思いを致し、社会貢献や自身の改善更生への動機づけが高まることも期待されると考えております。
このように、社会貢献に加えまして、受刑者の再犯防止に求められる能力の向上に寄与する可能性も認められますことから、引き続き、このプログラムの更なる充実発展に努めたいと考えております。
191
若山慎司(自民)
ありがとうございました。
保護犬と触れ合うことによって、また、いろいろな受刑者の方があると思いますけれども、命の大切さ、関わりというところでの意味合いもあることだと思いますし、何より、この後また保護司のお話もさせていただきますけれども、社会復帰したときに孤独にさせない、孤独になったことによってまた再犯をというようなことも伺う中で、何か守るべきものをつくっていくという点では、保護犬もそうですし、社会復帰した後、動物との触れ合いの中で、こういった方々に再犯という道へ進まないようにしていく取組としても、これは一つ重要な意味があるのではないかなというふうに感じ…
この発言のページ
192小小山定明法務省矯正局長
拘禁刑の導入によりまして、刑事施設におきましては、受刑者の特性を的確に把握し、処遇への動機づけを行いますとともに、個々の受刑者の問題に応じた処遇を進め、刑務官のみならず、多職種の職員によるチーム処遇を実施するなどいたしまして、これまで以上に、御指摘のとおり、きめ細かく対応していく必要がございます。
そのためには、まずは刑務官の能力向上等が求められると考えておりまして、受刑者の特性や問題性に応じた適切な処遇対応力を向上させるための更なる研修を実施することとしております。
また、拘禁刑の導入に伴います矯正処遇の充実強化のためには、専門スタッフの確保も重要…
この発言のページ
193
若山慎司(自民)
ありがとうございました。
引き続き、やはりマンパワーも、それから、本来あるべきそういう空間の確保ということも重要になってくるかと思いますので、私どもとしても是非応援をしていきたいと思っております。
さて、そういうプロセスを経て、受刑者が、じゃ、社会に出ました、出所しましたといったときに、今度はそのバトンを引き継ぐのは保護司の皆さんということになったりするのではないかと思います。地域の中でこういった方々をどのように受け止めていくのかということは大事なことではありますが、そのフロントラインにやはり立っておられるのは保護司の皆さんということになろうかと思い…
この発言のページ