宮家邦彦キヤノングローバル戦略研究所理事・特別顧問

2026年3月24日・第221回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 251 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 267 発言)

法の支配を回復すると戦争が終わるわけではなくて、戦争が終わったら法の支配が回復されるのでございます。

ですから、国際法が万能ではもちろんなくて、国際法の研究者の方には大変申し訳ないですけれども、国際法というのはまだ開発途上の法体系でございます。なぜならば、強制力がないからです。国内法であれば当然強制力が、法執行機関があるわけですが、それがない。そして、強制力のあるものというのは安保理の決議だけですけれども、この安保理の決議も機能しない場合が多いということで、残念ながら、もちろん国際法が大事ですし、我々は国連を中心とした外交を続けるべきだと思いますけれども、実際には必ずしも思ったような役割を国連が果たし切れていないこと、これも覚悟しなければ、認識しなければいけないと思っています。

その上で、じゃ、どうするんだと言われれば、残念ですけれども、戦争若しくは平和、いろいろな見方があるかもしれませんが、悪いことをするやつをやっぱり力で抑えなきゃいけないときってあるんですよ。泥棒がいたら警察は捕まえるんですよ、何もしなかったら泥棒が泥棒続けるだけなので。

ですから、その意味で私は強制力が絶対駄目だというふうには思っていません。ただ、その強制力を使う場合に、国際法にできるだけ準拠する、若しくは国内的にもちゃんと説明をする、そして国際的にも同盟国を増やして、そしてそのような声を拡大していくということが恐らく国際法の強制力に次いで重要なことだと思いますので、それをやっぱり引き続き日本は目指していくべきだと考えています。

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