薬剤費の伸びというのが、やはりこの薬価改定の議論では極めて重要だと思います。
ところが、これは令和五年の医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会、ここでは、厚労省が医療用医薬品の薬剤費の伸びについて正確なデータを持っていないことに対して、この検討会の遠藤座長が、薬剤データがそもそもない中で議論するのはどうなのか、こういう発言をされているわけであります。
一方、この薬剤費の伸びのデータは、IQVIAという世界的な統計会社のデータによりますと、中間年薬価改定が始まった二〇一六年から、コロナの影響を受けない、薬剤費の高騰を受けていない二〇二〇年までのこの五年間に、日本の医療用医薬品の薬剤費の総額は全く増えておりません。
ドラッグロスの原因となっている、海外の製薬会社から見た日本の医療用医薬品の市場の魅力や将来どうなるという予見性、これを高めるためには、やはりGDPの成長率に合わせて薬剤費総額の伸びを抑える、逆に言えば、そこまでの伸びは認める、こういう方式が考えられると思います。
GDPと同じだけ薬剤費の総額が仮に伸びても、財政的な持続可能性には影響を与えないというふうに考えておりますが、大臣は、この今申し上げた方式について御見解ありますでしょうか。
47内内山博之厚生労働省大臣官房医薬産業振興・医療情報審議官
お答えいたします。
日本国内の医薬品市場でございますけれども、薬事工業生産動態統計の医薬品生産金額の伸びを見ますと、二〇一四年から二〇二三年のこの十年間の間で約二九%伸びたものと推計できます。
これに対しまして、内閣府の国民経済計算、GDP統計によりますと、同期間の実質GDPの成長率は約五%となっておりまして、我が国におきましても、医薬品市場の成長率の方が実質GDPの成長率よりも高くなっているものというふうに考えてございます。
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井坂信彦(立憲)
今お答えになった数字、GDPが十年で五%しか伸びていないという政府のデータは、これは名目GDPではなくて、物価上昇を割り引いた実質GDPのことだと思います。一方で、医薬品市場が十年で二九%も伸びましたというのは、これは物価上昇を割り引かない名目の市場規模実額だというふうに思います。
要は、名目の市場規模の伸びより物価上昇を割り引いた実質のGDPの伸びが低いですというのは、これはもう当たり前の話であって、名目市場規模と実質GDPを比較することには意味がありません。
そもそも、厚労省の言う市場規模というのは、これは薬局で売っている市販薬も含んでいて、今回…
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49内内山博之厚生労働省大臣官房医薬産業振興・医療情報審議官
先ほどお答えしたものは、そうしたものも含んでいるものでございまして、薬剤費とは別のものでございます。
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- (上の発言)
50
井坂信彦(立憲)
薬剤費の伸びというのが、やはりこの薬価改定の議論では極めて重要だと思います。
ところが、これは令和五年の医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会、ここでは、厚労省が医療用医薬品の薬剤費の伸びについて正確なデータを持っていないことに対して、この検討会の遠藤座長が、薬剤データがそもそもない中で議論するのはどうなのか、こういう発言をされているわけであります。
一方、この薬剤費の伸びのデータは、IQVIAという世界的な統計会社のデータによりますと、中間年薬価改定が始まった二〇一六年から、コロナの影響を受けない、薬剤費の高騰を受けていない二〇二〇年までのこの五年間に、日本の医療用医薬品の薬剤費の総額は全く増えておりません。
ドラッグロスの原因となっている、海外の製薬会社から見た日本の医療用医薬品の市場の魅力や将来どうなるという予見性、これを高めるためには、やはりGDPの成長率に合わせて薬剤費総額の伸びを抑える、逆に言えば、そこまでの伸びは認める、こういう方式が考えられると思います。
GDPと同じだけ薬剤費の総額が仮に伸びても、財政的な持続可能性には影響を与えないというふうに考えておりますが、大臣は、この今申し上げた方式について御見解ありますでしょうか。
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福岡資麿(自民)厚生労働大臣
私も、様々な製薬企業、団体とお話をさせていただく中で、委員が御指摘いただきましたように、日本の市場の予見性の確保、これが重要だという御指摘は累次いただいてきているところです。
ただ一方で、医療保険を考える上では、保険者であったり被保険者、また医療提供者など、様々な立場の関係者の方々が参画する制度でございますから、多角的な検討を要するものだというふうに認識をしています。
これまでも、この薬価制度につきましては、国民皆保険の持続性を考慮しまして、市場実勢価格を適時適切に反映して国民負担を抑制することが重要である一方、革新的な新薬の開発力を強化していく要請…
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井坂信彦(立憲)
政府が今やっている薬価改定というのは、要は、薬剤費総額の大枠はほとんど増やさないまま、小さな枠の中で、先端的な、イノベーティブな医薬品はなるべく優遇しましょう、こういうことをやっております。
これだと、例えるならば、お弁当箱、小さなお弁当箱の中でおかずの割合を増やしましょうと。これはいいんですけれども、もう子供の体が大きくなっているのに弁当箱だけずっとちっちゃいままで、この割合を幾らどういじろうが、もう全体が足りない。この総枠の議論が必要だと思って、今の御提案をしたところであります。
もちろん、多角的な検討は必要です。作り手のことばっかり考えたら、そ…
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福岡資麿(自民)厚生労働大臣
おっしゃったところについては十分理解をさせていただいた上で、そこはやはりバランスを持った対応だというふうに思います。
高額療養費のときにも議論がありましたように、医療保険制度をしっかり後世につないでいくために、現役世代の保険料負担の問題もございます。そういったところも考慮しながら、ただ一方で、今おっしゃったように、薬の安定供給についても支障のないようにしていく。そのバランスをしっかり見極めながら対応を進めていくということでございます。
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