山谷えり子 (自由民主党)

2026年7月15日・第221回国会 参議院 皇室典範等の一部を改正する法律案特別委員会 第2号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 20 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 162 発言)

皇籍離脱についてはいろいろな御事情があったと思います。当時の片山内閣で、片山総理は自らの意思で身分を離れられたと説明しましたけれども、GHQ占領政策の一環として経済的な圧力が掛かって皇籍離脱を余儀なくされたということは大きいと思います。

離脱に当たり、加藤進宮内府次長は、旧宮家の方々に、万が一にも皇位を継ぐべきときが来るかもしれないとの御自覚の下で身をお慎みになっていただきたいと要請されたといいます。また、「昭和天皇実録」を読みますと、昭和二十二年十月十八日、旧宮家の皆様を夕食に招かれて、「皇族としての皆さんと食事を共にするのは今夕が最後であります。しかしながら従来の縁故と云ふものは今後に於ても何等変るところはないのであつて将来愈々お互いに親しく御交際を致し度いと云うのが私の念願であります。」とおっしゃられたという記述がございます。

今年は皇紀二千六百八十六年。二千六百年以上にわたり連綿とつながれてきた我が国固有の皇統の伝統と歴史、先人たちが守り抜いてきた皇室の伝統は重く、美しく、その前で今を生きる私たちは謙虚でありたいと思います。国民の幸せを祈り、困難に直面している人々や自然災害等の折の温かいお励ましはどんなにか有り難く、天皇陛下と皇室の皆様を頂く日本に生まれた感謝と喜びを感じます。

令和元年五月一日、第百二十六代今上陛下は、朝見の儀でこのようなお言葉を述べられました。「歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑚に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。」。

改めまして、天皇陛下と御皇室の皆様の国家国民の幸せを願う御活動、祈りの尊さに感謝いたします。また、そうして紡がれてきた国柄を、私たちの先人が共に歩み、守り、つくり上げてきた歴史と伝統、日本の温かさ、品格、勤勉、思いやり、和の心、そうしたことにつながってきたことに思いを致し、この法改正が皇室のいやさかと日本の命の輝きへとつながっていきますように願っております。

長く丁寧に議論を重ねてまいりました。平成二十九年の天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に基づいて政府において検討が行われてきたわけでございまして、国民の皆様に更に御理解、共感いただけますように、それぞれが努めてまいりたいと思います。

ありがとうございました。

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