江藤拓 (自由民主党)農林水産大臣

2024年12月19日・第216回国会 参議院 農林水産委員会 第2号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 35 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 292 発言)

御質問いただきましてありがとうございます。

お父様には父の時代から大変お世話になりまして、田名部先生のお父様にも、私、アイスホッケーやっていたので大変お世話になりまして、さっき言い忘れたんでですね。

まず、基本法の議論についてですが、昨日も玉木代表から、所得という言葉が入っていないじゃないかという御指摘をいただきました。この三十六年には入っていたじゃないかということです。

私の答弁としては、その時代は農地解放後で、大体〇・七ヘクタールぐらいの農地をみんな与えられて、小規模の農家が増えて、非常に貧しかった。農家は貧しくて、言いませんでしたけど、出稼ぎ列車に乗って、田舎の子供たちは都会に行って期間工として働くような時代ですよ。ですから、何としても所得を確保するんだということが一番強い基本法を策定する上での理念だったんだと思います。よく理解できます。

そして、その後、もう一回改正されて、前食料・農業・農村基本法になるんですが、そのときにはもう実は所得という言葉はもう入っていないんですよ、前法案にはですね。ですから、時代の変化とともに、その時代の趨勢を見極めて書くのが基本法、これ理念法ですから、そのときの時代はどうあるかということを反映させて書いた三十六年のものとその次のものとは内容変わっていて、で、前回のものをベースにして我々は見直したので、所得という言葉は入っていない。まあ入れてもよかったのかもしれませんが。三十六年のときに、入っていなかった、そして次で、入っていた、次で入っていなかった、そして今度も入らなかったという流れであることをまず理解いただきたいと思います。

それから、その基盤整備であるとかスマートであるとか、そういうことでしのごうということでは決してありません。基幹的農業従事者が三十万人まで減るという話は、これはそういうことが予見されるという話であります。そういうおそれがあるという話であります。決して受け入れるつもりはありません。そうなってはいけないんで、そうならないようにするにはどうしたらいいのかを考えるのが私は政治の責任だと思っています。

ですから、やはりこれだけ子供の数も減り、各産業別に人材の獲得競争が起こる時代になってくると、農業に自分の人生を懸けようと、この世界で生きていこうと思っていただける産業構造、それから収益の体制、所得の確保、手取りの確保、そういったものを図らなければなりません。そういったことがまず基本です。そのためには、やっぱり基盤整備が必要なんですよ。

例えば、新規就農の子供たちに、若い青年たちに生産性の低い農地を与えて、ここで頑張れと言ったってしんどいですよ。私が前大臣のときに災害現場の視察をしましたけれども、基盤整備をやっていたところは無傷、排水暗渠が入っていますから。基盤整備が遅れたところは全滅ですよ。見た目はほとんど一緒です、見た目はほとんど変わらない。ですから、基盤整備をして、いい生産性の高い農地を用意してあげないと、農家の方々の所得も手取りも増えない。ですから、基盤整備はとても大事です。

そのためには、集約化も必要です。例えば、農業でいうと、米なんかは、十五ヘクタール以上になると集約したその経済効果は薄れるという統計もありますけれども、やはりこれからの時代は、ある程度大きな機械が入らないと厳しいです、人手がないんですから。北海道は行ったことおありになると思いますけど、夜になると、もう無人のトラックが、トラクターがわあっと走っていますよ、蛍みたいに。もう今はそういう時代ですから。ですから、基盤の整備もする、そして大規模化もする。でも、できないところもあるんですということを忘れちゃいけないですよね、中山間地域では。

ですから、農業は、縦に長いこの日本列島の中において、地域の特性を生かした農業生産構造を確立していくことが必要なんだろうというふうに考えております。

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