八代尚宏昭和女子大学特命教授

2026年3月24日・第221回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 128 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 267 発言)

ありがとうございました。

非常に、おっしゃるとおり、企業の行動の変化というのも大きいと思います。ただ、それまでの日本は余りにも利益というものを度外視してきて、とにかく雇用を守ればよかったということをやってきた。それに対して株主価値を高めろという動きがあったのは、そのとおりだと思います。ただ、それをやり過ぎてはいけない。おっしゃるとおりですね。

ただ、問題は、企業というのはあくまでも利益を追求することを目的とした存在なわけで、企業が利益を目的として行動することが社会全体の利益になるようにするのが政府の役割、これは市場の役割です。

今の問題は、先ほどの議論もありましたが、企業が利益を国内で追求できない、だから海外にどんどん投資してしまうと。それが逆に言えば、労働生産性を上げなかったり、経済を停滞させる一つの要因ではないか。だから、企業が利益を追求すること自体を否定するんじゃなくて、それが社会全体の価値につながるような方向に持っていくためのより質の高い市場に変えるということを政府が怠ってきたんじゃないか。競争ですよね。だから、もっと競争をきちっとやる。

それから、これまで日本経済を引っ張ってきたのは製造業ですけれども、製造業がどんどん海外に行ってしまう。そうしたら、やはり残った農業とサービス業をもっと競争的にして、そこに投資することが日本の企業にとって利益になるという、そういう状況をつくっていく必要があるのではないかというふうに思っております。

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