前泊博盛沖縄国際大学経済学部長・経済学部教授/沖縄国際大学理事

2026年7月3日・第221回国会 参議院 沖縄・北方問題及び地方に関する特別委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 41 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 83 発言)

これ、SACO合意そのものの十一施設の返還促進ということで、それをまずできるところからどんどん進めていくというのがあります。

私も、キャンプ・キンザー、例えば、キンザーは補給基地なので、比較的今補給場所はもう嘉手納の中にも倉庫群を造っていますので、返せるところを先に返していくというのはとても大事ですね。十一施設の返還が、ちゃんとSACO合意が進捗しているということを見せることがとても大事だと思います。

それから、普天間については、先ほどもちょっと触れましたけれども、もう返された後、跡利用のためにも必要だというところで、三三〇と五十八号の間のトンネルぐらいは掘ってくれということを言っています。

そういうことで、あっ、返すつもりでちゃんと跡利用は始まっているんだということを次の世代にメッセージとして送ることが大事ですね。これは何を言っても、アメリカに言っても変わらないよという思いは物すごく国民の間にも広がっています。

特に、トランプ大統領が誕生して、あのアメリカの議会ですら操縦できないような大統領の存在をどうするかと、こういう人を、じゃ、日本の政治家が動かせるのかという話になると、残念ながら期待感がないというところがありますね。

そういったところでは、まずはできるところからしっかりと返していく。辺野古一つにしても、これを本当に必要なのかどうかの議論をしっかりしていただいた上で、返せるところ、例えばキャンプ・キンザー、牧港補給地区については、もう跡利用計画もしっかりできているんですよね。

それから、返されることの経済効果も非常に大きいですし、やはり、今日ちょっと、これは理事としての発言ではありませんというのを前置きしますけれども、沖縄国際大学をあと十年間、十二年間、あの危険だと言われている普天間基地の横にいつまで置き続けるんだという、こういう問題提起をしたいというふうに思っています。本当に危険だと、世界一だというのであれば、この国として、沖縄国際大学を移転するぐらいの計画ぐらい立ててほしいと思いますね。なぜ危険なところに学生を放置しているんだと、この国は守るつもりがあるのかというような思いです。

そういう意味では、キャンプ・キンザー、これは今日、浦添市長はいませんけれども、キンザーにはビーチもあります。そのビーチがあるところに、それこそ小学校からはもう子供たちの姿も消えているという。もういなくなるのであれば、そこを明け渡していただいて、それこそ沖縄国際大学の分校でも造って、最終的にそこに沖縄の大学、五つの大学を、そろそろ二百五十校が廃校になるというような話も、大学淘汰の話も出てきていますけれども、新しい大学の形をキャンプ・キンザーで展開をするという、そういったところで夢を描けるような、そういう政治家たちが出てくれば、次の世代もこの返還の問題に関心を持って動いてくると思います。

そういったところでいうと、今、キンザーの返還の問題も含めて、できるところからまず、この軍事的な問題をクリアしているところからまず返していくという、そういうところで、それから普天間については、返す前にも跡利用のスタートをしていくという。

佐喜眞市長の尽力で、我が大学の間にあるバイパスがこの普天間まで延びています。これ、通勤通学では物すごく改善をされて、交通渋滞の解消にもつながっています。そういう意味では、市長、ありがとうございました。

そういうことをしっかりとやっていけるという政治家がいるというところは、できるんだというところを見せていただければ、トンネル二つぐらい掘ってください、是非。それで交通渋滞、普天間があるからという、この日常的な被害をまずは軽減をさせていくところから始まって、そして部分的に返還をさせていくことも含めて考えてほしいと思います。

それから、施設を新しく造らせるときには、返還後に使えるような施設の場所を決めて、そこに造らせる。これは、フィリピンが同じように、クラークやスービックを返還させるときにも同じように、施設を造らせて、フェンスをちょっとへこめるだけでその施設は日本のものとして使えるような、そういった形の返還の在り方についても工夫を凝らしてほしいと思います。

是非、そういった計画は我々大学としても幾つか作っていますので、また次の機会に御紹介をしたいと思います。

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