原田大二郎 (公明党)

2026年4月7日・第221回国会 参議院 予算委員会 第11号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 105 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 402 発言)

ありがとうございます。

このまま負担増が強行されてしまえば、多くの患者さんが経済的負担を理由に標準治療を諦めることが予測されます。

お手元の資料を御覧ください。こちらは、本年三月に発表されました、国内における、国立がん研究センター中央病院、愛知県がんセンターで行われた、二か月以上抗がん剤治療を受けているがん患者さんを対象に行った経済的負担についての研究でございます。

主な発見は、その患者さんたちの六九%の方が経済的な困難を抱えているという結果が出たのでございます。そしてさらに、それは、大学生以下の子供たちが多い世帯、また診断後に収入が減少した世帯やローンや奨学金がある世帯、そういった方において非常に経済的負担が大きいということ、そしてまた、その下の方に行きますと、約六割の方が、例えば貯蓄を取り崩すであるとか借金をするであるとか、そういったようなことをしているということ、そしてまた、患者さんたちにおきましては、どれぐらいまでであれば月額の負担ができるかということで、約五六%の方が六万円以上は厳しいと、このような結果が出ているのでございます。

後ろの方を見ていただきますと、今回の高額療養費制度の改正によって月額どれぐらいの負担が必要になってくるかということをお示ししておりますが、非常に高い額、これ払っていかなくてはならないということになっておるわけでございます。現下の物価高、また生活不安や将来の不安が増す中で、今回の負担増によって治療を中断せざるを得なくなる方が増えることは火を見るより明らかでございます。

そしてまた、先ほどから説明されていらっしゃる多数回該当、また年間上限額の設定、こういったこともございますけれども、この年間上限額につきましては、下の表を見ていただきますと、これは償還払いとなっておりまして、例えば年間、月額上限のぎりぎりその下、以下だった場合は、十二か月以上その額を払い続けなければならないわけです。立替払をしなくてはなりません。ですから、これがあると言われても、借金ができない方、そういった方は治療を諦めざるを得ないという状況でございます。臨床現場で二十年医師としてがん患者さんやその御家族と向き合ってきた人間としては、本当にこのことは悔しく、申し訳ない気持ちでいっぱいでございます。

総理、経済的理由で治療を諦めざるを得なくなる患者さんの気持ちを考えたことがあるでしょうか。この八月と来年の八月の二回にわたって行われる月額上限の引上げにより治療を諦めざるを得なくなる患者さんは、まさか総理ががんや難病で苦しんでいる自分たちに更なる経済的負担を強いる改革をするなど夢にも思っていなかったのではないかと思います。総理、治療を諦めざるを得なくなる患者さんたちに対して、どんな言葉を掛けられるつもりですか。納得できる言葉、希望を持てる言葉を是非お願いいたします。

前後のやりとり

101の発言を見る

109の発言を見る