寺田静 (自由民主党)

2026年4月1日・第221回国会 参議院 こども・子育て・若者活躍に関する特別委員会 第2号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 11 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 119 発言)

ありがとうございます。

高齢者の社会的入院というのは、非常に一時社会問題にもなって、注目をされたというふうに思います。ただ一方で、子供の社会的入院については実態把握もなされていないという現状があるということが分かります。

社会的入院が起きている背景にはやはり様々な原因があると思いますけれども、深刻なこの受皿の不足というものがあるというふうにも思います。乳児院、今数字をお示しいただきましたけれども、乳児院や養護施設というのはあくまで福祉施設であって、医療的ケアの必要な子供というのの受入れをそもそも余り前提とした設計にはなっていないということがあると思います。現状でも加算措置はあるというふうに事前に教えていただいておりますけれども、やっぱり実質的には施設の持ち出しとなっているというふうなケースも多くあるという指摘を受けております。そうした状況から受入れが困難な実態があるということであるというふうに思います。

また、福祉施設が本当に善意から一時保護委託で受け入れたとしても、やはり制度の壁に阻まれて、訪問診療が受けられない、また訪問看護が利用できない、そしてそうした手当ても実親に帰属をしてしまうという、過度にこの現場に負担が生じる、過度な負担と持ち出しが強いられているという現状があることを耳にしております。結果として、寝たきりではない医療的ケアの必要な子供であっても、他の引受先がなく、医療機関が生活の場になっているということも議連の場で耳にしております。

ただ、医療機関は治療の場であって、その病床を本来必要としている子供もいるということも医療機関の方からもお伺いをしています。子供が豊かに育っての生活にしていく場ではない医療機関で育つ子供がいる一方で、本来その病床を必要としている子供が医療を受けられずにいるかもしれないと、この両方のマイナスの側面があるというふうに承知をしておりますし、何より、この社会的入院を強いられる子供自身の権利が損なわれているという状態であることを強く危惧しております。

次に、厚労省にお伺いをしたいと思いますけれども、家庭的養護の推進において、里親委託推進において大きな障壁となっている具体的な制度の壁ということについてお伺いをしたいと思います。

医療的ケアの中でも特に頻度が高く、命に関わるのはたんの吸引であるというふうに思います。この医療的ケア児に対するたんの吸引が許されるのは、具体的にどのようなケースでしょうか。

また、この点について、家族には認められるけれども里親には認められないケースがあるという指摘を受けております。また更に言えば、看護師や研修を受けた介護職員には認められているにもかかわらず、同等の資格を持つ里親としては認められないケースがあるのではないかという御指摘もあるというふうに聞いております。里親か家族かという線引き、このすごく難しいところではあると思いますけれども、この辺りに御回答いただければというふうに思います。

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